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【神戸】江戸時代の巨船をモチーフにしたクルーズ船『安宅丸』で海上からの景色を楽しむ

クルーズ船『御座船安宅丸(ござぶねあたけまる)』

江戸幕府の3代将軍家光の命により造られた巨船をモチーフにしたクルーズ船『御座船安宅丸(ござぶねあたけまる)』(以下『安宅丸』)。船内はJR九州「ななつ星in九州」や、しなの鉄道「ろくもん」といった列車を手がけたデザイナー、水戸岡鋭治氏によってデザインされており、日本の和の趣を感じられる空間となっています。

和風デザインの船で神戸港をクルーズ

神戸のウォーターフロントであるハーバーランド

神戸のウォーターフロントであるハーバーランドには、趣の異なるさまざまな船で、クルージングを楽しめます。なかでも、今回紹介する『安宅丸』は、神戸のほかのクルーズ船とは違って和風デザインなのが特徴。

御座船安宅丸
写真提供:『安宅丸』

船のモチーフとなった『安宅丸』は、1632(寛永9)年に3代将軍徳川家光の命によって造られた軍艦形式の御座船。2021年5月までは東京湾のクルーズ船として活躍していましたが、2021年10月より神戸港をクルーズする船の仲間入りに。和の趣たっぷりの船体は、海外観光客にも人気のようです。

船内のデザイン

インダストリアルデザイナー・水戸岡鋭治氏による船内のデザインは、幾何学模様の組子細工をあしらった壁や、ふすま絵、天井画のほか、甲冑や和傘がディスプレイされるなど、随所に和の趣を感じられます。

華やかな天井画
華やかな天井画
船内のあちこちに展示されているアート作品にも注目
船内のあちこちに展示されているアート作品にも注目
写真提供:『安宅丸』/1階御座の間
写真提供:『安宅丸』/1階御座の間

座席は自由席。半個室のテーブル席や、靴を脱いでくつろげる座敷席、屋外のデッキ席など座席の種類もさまざまです。

写真提供:『安宅丸』/2階貴賓の間
写真提供:『安宅丸』/2階貴賓の間
3階スカイデッキデッキ

『安宅丸』の3階スカイデッキデッキは屋根がなく、開放感いっぱい。船首の方へも立ち入ることができるので、360°の景色を堪能できます。

天気のいい日は潮風を感じられるデッキ席がおすすめ
天気のいい日は潮風を感じられるデッキ席がおすすめ
店内には売店

また、店内には売店も併設されており、軽食やスナック、アルコールを含めたドリンクをいただきながらクルージングを楽しむことも可能。アルコールメニューには、六甲ビールや灘五郷の日本酒、神戸ワインなど地元神戸の地酒も並びます。

『神戸ワインミニグラス』(赤・白、各500円)
『神戸ワインミニグラス』(赤・白、各500円)
シールやポストカード

売店ではオリジナルグッズの販売もしています。シールやポストカードは、乗船記念にもぴったり。

船版の御朱印「御船印

『安宅丸』は船版の御朱印「御船印」プロジェクトに参加しているので、御船印も購入できます。

参考:御船印についての詳細はこちら

『安宅丸』クルーズの見どころを紹介

クルーズ船『御座船安宅丸(ござぶねあたけまる)』
写真提供:『安宅丸』

『安宅丸』は約40〜45分かけて、神戸港周辺をぐるりとクルーズします。事前予約はいらず、気軽に利用できる運航スケジュールなので、カジュアルにクルーズを楽しみたい人におすすめ。

写真で見ると、屋形船のような小さな船をイメージするかもしれませんが、500名まで乗船できる大きな船です。鉄でできているので重く、船体が安定しているので船酔いしにくいところもおすすめポイントのひとつ。小さな子どもから、年配の方まで楽しめます。

ルート

中突堤中央ターミナルから出発した船は、神戸ハーバーランドや川崎重工、三菱重工の造船所を右手に臨みながら、大阪湾方面へと進んでいきます。その後、ポートアイランド、神戸大橋などを眺めながら中突堤中央ターミナルに戻るルートです。

