西脇市（にしわきし）姫路市や神戸市から車で1時間程車を走らせたエリアに、蛍が舞い、星空が瞬き、音楽が響く、自然と調和した絶景の地。静謐な野辺に佇む地元が誇る秘宝「つむぎ菓子店」が今回の「きらっと」。かつて空き家だった古民家が、地域の方々の応援とともに、のんびりとした時間が流れ、訪れる全ての人にとっての癒しの場所”つむぎ菓子店”へと生まれ変わりました。

訪れる人々に実家のような温かさを感じさせるこの店は、古民家をそのまま生かした造りが特徴です。あえて漆喰を施さず、肩肘張らずに自由に過ごせる空間を提供しています。

落ち着いた雰囲気の中、訪れる人は時には爆睡するほどリラックスでき、古民家ならではのなつかしさと落ち着きを感じられます。バリアフリー設計で、赤ちゃんもハイハイが楽しめ、大きな音が鳴っても周りを気にすることなく過ごせます。常連さんが置いていく珍しいレコードが、この店のもう一つの魅力。何時間もぼーっと過ごしたくなる、そんな場所です。

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つむぎ菓子店で販売されている商品には、その一つ一つに深いこだわりが込められています。「自然の恵みを堪能できる」、それが自然豊かな環境で生まれ育った岩崎さんが大切にしていることで、商品づくりにも生かされています。

岩崎さんが大人になって初めて気づいたこと、それは「美味しいものを当たり前のように食べていた」ことです。同時に添加物が多く含まれる食品に対する違和感も感じ、だからこそ「生産者の顔が見える自然由来の材料」にこだわり、お菓子を通じて本物の美味しさを皆さんに”つむいで”いきたいと岩崎さんは考えておられます。

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その一例として、使用する米粉の選定にはこだわりがあります。もともとは北海道産の米粉を使用していましたが、同じ北播磨地域の多可町で、無農薬で栽培された農園若づるさんの有機米粉に変更しました。この変更により、お菓子の甘みが格段に向上。これは岩崎さんの「自分が提供するなら、材料からいいものを使いたい」という信念が、味へと直結した結果です。

また、使用するバターにも同様のこだわりが見られます。人工飼料を使わず、放牧で天然の餌を食べて育った牛から取ったミルクだけで作られた、グラスフェッドバターを使用しています。これにより、自然の恵みを最大限に活かした、豊かで滑らかな味わいを生み出しています。

商品のラインナップが季節ごとに変わるのもつむぎ菓子店のこだわり。その時期の旬の材料を使用するため、ある商品がたった1週間しか店頭に並ばないこともありますが、その時々でしか味わえない1番美味しい食材を楽しむことができます。

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「つむぎ菓子店」は、まるで家に帰ってきたような安心感を提供する場所です。ここでは、バリアフリーで心地よい空間が広がり、レコードで音楽を楽しんだり、生の音楽隊の演奏を聴くことが出来たり、季節の食材を使った温かみのあるお菓子が皆さまをお迎えします。30代以上やご年配の方、静かなひと時を過ごしたい一人の男性やバイカー、賑やかな休日を過ごす家族連れや、愛犬と一緒に来店されるお客様まで、誰もが自然と笑顔になるような交流が生まれます。私たちは、見える形で食材にこだわり、誰もが美味しく食事を共にできるよう、嚥下食にも配慮したメニューを研究中です。この店はこれからも、皆様が分け隔てなく、幸せな時間を過ごせる場所でありたいと願っています。とつむぎ菓子店オーナー岩崎さん。この想いに「きらっと」した輝きを感じました。

（編集部　松下　）