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陶勝窯 市野勝磯
『陶勝窯』の七代目・市野勝磯(いちのかつき)さんは、大学で経済を学ぶかたわら洋画家・納健(おさめ けん)氏から絵画を、大学卒業後は武蔵野美術学園で彫塑を学び、さらに東京都三鷹市の陶芸家・板橋廣美氏に師事しました。様々な修業を経て丹波篠山に戻った勝磯さんは、造形としての焼き物の可能性を追求し、独自の作品を創り続けています。
代表作は赤土の上に白土を重ねて炭化焼成したオブジェ。立方体の中にゴツゴツした荒さやひび割れで土味を残しながら、ぬくもりと独自のかろやかな雰囲気を出すのが勝磯さんの技。洗練された造形美は、禅の世界を思わせる新しい形です。
日常使いの素朴な色合いのモダンな器と美を追求したオブジェ、その両方を行き来しながら次々に新しい作品を発表。焼き物でどこまで造形美を表現できるか…それがライフワークです。
勝磯さんの父である陶勝窯六代目の市野勝さんが作る、輝くようなブルーの網目紋は、伝統工芸士の技術が光る器です。親子でも作るタイプはまったく違うので、工房に併設されたショップでじっくり見比べてみましょう。
毎月、第一土曜に工房で陶芸教室を開催。詳細はお問い合わせを。HPは英語対応があります。
陶勝窯
住所 | 兵庫県丹波篠山市今田町上立杭2 |
電話番号 | 079- 597-3050 |
営業時間 | 10:00~18:00 |
定休日 | なし |
アクセス | JR相野駅からウイング神姫で「清水」行きに乗車、約15分、 美山台バス停下車、徒歩約10分 |
駐車場 | あり(10台) |
HP | https://www.eonet.ne.jp/~toukatsu/ |
SNS | https://www.instagram.com/katsuki_ichino/ |
悟窯 市野哲次
『悟窯』の五代目市野哲次さんが作る陶器は、彩色線象嵌(さいしょくせんぞうがん)という独特の技法で描かれているのが特徴です。細い釘を用いてフリーハンドで、なめらかな曲線や幾何学文様を彫りながら描きます。
哲次さんの彩色線象嵌は、力強いフォルムと繊細なラインのバランスが独自の世界観を生み出します。大きな壺は和洋どちらの設えにもマッチ。
カップやボウルは、その計算された厚みや形で、手ざわりや口にふれた時の感触が肌になじみます。線彫りの美しい柄と落ち着いた色は、渋さの中にハイセンスな美を感じ、食卓を優美に彩ります。
『悟窯』は上立杭の高台にあります。徒歩なら最古の登り窯の中腹あたりの南側に、抜け道があります。
悟窯
住所 | 兵庫県丹波篠山市今田町上立杭398 |
電話番号 | 079-597-3006 |
営業時間 | 9:00~18:00 |
定休日 | 不定休 |
アクセス | JR相野駅からウイング神姫で「清水」「兵庫陶芸美術館」行きに乗車、 約10分、陶の郷前バス停下車徒歩約6分 |
駐車場 | なし |
HP | https://tanbayaki.com/store/category/satorugama/ |
SNS | https://www.instagram.com/satorugama/ |
雅峰窯 市野秀之
『雅峰窯』は、四代目の市野秀之さん、長男の健太さん、次男の大輔さん、3人の陶芸家が「窯物」と呼ばれる定番品とそれぞれの個性を生かした作品を作っています。そのため、一つの工房で多彩な器に出会えるのが特徴です。代表的な窯物はあざやかなパステルカラーのうつわで、人気のカフェなどでも使われています。
民藝のテイストを色濃く出しながらモダンさを感じさせる秀之さんの作品。受け継がれてきた技術を大切に、新しい形や色や模様を取り入れて個性的な作品を作り続けています。丹波焼にめずらしかったドット模様やパステル調の色付けを取り入れたのも秀之さんでした。
京都の清水焼の窯元で修業を積んだ大輔さんの線刻紋シリーズは、土のぬくもりとキュートさを感じる独自のネオクラシックスタイル。食卓にあれば、ついじっくりと眺めたくなりそうな図柄です。
四斗谷川沿いにある『雅峰窯』のギャラリー。工房では陶芸教室も開催。詳細はお問い合わせください。
雅峰窯
住所 | 兵庫県丹波篠山市今田町上立杭355 |
電話番号 | 079-597-2107 |
営業時間 | 10:00~18:00 |
定休日 | なし |
アクセス | JR相野駅からウイング神姫で「清水」「兵庫陶芸美術館」行きに乗車、約15分、 陶の郷前バス停下車徒歩5分 |
駐車場 | あり(3台) |
HP | https://www.gahougama.com/ |
SNS | https://www.instagram.com/gahougama/ https://www.instagram.com/kenta_ichino/ |
旬彩・地野菜 みやま
