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今田町・丹波焼のふるさと、兵庫県陶芸美術館ってこんなところ【編集部体験記】

丹波篠山市・今田町にある『兵庫陶芸美術館』へ編集部がふらっとお邪魔しました。丹波篠山市ってどんなところ、丹波焼って?そんな知識レベルの編集部が歴史や美術作品に触れることで感じた体験記。丹波焼の発祥の地で「陶磁器」をテーマにした美術館のポテンシャルを実感しました。

丹波焼のふるさと「丹波篠山市・今田町」はこんなところ

まず丹波篠山市ってどんなところ?そこについて触れて置きたいと思います。

元々は「篠山市」という地名で、元号が「平成」から「令和」に改元される際に時を同じくして「丹波篠山市」と市名変更されました。通常、市名・町名が変更される多くのケースが、市町村の合併が起因します。

丹波篠山市の市章

しかしながら2019年5月に市名変更があった際には合併ではなく、ただ改名しただけ。

元々は「丹波の国にある篠山市」でしたが、お隣に「丹波市」があるために例えば「丹波の黒豆」では、篠山市の方が生産量・面積が多いのにも関わらず「丹波市」のモノといった印象を受け取ってしまいがちでした。(兵庫県民の私でも知らずにそう思っていたぐらいです)

言うなれば丹波の黒豆など、丹波とつくものでも篠山市の由来のものは「篠山市」なんだと。そういった経緯があって令和元年5月1日に「篠山市」から「丹波篠山市」に変更されたそうです。

黒豆を一例としましたが、「丹波焼」も”丹波”とつきますがその一つでした。

丹波篠山市・今田町(こんだちょう)は丹波焼の発祥の地で周辺には窯元が約60軒あり、伝統文化を守りながら美しい作品を作り続けているそうです。



▼▽Localprimeでは丹波焼情報がいっぱい!良ければご参考に!

◯記事:かわいい器がいっぱい!丹波焼のまちで注目の女性陶芸家たち

◯記事:丹波焼を未来へつなぐ、『グループ窯』の若き陶芸家たち

◯記事:丹波焼のまちで陶芸体験と作家の作品にふれる

今回はそんな丹波篠山市・今田町にあり、「陶磁器」をテーマとした美術館『兵庫陶芸美術館』へ編集部がふらっと訪ねてみました。



▼▽今回はふらっと体験記事ですが、かっちりした記事もあります!

