記事・読み物
[news_side]
[news_side]
レトロこみち北の玄関口・北エリア
「洲本レトロこみち」は、350mほど続く小さな路地ですが、洲本バスセンターや、イオン洲本からほど近い北の玄関口ともいえる「北エリア」。お店の数が一番多いのもこの北エリアです。
【プリザーブドフラワーと雑貨のお店 ajuga(アジュガ)】
ショーウィンドウのなかの淡路島の形をしたオブジェが印象的なこちらのお店は、「プリザーブドフラワーと雑貨のお店 ajuga(アジュガ)」さんです。
店主の大東直子さんは、住みやすいこのエリアが気に入って、山口からご夫婦でこの地に移住してきたそうです。
香しさに満ちた店内は、大東さんが手がけたプリザーブドフワラーの小物や作家もののアクセサリーなど、女性が好きそうなものばかりをセレクトしています。プリザーブドフラワーは贈答用のオーダーも受け付けていて、こちらはリピーターも多いそうです。
観光客に人気は、淡路島の形のキャンドル「淡路島アロマワックスバー」や「アロマディフューザースティック」(700円)など。「自分へのおみやげとして、気軽に買える価格帯にもこだわりました」と大東さん。また「フワラーボトル」(写真上)は、ワークショップもあるので、ぜひ気軽にご参加ください。
<フラワーボトルワークショップ>
開催日:月・火・木・金・土・日曜(要予約)
料金:1,500円
所要時間:30分~
プリザーブドフラワーと雑貨のお店 ajuga(アジュガ)
住所:洲本市本町5-4-14
電話番号:090-1964-3132
営業日:金~日曜、祝日11:00~17:00
URL:公式HP
【サンドイッチ専門店 フクスケ亭】
「ajuga(アジュガ)」さんを少し南へ。フクスケのイラストが描かれた暖簾が目印のサンドイッチ専門店。オープンしたのは10年前で、淡路島産のレタスやタマネギ、季節の野菜を使ったボリューム感あふれるメニューが人気です。
定番6~7種類と季節のサンドイッチのなかでも一番人気は『ローストビーフがたっぷり入ったサンドイッチ』。ローストビーフをしっかり食べてほしいとの思いで作ったこの一品。な~~んと65gも入っているんですよ。「え?かぶれる?」断面を見ただけでテンション上がりますよね。マッシュポテトと自家製マスタード入りとの相性も抜群。もうお腹いっぱいです。
テイクアウトにも対応していますよ。お土産に持って帰るのもいいかも。
サンドイッチ専門店 フクスケ亭
住所:洲本市本町5-4-12
電話番号:050-7119-2491
営業時間:9:00~16:00
定休日:火曜
SNS:公式Instagram
【PU RA RE(プラリ)】
「フクスケ亭」さんの長屋の南側にあるお店「PU RA RE(プラリ)」さん。布や手芸が好きな淡路島のお母さんたちのグループ「淡路島女子部」のメンバーが作る布小物とアクセサリーを販売する小さなお店です。年2回、レトロこみちで開くイベント「城下町洲本レトロなまち歩き」への出店をきっかけに2019年にオープンしました。
アイテムはポーチをメインに、バッグ、へアゴム、ヘアターバン、お弁当袋などのほかに、スタイやガラガラなどベビーグッズ、水引なども揃います。
店主の徳重正恵さんは、ステキな雑貨や手作りキットの通信販売でおなじみ「フェリシモ」出身。移住して本業の傍ら、お店を運営しています。「海外に行ったとき買ってきた布、浴衣用のオリジナル生地、いろんな生地を使って作っていますので、洋服を探すように小物も選んでほしいですね」と話してくれました。
PU RA RE(プラリ)
住所:洲本市本町5-4-12
電話番号:090-9698-4522
営業日:土・日曜、祝日11:00~16:00(SNSでお知らせ)
SNS:公式Instagram
【海晴(みはる)】
「海晴(みはる)」は、洲本レトロこみちより一本東の大通り、堀端筋沿いにある飲食店。私たちが今回宿泊した一棟貸しの宿「ほたるの宿」からも徒歩で3分ほどの場所にあります。淡路島屈指の灘漁港から、その日に揚がった鮮度抜群の素材を毎日直送しています。
