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初代の味を守り続ける『フロインドリーブ』のパンと焼き菓子

『フロインドリーブ』

パンやスイーツの街としても知られる神戸に、2024年に創業100年を迎える老舗ベーカリーがあります。それが『フロインドリーブ』です。パン好きの神戸っ子たちが通う名店では、初代から変わらない製法で作られたパンのほか、ケーキやクッキーなどのドイツ菓子が販売されています。今回ご紹介する生田町の『フロインドリーブ』には、礼拝堂をリノベーションしたカフェスペースも。観光の合間に、ゆっくり食事やティータイムを楽しみたい方にもおすすめです。

ドイツパンを日本に広めた初代フロインドリーブ氏

外観(提供:フロインドリーブ)
外観(提供:フロインドリーブ)

新神戸駅から南へ歩いて7分のところにある『フロインドリーブ』は、パンの街・神戸でも有名な老舗ベーカリー。1924年に初代ハインリッヒ・フロインドリーブ氏が創業したお店です。同氏はNHKの連続テレビ小説“風見鶏”の主人公の結婚相手のモデルになった人で、ドイツパンを日本に広めた人物として、神戸を語る上で欠かせないお店の一つです。

フロインドリーブ ドイツ菓子

2代目はドイツで製菓を学び、ドイツ菓子の販売も開始。阪神・淡路大震災で店舗が全壊したのをきっかけに、3代目が結婚式場として利用した縁のある「旧神戸ユニオン教会」をカフェ併設の店舗にリノベーションし、現在に至ります。

創業当時から変わらぬ製法で作られるパン

フロインドリーブ

『フロインドリーブ』は、いまも創業当時と変わらない製法でパンを焼き続けています。使用するバターは全国各地を回って探したというこだわりぶりで、熊本から取り寄せたものを使用。保存料は一切使わずに、シンプルな材料のみで作っているため安心・安全という点もうれしいポイントです。パンが各店舗に納品されるのは1日1回のみなので、人気商品は午後には売り切れになることもあります。

フロインドリーブ『ハードトースト』(1/2 583円、L 1,166円)

一番人気は山型の『ハードトースト』(1/2 583円、L 1,166円)。創業当時からある、お店の定番商品の一つです。外はバケットのようにパリッとした食感ですが、中はふんわりとしているのが特徴。トースターで焼き色をつけて、バターを塗っていただくと、さらにおいしさがアップします。

フロインドリーブ『ウィナー(ドイツコッペ)』(648円)

こちらの『ウィナー(ドイツコッペ)』(648円)は、吉田茂元首相がわざわざ鉄道便で神奈川の自宅まで運ばせて食べていたというお気に入りの品。「クラスト」という皮の部分の香ばしさを楽しめます。

フロインドリーブ『クロワッサン』(259円)
パリパリ食感とバターの香りがたまらない『クロワッサン』(259円)
フロインドリーブ『マロンパイ』(427円)や、ラム酒に漬けたりんごを包んだ『アップルパイ』(427円)

マロンペーストをパイ生地で包んだ『マロンパイ』(427円)や、ラム酒に漬けたりんごを包んだ『アップルパイ』(427円)など、スイーツ系はティータイムのお供にもおすすめです。

ミミやクッキーなど焼き菓子は手土産にも人気

フロインドリーブ

生田町にあるお店の1階はショップとなっており、『フロインドリーブ』のパンや焼き菓子、オリジナル商品を購入することができます。地方発送もおこなっているので、神戸土産にもピッタリです。

フロインドリーブ『スイートハート』(10枚入り2,430円)

『スイートハート』や『ミックスクッキー』などの焼き菓子が手土産に人気です。『スイートハート』(10枚入り2,430円)は、豚の耳をモチーフにしたパイ。豚の耳はドイツでは縁起がよいものとされ、『ミミ』『ミミパイ』とも呼ばれています。大、中、小と3種類のサイズがあり、大ミミは1枚からの販売も。

フロインドリーブ『ミックスクッキー』(70g712円)

いろんな味を楽しみたい方には、12種類のクッキーが入った『ミックスクッキー』(70g712円)がおすすめ。一口サイズで食べやすく、味も形も違うクッキーにどれから食べようかとワクワクします。

フロインドリーブ ひとつずつ職人の手によって丁寧に手づくりされている
ひとつずつ職人の手によって丁寧に手づくりされている

『フロインドリーブ』を代表する商品『スイートハート』と『ミックスクッキー』は、繁忙期には生産が追いつかなるほどの人気ぶり。それぞれを詰め合わせたギフトボックスは、帰省やお中元、お歳暮などの贈答用に求めるお客様も多いのだとか。

生田町の店舗限定商品もチェック!

