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【丹波篠山】店舗は有形文化財、豆の老舗で味わう黒豆スイーツ

黒豆・丹波篠山の『小田垣商店』

丹波篠山の『小田垣商店』は、1734(享保19)年創業、1868(明治元)年に種苗店に転業以降、豆を扱っている老舗です。威厳のある建物は商店街の中でも異彩を放っています。それもそのはず、敷地内の建物のうち10棟が国の有形文化財に登録されており、そのうち5棟がショップやギャラリー、カフェになっているのです。ショップには乾物の豆に加えて、豆を素材とした和洋のお菓子が多数並び、カフェではランチやオリジナルスイーツを味わえるとあって、連日多くの人が訪れています。

歴史を伝える建物と新しい石庭

国の登録有形文化財に指定されている本店。その中で黒豆が楽しめる

国の登録有形文化財に指定されている本店を2021年4月に改装した際に、新しいものを足すのではなく、建築当時の素材を用いて修復することにより、江戸時代から大正時代の空間に還しています。重厚な建物の軒先に飾られた季節の花や道具に、昔ながらの商家の趣も感じられます。

中庭には石庭

中庭には石庭が作られており、左側には能舞台の橋掛りをイメージさせる渡り廊下、その奥には茶室や旧住宅が並んでいます。この石庭はカフェから見ることができ、シンプルな美しさを極めた光景をながめていると、心が静かにおちついてきます。

手作業でよりすぐった最上級の黒豆が買えるショップ

高い天井と太い梁、中では色んな黒豆が

店に入るとまずショップがあります。高い天井と太い梁は建てられたときのままで、床は京都の古い商家の床に使われていたものを敷き詰めています。石でできたなつめ形の什器は、古い手水鉢を転用したもので、存在感のあるインテリアになっています。

黒大豆、白大豆、小豆、白花豆、紫花豆など

豆の専門店ですから、黒大豆、白大豆、小豆、白花豆、紫花豆など、自宅でも調理しやすい分量のものが並んでいます。豆は保存食としても栄養の面からみても優れた食品。煮豆の作り方は、同社のサイトにも掲載されていますし、豆の種類ごとの特徴はスタッフに聞いてみましょう。

大粒の上質な黒大豆

大粒の上質な黒大豆は、熟練職人の手よりによる選別が行われ、選ばれた豆は『大玉丹波黒大豆』というブランドになります。小さな傷を見つけるのは機械ではできず、これが長年の経験が生きる職人技なのです。傷があると料理中に皮が破れて煮崩れてしまうため、一流の料理人が『小田垣商店』を信頼するのは、こういった点も理由の一つなのです。

新しい魅力がいっぱいの黒豆オリジナル商品

『黒豆しぼり豆』(200g/864円)
『黒豆しぼり豆』(200g/864円)

かつて健康食としてメディアで紹介されて一大ブームになった『黒豆しぼり豆』は、店舗のリニューアルに合わせてパッケージもおしゃれに生まれ変わりました。変わらぬやさしい甘さは、小さな子どもから高齢者まで、幅広い世代に人気の味です。

『やわらかしぼり豆』他(各種454円)
『やわらかしぼり豆』他(各種454円)

しっとりとやわらかい『やわらかしぼり豆』、ホワイトチョコでコーティングした『黒豆ショコラ』、ビターチョコと黒豆きな粉の『黒豆ビターショコラ』、濃厚な抹茶の風味の『抹茶しぼり豆』など、様々なしぼり豆があります。少量パックなので、いろんな味を試せて、手土産にもぴったりです。

『丹波黒豆おかき 颯煎』(756円)
『丹波黒豆おかき 颯煎』(756円)

『丹波黒豆おかき 颯煎(そうせん)』は、国産水稲もち米に丹波黒豆を入れて、昔ながらの製法で焼いた無添加のおかきです。塩味は薄めで、黒豆の旨みをしっかり感じられます。

『丹波黒大豆煮豆』(大260g/1,836円)、『丹波栗甘露煮』(大200g/2,700円)
『丹波黒大豆煮豆』(大260g/1,836円)、『丹波栗甘露煮』(大200g/2,700円)