コース料理(3,500円~)もありますが、今回は一品料理をいただきました。
今回は、取材時に旬だった淡路産鱧が最高。鱧の湯引きと天麩羅を堪能しました。海の幸がメインですが、ナスや出汁巻きなど、野菜や卵もおいしくて、淡路の日本酒との相性もよく、お酒も料理も進む進む。ゆったりとした淡路の夜を過ごすことができました。
海晴(みはる)
住所:洲本市本町5-4-28
電話番号:080-9051-5706
営業時間:11:30~14:00(予約のみ)、18:00~21:00(LO20:30)
定休日:火曜
SNS:公式Instagram
レトロこみちの原点ともいえる中央エリア
中央エリアの「こみち食堂」は、「洲本レトロこみち」を立ち上げた中心的存在の野口純子さんが営む食堂です。淡路産の素材を使った定食メニューの味もさることながら、元気印の肝っ玉母さん、野口さんとの会話を楽しむのも、この店を利用する醍醐味です。
こみち名物といえばこちら『淡路牛すじこん丼』。淡路牛のすじ肉をこんにゃくと甘辛く炊いて、ご飯の上にど~~んとのせた丼です。淡路産のタマネギのサラダや味噌汁が添えられた定食スタイルで、ボリューム満点。ほかにもオムライスや牛丼などのメニューがあります。
こみち食堂
住所:洲本市本町6-3-33
電話番号:0799-22-1874
営業時間:11:00~16:00
定休日:木曜
【ぴかいちこみち】
やさしい笑顔で微笑む「ぴかいちこみち」店主の山﨑行雄さん・加織さんご夫妻。2019年5月1日、そう令和が始まった日にオープンした中華料理店です。元々洲本市内の別の場所で営業していましたが、親の介護などの事情で惜しまれながら一旦閉店し、6年間の休業を経て移転オープンしました。
看板商品の『ぴかいちらあめん』は、オリジナルの細ちぢれ麺。鶏ガラベースのスープを使った醤油ラーメンです。懐かしい中華そばの味わいです。
『ぎょうざ』も“ガツンとパンチが効いた”というよりは、やさしい味わい。
『あわじ玉ねぎらあめん』、『やきめし』などの定番メニューのほか、季節メニューも何種類かあります。冬の人気メニュー、『五目あんかけ焼きそば』などに入れる野菜は、淡路産を中心に使っているそうです。
平日は近隣のサラリーマン、休日は島外の観光客でにぎわっている人気店です。「昔の店からのお客さんが再開を喜んでくれたのがうれしくて、励みになっています」と行雄さん。店主ご夫妻の人柄のようにやさしくて癒される雰囲気で、ついつい長居をしたくなります。
ぴかいちこみち
住所:洲本市本町6-3-33
電話番号:0799-24-6133
営業時間:11:30~15:00
定休日:水・木曜
SNS:公式Instagram
国史跡や洲本城からも程近い南エリア
「コモード56商店街」から南へ進む南エリアにもいろいろなお店があります。レトロこみちの南端の三叉路の奥の一帯は、国指定記念物の「名勝 旧益習館庭園」があります。和泉砂岩の巨石を用いた池泉回遊式庭園で、4m超の巨石は庭園石材としては日本最大級のものだとか。土・日曜、祝日のみの開園なので、日にちが合えば立ち寄りたいですね。
【第八戎丸】
「第八戎丸」は、漁師の嫁が作る「漁師バーガー」が名物の店。春は鯛やサワラ、夏はハモ、冬はハマチ・ブリといった魚をフライにして、淡路の農家から直接仕入れた旬の野菜と共に自家製バンズにはさんだ逸品です。
店主の杉本由美恵さんは、子どもたちの魚ばなれが進んでいるという話を聞いて、食べやすいフライを挟んだハンバーガーを作ったら喜んでもらえるのではとの思いで、2016年に開店しました。おもちゃや絵本など、子ども向けのグッズも置いているので親子での来店や、阪神間からの観光客の利用も多いそうです。大浜海岸から水着のまま訪れ、テイクアウトしていくお客さんもあるとか。ボリューム満点の「漁師バーガー」をぜひ一度。
第八戎丸
住所:洲本市本町5-1-18
電話番号:090-3677-0387