地元でとれる旬の野菜を中心にした、日本料理をコースで味わえます。一つ一つの料理は見た目にも美しく、ムースやジュレなど洋の調理法も取り入れて創作。先付から始まる季節の味はデザートまで手作りで、吟味した素材と丁寧な技に大満足です。
里山を背にした静かなエリアに建つ一軒家で、ゆっくりとコース料理を楽しめます。夜は当日12時までの完全予約制。うつわは丹波焼が中心で地酒もいただけます。
旬彩・地野菜 みやま
住所 | 兵庫県丹波篠山市今田町上立杭1-455 |
電話番号 | 079-597- 2990 |
営業時間 | 11:30~13:30 |
定休日 | 火曜、第2月曜 |
アクセス | JR相野駅からウイング神姫で「清水」行きに乗車、約15分、 美山台バス停下車、徒歩約10分 |
駐車場 | あり(3台) |
HP | https://kbhs000.gorp.jp/ |
蕎麦切 ゆる里
国産の丸抜きを石臼で挽いて毎朝手打ちする十割蕎麦は、香りといい口当たりといい、蕎麦ツウをうならせます。つるりと口に入って噛むともっちりした蕎麦を、しっかりとダシをとったコクのある蕎麦つゆにつけていただきます。温かい蕎麦や揚げたての天ぷらや小鉢がついた定食も人気です。
『蕎麦切 ゆる里』はデカンショ街道、今田支所入口交差点からすぐです。蕎麦が売切れたら閉店なので、お目当ての人は早めに訪れましょう。
蕎麦切 ゆる里
住所 | 兵庫県丹波篠山市今田町今田3-16 |
電話番号 | 079-597-3723 |
営業時間 | 11:00~14:00(LO)売切れ次第終了 |
定休日 | 火・水曜 |
アクセス | JR草野駅からコミバスCルートで今田学校前バス停下車、徒歩約3分 |
駐車場 | あり(15台) |
HP | https://konda-gourmet.com/yururi/ |
SNS | https://www.instagram.com/sobakiri_yururi/ |
たまごかけごはんの店 玉の助
ごはんは炊きたての地元産コシヒカリで、もちもちした食感で旨みたっぷり。ここに平飼い鶏の濃厚なたまごと特製醤油をかけると、絶品たまごかけごはんに。卵は定食一つにつき5個までOK。おいしくてつい、ごはんをお代わり(250円)してしまいます。同じ卵を使っただし巻きも味わってみましょう(150円)。
アイドリングタイムがないので、ランチを食べそびれた時、ちょっと小腹が空いた午後にも利用できる便利な店です。卵や専用の醤油は購入することもできます。
たまごかけごはんの店 玉の助
住所 | 兵庫県丹波篠山市今田町休場12 |
電話番号 | 079-506-6946 |
営業時間 | 10:00~17:00(LO16:30) |
定休日 | 火曜、第1・3月曜(祝日の場合は営業) |
アクセス | JR相野駅からウイング神姫で「清水」行きに乗車、約16分、 やすんばバス停下車すぐ |
駐車場 | あり(4台) |
HP | https://www.tamanosuke.jp/ |
薪窯ピザ DONO
丹波焼の登り窯の構造を模した薪窯の温度は400℃。焼く時間は1分ほどで、外はパリッと中はもちっとした食感の生地にたっぷりの具材、そしてとろけて香ばしいチーズがたまりません。自家製トマトソースと三田日向牧場のモッツァレラチーズを使った定番のマルゲリータの他に季節のピザも。
明るい店内は、カウンターとテーブル席がゆったり配置されています。ランチセットのコーヒーはおかわり自由なので、外をながめたりおしゃべりしたり、心地よい時間を過ごせます。また同店ではおしゃれな6人乗りのキャンピングカーのレンタル業も行っているので、興味のある人はお問い合わせください。
薪窯ピザ DONO
住所 | 兵庫県丹波篠山市今田町釜屋629 |
電話番号 | 079-597- 3714 |
営業時間 | 11:00~15:00(L.O.14:30) ※平日は11:00〜11:30、土・日曜、祝日は11:00予約可 |
定休日 | 月曜(祝日の場合は営業) |
アクセス | 舞鶴若狭自動車道三田西ICから車で10分 JR福知山線相野駅からタクシーで15分 |
駐車場 | あり(10台) |
HP | https://www.eonet.ne.jp/~dono-pizza/ |
今田町立杭エリアには、まだまだたくさんの窯元さんと飲食店があります。豊かな自然の中でゆっくりと散策しながら、器やグルメとの出会いを楽しみましょう。
(ライター 松田/ウエストプラン)
※本記事は2023年10月時点の情報です。価格は税込み表示です。商品内容や価格が変更となる場合があります。
株式会社ウエストプラン
松田きこ、かさはらみのり、中田優里奈、都志リサほか、兵庫県に精通した女性ライターが、観光やグルメ情報を中心に、阪神間や丹波・丹波篠山を縦横無尽に駆け回って取材します。