丹波黒大豆の煮豆、丹波栗の甘露煮も専門店ならではのおいしさ。他にも『丹波栗渋皮煮』、『丹波大納言小豆煮豆』などもあり、組み合わせて箱に入れたら贈答にも喜ばれますね。

『蒸し黒豆ドライパック丹波黒』(50g/280円)、『錦白大豆』(50g/216円)
『蒸し黒豆ドライパック丹波黒』(50g/280円)、『錦白大豆』(50g/216円)

そのまま食べられるドライパックは、薄い塩味だけでシンプルに豆の旨みを味わえます。おやつにしても、サラダのトッピングにしてもすんなり馴染む便利な豆です。

石庭の見えるカフェ『小田垣豆堂』でスイーツを

広々としたカフェで黒豆スイーツを

広々としたカフェの中でも、杉の木のカウンターは庭を見るために作られたような特等席です。オーダーを待つあいだに、自然にリラックスモードに気持ちが切り替わります。

『ODAGAKI黒豆茶』(黒豆菓子三種付き700円)
『ODAGAKI黒豆茶』(黒豆菓子三種付き700円)

ポットで出てくる『ODAGAKI黒豆茶』は、丹波篠山産の大粒黒豆を店内で焙煎した香り高いお茶です。ホットとアイス、どちらもカップの底には浅煎りした黒豆が入っており、楊枝で口に入れると、もっちりした食感と素朴な味が楽しめます。

『コーヒーゼリーと丹波篠山茶のガナッシュ』(1,000円)
『コーヒーゼリーと丹波篠山茶のガナッシュ』(1,000円)

小田垣ブレンドの中煎りコーヒーのゼリーに、濃厚な丹波篠山茶のガナッシュ。軽い食感のカカオのラングドシャ、葉っぱの形は丹波篠山茶のラングドシャ。振りかけられた山椒の風味が絶妙で、甘いミルクソフトクリームと好相性です。2種類のラングドシャを少しずつ崩しながら、ソフトクリームやゼリー、ガナッシュと一緒に食べるのがおすすめ。トッピングの黒豆の煮豆や煎り黒大豆はショップで購入もできます。

『ローストビーフオープンサンドイッチ』(スープ付 1,700円)
『ローストビーフオープンサンドイッチ』(スープ付 1,700円)

ランチの人気メニューは丹波篠山牛のローストビーフのオープンサンドです。小田垣豆堂のうつわはすべて地元、丹波焼の作家、市野雅彦氏の作品です。
ヘルシーな豆が素材ならスイーツも罪悪感なくいただけますね。大好きな豆類がこんなにもおしゃれになるなんて…と、豆との新しい出会いが体験できる店です。乾物の豆料理にも挑戦したいし、スイーツはおもたせにも喜ばれるし、カフェではゆっくりできるし、丹波篠山に出かけた時には必ず立ち寄っています。

(ライター 松田きこ/ウエストプラン)

(撮影 貝原弘次)

※本記事は2023年4月時点の情報です。価格は税込み表示です。商品内容や価格が変更となる場合があります。

小田垣商店/小田垣豆堂

住所兵庫県丹波篠山市立町19
電話番号079-552-0011
営業時間9:30〜17:30/ショップ
11:00〜17:00(L.O.16:00)/カフェ小田垣豆堂
定休日木曜(祝日の場合は翌平日)/カフェ小田垣豆堂
アクセスJR篠山口駅西口からウイング神姫バス<篠山営業所行き>で約15分、
本篠山下車すぐ
駐車場あり(観光バス駐車可)
HPhttps://www.odagaki.co.jp/
SNShttps://www.instagram.com/odagakishoten/
https://www.facebook.com/odagakishoten/

株式会社ウエストプラン

松田きこ、かさはらみのり、中田優里奈、都志リサほか、兵庫県に精通した女性ライターが、観光やグルメ情報を中心に、阪神間や丹波・丹波篠山を縦横無尽に駆け回って取材します。

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