フロインドリーブ『オリジナルバター』(864円)

ショップには生田町の店舗にしか売っていない商品もたくさんあります。『オリジナルバター』(864円)は、『フロインドリーブ』のパンや焼き菓子にも使用されているもの。まろやかでコクがあり、少し塩味があるのが特徴で、トーストに塗って食べれば芳醇なバターの香りも楽しめます。

フロインドリーブ『粗挽きマスタード』(712円)も生田町の店舗限定商品
『粗挽きマスタード』(712円)も生田町の店舗限定商品
フロインドリーブ

『パイカリ(プレーン)』は他店でも販売していますが、チョコ味入りの『パイカリ(プレーン&チョコ)』(855円)は生田町の店舗限定。パンの品揃えが豊富な点以外にも、ここでしか買えない商品があるのも生田町の店舗ならではの魅力の一つです。

礼拝堂だったカフェスペースでいただくサンドウィッチ

礼拝堂

そんな本店の2階はカフェスペースとなっており、モーニングからランチ、ティータイムと、どの時間帯もお客様で賑わっています。礼拝堂だったフロアは天井が10mほどと高く、開放感に満ちた空間。非日常を感じながら、優雅な気分で食事やお茶を楽しめます。

窓から差し込む光が幻想的な店内
窓から差し込む光が幻想的な店内
床も市松模様にリノベーションし、礼拝堂だった当時を再現
床も市松模様にリノベーションし、礼拝堂だった当時を再現
サンドウィッチ

カフェを利用するなら、ぜひ食べてみてほしいのがサンドウィッチです。ドイツで育った3代目が、母が家庭で作ってくれた味を楽しんでもらいたいと、こだわりの詰まったメニューをラインアップ。

『クラブハウスサンドウィッチ』(1,540円)

中でも、『クラブハウスサンドウィッチ』(1,540円)は、チキンやベーコン、たまごなどがたっぷりと使用された具だくさんな一品。スチームコンベクションという機械を使い、熱と蒸気でじっくり焼き上げたチキンは、しっとりとした食感もありつつ、ジューシーな味わいに仕上がっています。

自家製のマスタードマヨネーズ

プレートに添えてある自家製のマスタードマヨネーズは、粗挽きのマスタードと刻んだピクルス入り。サンドウィッチと一緒にいただくと、味の変化が楽しめます。

オリジナルローストビーフサンドウィッチ(提供:フロインドリーブ)
オリジナルローストビーフサンドウィッチ(提供:フロインドリーブ)

お腹が空いてガッツリ食べたいという方におすすめなのが、『オリジナルローストビーフサンドウィッチ』(2,310円)。自家製のローストビーフに、玉ねぎ、サニーレタスをサンドしたボリューム満点のサンドウィッチです。

カフェではケーキなどの生菓子もいただける
カフェではケーキなどの生菓子もいただける

神戸の有名店ということもあり、観光客の来店も多いという『フロインドリーブ』。時期によってかわるフルーツを使用したケーキは、早い時間帯に売り切れることも。また、平日の10:00~11:30まではモーニングセットも提供しています。朝食は神戸の有名ベーカリーで、と考えているのなら、候補の一つにぜひどうぞ。

(ライター 中田/ウエストプラン)

※本記事は2023年4月時点の情報です。価格は税込み表示です。商品内容や価格が変更となる場合があります。

FREUNDLIEB(フロインドリーブ)

住所兵庫県神戸市中央区生田町4-6-15
電話番号078-231-6051
営業時間10:00~18:00 ※カフェは現在短縮営業中
10:00〜17:30(L.O.17:00)
定休日水曜(祝日の場合翌日休)
アクセス各線三宮駅から徒歩13分
各線新神戸駅から徒歩7分
駐車場あり(10台)
SNShttps://www.instagram.com/ghb.freundlieb/
HPhttp://h-freundlieb.com/wp1/

株式会社ウエストプラン

松田きこ、かさはらみのり、中田優里奈、都志リサほか、兵庫県に精通した女性ライターが、観光やグルメ情報を中心に、阪神間や丹波・丹波篠山を縦横無尽に駆け回って取材します。

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