写真提供:『安宅丸』
写真提供:『安宅丸』

船が動き出し、ワクワクとした気持ちでクルーズがスタート。クルーズ中は、解説アナウンスに加え、船長による解説も。船内アナウンスの解説に耳を傾けながら、周囲の景色を見渡してみると楽しさも倍になること間違いなしです。

「飛鳥Ⅱ」

神戸港といえば、さまざまな豪華クルーズ客船が入港する港としても有名。取材日には「飛鳥Ⅱ」が停泊しており、海上から船を間近で見ることができました。

フォトスポット

ここでしか見られない景色が盛りだくさんなので、ぜひ写真撮影も楽しんでください。特に、おすすめのフォトスポットは川崎重工や三菱重工の造船所。潜水艦などの特殊船舶や豪華クルーズ客船などの造船、修理を行っている場所です。

船の整備を行う浮きドッグ
船の整備を行う浮きドッグ

なかでも、海上自衛隊の潜水艦の造船、修理はこの場所でしか行われていないので、とっても貴重。ここでしか見られない特別な風景が楽しめます。

天候がよければ明石海峡大橋や淡路島も見える
天候がよければ明石海峡大橋や淡路島も見える
写真提供:『安宅丸』/サンセットクルーズの様子
写真提供:『安宅丸』/サンセットクルーズの様子

『安宅丸』では、サンセットクルーズも実施しています。夕日を眺めながらのクルーズは、昼間とはまた違った雰囲気を味わえるはず。

アクセスにはシティーループがおすすめ

『安宅丸』の乗船場所は、JR神戸駅または元町駅から徒歩約15分のところにあります。神戸の主要な観光スポットをめぐる周遊バス「シティーループ」を利用すれば、「かもめりあ(神戸港観光船のりば)」から徒歩すぐ。 神戸の港エリアを中心に巡る連節バス「ポートループ」を利用する場合は、「ポートタワー前」から徒歩すぐです。

それぞれのバスには、提示すれば優待などの特典がある1日乗車券や2日乗車券もあるので、じっくりお得に神戸の街を観光するのなら、ぜひ利用したいところ。ちなみに、「シティーループ」の1日乗車券、2日乗車券を提示すれば、『安宅丸』の乗船料金が大人は200円割引、小人は50円割引になります。

バスの乗り方や、乗り場、お得な乗車券などについてはHPで紹介しているので、チェックしてくださいね。

参考:神戸の主要な観光スポットをめぐる周遊バス「シティーループ」

なお、『安宅丸』には専用駐車場がありません。車で訪れる場合は、近隣のコインパーキングをご利用ください。

洗練された和のデザイン空間で、ゆっくりとくつろぎながらクルーズが楽しめる『安宅丸』。予約不要、クルーズ時間も約40〜45分ほどと程よい時間で、観光の合間にも立ち寄よりやすい点も魅力でしょう。川崎・三菱の造船所ではここでしか見られない景色を楽しむことができるほか、タイミングが合えば、神戸空港を離発着する飛行機を見ることもできるので、乗りもの好きにもおすすめです。

(ライター 中田/ウエストプラン)

※本記事は2023年8月時点の情報です。価格は税込み表示です。商品内容や価格が変更となる場合があります。

御座船安宅丸

住所兵庫県神戸市中央区波止場町7-1
電話番号078-360-0039
営業時間10:00〜(チケット販売時刻)
※運行ダイヤはHPでご確認ください
定休日不定休
乗船料大人1,500円、中・高生・シルバー(65歳以上)1,300円、小人800円
※6歳未満のお子さんは無料
アクセス・JR神戸駅または元町駅から徒歩約15分
・シティーループ「かもめりあ(神戸港観光船のりば)」から徒歩すぐ
・ポートループ「ポートタワー前」から徒歩すぐ
駐車場なし
HPhttps://kobebayc.co.jp/
SNShttps://www.instagram.com/kobebaycruise/

株式会社ウエストプラン

松田きこ、かさはらみのり、中田優里奈、都志リサほか、兵庫県に精通した女性ライターが、観光やグルメ情報を中心に、阪神間や丹波・丹波篠山を縦横無尽に駆け回って取材します。

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