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姫路の常識と感覚、他の地域と違ってる?

姫路の常識と感覚、他の地域と違ってる?

姫路といえば姫路城がある街、ということは国内外でかなり認識されています。なのに、正確な場所は案外曖昧なようです。さらに、姫路のある播州地域ではあたりまえの言葉や生活習慣が、他の地域では知られていなかったりすることもあります。せっかく行くならその地域独特のものにふれてみたいですよね。訪れる前に知っておくと、旅をより楽しめる姫路の情報をお伝えしましょう。

姫路は兵庫県にあるって知ってる?

JR姫路駅

姫路市は兵庫県にありますが、どうやら岡山県だと思っている人がいるようです。「加古川を越えたら西は岡山でしょう?」と、関西人に勘違いされることも。確かに、地図で見ると岡山との県境も近いし、言葉遣いや文化も岡山と共通する部分があります。

でも、実は姫路って大阪や神戸にも行きやすくて、JRの新快速に乗れば、神戸三宮まで40分、大阪まで約1時間。新幹線の駅があるからか、姫路は遠いところだと思いがちですが、神戸や大阪へ通勤通学している人も普通にいます。首都圏だと通勤通学に1時間以上というのはざらですから、おおまかにはベッドタウンと言えるかも。

姫路市内にもファッションや雑貨のおしゃれな店は多いですが、目先を変えて「ちょっと買い物」に神戸や大阪に行く人も多く、姫路の人にとって東に行くのは割と日常のこと。
でも、よく考えてみると、この「姫路は岡山?」という認識のズレは、それだけ姫路がいろんな顔を持っているということの表れでもあります。岡山との歴史的なつながり、大阪や神戸とのアクセスの良さ、そして独自の文化。そんな多様な要素が混ざり合って、今の姫路があるんですね。姫路らしさを楽しむと同時に、文化的な奥ゆきもぜひ感じてみてくださいね。

姫路の方言「播州弁」って関西弁と違うの?

関西以外に住む人が「関西弁は面白い」とひとくくりに言うと、違和感があるのが関西人ですね。関西弁といっても、京都・大阪・兵庫・奈良・滋賀・和歌山、それぞれ違いますし、同じ府や県の中でも地域によって差があります。兵庫県の播州地方にある姫路の方言は「播州弁」と呼ばれています。その特徴を見てみましょう。
一般的に関西弁は、やわらかい言葉だと言われます。たしかに京都はゆったりとした話し言葉、大阪は親しみやすい話し言葉です。対して播州弁は、少し荒々しく感じます。でもそれが播州弁の特徴であり、実は地元の人のあたたかさの現れでもあるのです。

例えば標準語で「~でしょう」という語尾を、他の地域の関西弁では「~やろう」とたたみかけるように言いますが、播州弁では「~やろー」と強めに伸ばすのが特徴的です。
また、語尾に「け」を付けることもあります。「どないしとんけ?」と、音はきつめですが、 「どうしたの?」とか「大丈夫?」といったニュアンスで、実はやさしい声かけなのです。
「何をしているの?」という意味の「なんしとん?」は神戸の方でも使われますが、播州だとちょっときつめのアクセント。でも、親切心からの声掛けがほとんどです。

お店や観光地では、標準語に近い言葉で話してくれるので聞き取りやすいと思います。でも、地元の人同士の会話に耳をすませたり、実際に会話してぜひ播州弁に触れてください。「この言葉、播州弁ですか?」と聞けば話が盛り上がるかもしれません。播州弁を意識しながら姫路の文化に触れると、旅をより楽しめますよ。

明石焼にソース? おでんに生姜醤油!

明石焼といえば、タコが入ったふわふわの生地を丸く焼き上げて、ダシにつけて食べるのが一般的です。ところが、姫路の一部の店では、明石焼にソースをかけてからダシにつけて食べるんです。なぜこのような食べ方に? おいしいの? と疑問がわいても不思議ではありません。この食べ方が生まれた背景は諸説ありますが、ずっと続いているということは「おいしい」からに違いありません。

姫路市民の中には、「ソースをかけると味が複雑になっておいしい」という人もいれば、「シンプルにダシで食べるのが本流」という人もいて、味の好みは分かれます。でも、両方食べ比べてみると新たな味の発見があるかもしれません。ちなみに和歌山の一部の地域でも同様の食べ方をするという情報も。和歌山と姫路、ずいぶん離れたエリアに味の共通点があるのも興味深いですね。

姫路の味としてもう一つ紹介したいのが「姫路おでん」です。これは、おでんを生姜醤油で食べるもので、おでん自体は、薄味のダシで煮たものと甘辛くしっかりと煮たもの、どちらにも使われ、最近は他府県の居酒屋メニューでも見られるようになりました。

生姜醤油は、濃口醤油に生姜のすりおろしを加えて作ります。生姜の量は好みで、少しだったりたっぷりだったり。飲食店によっては、みりんや日本酒を加えたり、おでんダシを混ぜたり、淡口醤油を使ったり、それぞれ工夫された味がいただけるようです。生姜醤油を小皿に入れて付けながら食べたり、おでんにどっとかけたり、食べ方は好みで。寒い季節にアツアツのおでんに、ピリッとした生姜の刺激で体がより温まりそうですね。

詳しくはこちらから

姫路で食べよう!ご当地グルメ3選

こうやって見てみると、名所旧跡をめぐる観光のほかに、目線を変えて地元ならではの楽しみ方もできますね。訪れる地域の生活文化情報も事前に集めて旅をより楽しみましょう。

※本記事は取材時点の情報です。価格は税込み表示です。商品内容や価格が変更となる場合があります。

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