◯記事:体験もできる!陶芸文化や歴史が学べる『兵庫陶芸美術館』

兵庫陶芸美術館に行ってみた

2023年7月某日、天候は晴れ。

兵庫県姫路市から車で『兵庫陶芸美術館』へ向かいます。

播但連絡道路から中国自動車道に合流し大阪方面へ。

しばらくして舞鶴若狭道へ連絡し、三田西ICで一般道へ下ります。

市街地から徐々に森林や田畑など”のどかな風景”が広がってきます。

姫路から1時間ちょっとでおしゃべりしていると「もう到着?」といった印象でした。

入口には赤いモニュメントがあるので、それを目印に坂を登っていくと駐車場があります。

清水 九兵衛『共存』は赤いモニュメントで美術館への目印です

到着しました、今回の目的地『兵庫陶芸美術館』です。
エントランスはこんな雰囲気で、何か謎めいた作品が・・・

写真:金子 昇『無題』

私には親指に見えましたが、見る人によって感じるものがちがうのでしょうね。

では撮影許可をいただいて美術館での鑑賞といきます。

①展示棟:情報コーナー

陶芸美術館のボランティア「陶芸文化プロデューサー」が年に4回テーマを決め、窯元さんからお借りし丹波焼が展示されるスペースになります。

言わば地元の丹波焼アーティストの展覧会のようなスペースで、色とりどり多種多様な作品が並んでいました。

丹波焼についての映像も流れいたので、「丹波焼ってなに?」の状態の方はまずは「情報コーナー」で学習していくのが良いかもしれませんね。

②イベント:「デミタスカップの愉しみ」

同じ展示棟では期間限定イベントが開催されます。私が訪問した際は、「デミタスカップの愉しみ」が開催されていました。

デミタスカップとは”濃いコーヒー”を飲むための小さなコーヒーカップです。19世紀のヨーロッパのコーヒー文化と合わせて多種多様な作品が誕生したそうです。

そんな歴史的なデミタスカップが一堂に介しているイベント、それが「デミタスカップの愉しみ」。

開催期間は2023年6月10日(土) ~ 8月27日(日)です。


▶▷特別展情報:デミタスカップの愉しみ【2023.6.10(土)~2023.8.27(日)】

③イベント:「丹波焼の世界 season7」

こちらはほぼ年間通してご覧いただける「丹波焼の世界 season7」です。

先程のデミタスカップの中世ヨーロッパ風なテイストから一変し、「This is 丹波焼」な丹波焼のふるさとであることの由縁がここにありますね。

「華やかさ・優雅さ」が強調されたデミタスカップとは対照的に、「威風堂々」「威厳がある」印象で、このコントラストも楽しめます。

開催期間は2023年3月11日(土) ~ 2024年2月25日(日)です。

▶▷テーマ展情報:丹波焼の世界 season7【2023.3.11(土)~2024.2.25(日)】



年間で陶器にまつわる特別展・展示会が開催されるそうなので、ぜひチェックしてみてください。


▶▷兵庫陶芸美術館の展覧会情報はコチラ

④ランチ:「虚空蔵 – KOKUZO」

施設内にはカフェランチが楽しめる「虚空蔵 – KOKUZO」がありました。

ここで使用されるお皿などは丹波焼で、地場産のお食事と丹波焼が楽しめるお店です。

店内は自然光で照らされて温かみがあります。

それもそのはず店内は全面ガラス張り。ガラスの外はテラス席になっていました。

丹波篠山の雄大な山々を鑑賞しながらテラス席ではカフェタイムが楽しめるそうです。

この景色は景観名所にも認定されているそうなので、美術館へお越しの際は立ち寄ってみてはいかが?

⑤茶室

普段利用がない場合は見ることができないのですが、特別にお見せいただきました。

美術館の傍らにそっと佇む「茶室」は、本格的なお茶会や地元高校の茶道部の利用などが多いそうです。

和室からも見える紫陽花(あじさい)がなんとも風流な・・・

一般の方も事前申込・事前申請すれば利用できるそうですよ。

⑥森の小道 / 空中廊下

こちらは茶室へご案内いただいたスタッフ様おすすめのスポットです。

「森の小道」は展示棟から茶室までの間にある”林道”です。まるでアニメのような世界感が味わえ、林道横にちょこちょこと置いてある丹波焼は森の妖精に見えてきてます。

「空中廊下」は美術館エントランスから展示棟へ行く際の連絡通路です。

ガラス張りの渡り廊下から施設内の青々とした木々を鑑賞することができました。

体験後のお話

今回はふらっと丹波焼のふるさと丹波篠山市・今田町にある『兵庫陶芸美術館』へお邪魔しました。意外と言ったら失礼ですが1時間弱で姫路からアクセスでき、なおさら阪神圏からだともっと近い印象でした。今田町は丹波焼だけではなくランチやカフェが楽しめるエリアとして最近はグルメスポットしても人気だそうです。(今回は行けませんでしたので、次回にチャレンジ)
丹波篠山市・今田町を知る良い機会をいただきました。

( 編集部:西本 )
※写真:動画取材映像のカット映像を一部利用しております。


※本記事は2023年7月時点の情報です。

兵庫陶芸美術館

住所兵庫県丹波篠山市今田町上立杭4
問合せ先079-597-3961
営業時間午前10時~午後6時
7・8月の土曜日と日曜日と祝日:午前9時30分~午後6時
※入館は午後5時30分までです。
定休日毎週月曜日(月曜日が祝休日の場合は翌平日)
年末年始(12月31日と1月1日)、メンテナンス期間(2月下旬~3月中旬頃)
観覧料金当館の観覧料は、展覧会ごとに異なります。
詳細は各「特別展」ページでご確認ください
https://www.mcart.jp/guide/admission_fee/
アクセス《お車でお越しの場合》
・舞鶴若狭自動車道
三田西ICから約15分または丹南篠山口ICから約20分
・中国自動車道
滝野社ICから国道372号を東へ約30分
・阪神方面より
国道176号を北上、三田市四ツ辻信号を左折約15分

《公共交通機関をご利用の場合》
JR福知山線「相野」駅下車(大阪駅から約50分)
駅前からウイング神姫(路線バス)「兵庫陶芸美術館」「こんだ薬師温泉」
または「清水寺」行き乗車約15分、「兵庫陶芸美術館」下車
(運賃:片道310円)
【PDF:大阪方面からの列車・バス早見表
駐車場駐車場は無料です。敷地内に58台分(普通車)の駐車スペースあり。
移動が困難な方は館玄関前に駐車できます。
観光バス等については、館玄関でお客様降車の後、第5駐車場で待機となります。
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