営業時間:11:00~14:00
定休日:不定休
SNS:公式Instagram
【陶koubou m】
「陶koubou m」は、レトロこみちの一番南端にある陶磁器工房です。愛媛の砥部で修業した店主の石井まゆみさんが手がける一点ものの陶磁器作品が並びます。パステル調のやさしい色合いの作品のなかでも人気は、一輪挿し(1,650円~)や玉ねぎ箸置き(495円)など。
おすすめは電動ろくろ体験です。初心者の利用も多く、親子での体験も大歓迎だそうです。電動ろくろの使い方のレクチャーの後、練習用の土で練習して、手が慣れてきてから本番へと進みます。3人までの少人数制で、釉薬を10色の中から選ぶことができるのも特徴です。「近隣で電動ろくろを使った体験ができるところが少ないので、喜んでいただいています。約60分の体験ですので淡路の旅の記念にもどうぞ」と石井さん。自分の作品が送られてくるのも楽しみですね。
<電動ろくろ体験>
開催日:通年(前日までに要予約)
料金:4,180円(500g粘土代・焼成代含む)
所要時間:約60分
陶koubou m
住所:洲本市本町6-1-40
電話番号:090-3944-1866
営業時間:11:00~16:00
定休日:火・水・木曜(作陶のため)
SNS:公式Instagram
「城下町洲本レトロなまち歩き」が大人気
元々この地域も少子高齢化が進み、空き家が急増しました。その中心地にある映画館「洲本オリオン」が城下町の地域おこしの先頭に立った野口純子さんの実家でした。昔は活気があったこの界隈に元気を取り戻したいと、2011年11月に「城下町洲本再生委員会」を結成。翌年2012年4月に初開催した「レトロなまち歩き」が大成功しました。第1回8000人、第2回9000人、第3回10500人の集客があり、コロナ禍でも7000~8000人を集客する大きなイベントへと成長しました。
「当時は路地の名前もついてなかったんです。『洲本レトロこみち』という名前が付き、当初は3~4店舗からスタートしました。まち歩きのイベントに出店した人、お客さんとして楽しみに来ていた人などが店主になってくれました」と野口さん。
そこに住んで商いができるようにと、自ら持っている物件を開放したり、家主さんと家賃交渉をしたり、野口さんの努力の甲斐もあって、今では30店舗程が軒を連ねる洲本の人気スポットになりました。
「城下町の雰囲気を楽しんでほしい。1日でも1時間でも長く滞在してほしい。自分たち地元の人とのふれあいを楽しめるような、気持ちのかよった通りで、さまざまなイベントを続けたいですね。アイデアは尽きることがありません。生まれ育った映画館は娯楽施設やもん、楽しいところには人が集まるもんね」と野口さん。まだまだ進化しそうな「洲本レトロこみち」、ぜひ一度訪れてください。楽しくて温かいステキな居場所です。
<第21回城下町洲本レトロなまち歩き>
日時:2023年10月21日(土)10:00~17:00、22日(日)10:00~16:00
ところ:洲本レトロこみちとその周辺
内容:
〇レトロなまち歩き名物、露店や各種ワークショップの開催
〇旧益習館庭園でお茶会開催
〇甲冑に身を包んだ子どもたちによる武者行列
〇音楽イベント、書道パーフォーマンス、めだかすくいなど、“観て・聞いて・体感できる”イベント
※本記事は2023年9月時点の情報です。価格は税込み表示です。商品内容や価格が変更となる場合があります。
洲本レトロこみち
住所 | 兵庫県洲本市栄町、本町 |
電話番号 | 店舗により異なる |
営業時間 | 店舗により異なる |
定休日 | 店舗により異なる |
アクセス | 神姫バス 神戸三宮バスターミナルより高速バスで約1時間30分、 洲本バスセンターで下車し徒歩8~13分 神戸淡路鳴門自動車道淡路島中央スマートICより11分、洲本ICより12分 |
駐車場 | 店舗により異なる |
HP | https://retrokomichi.com/ |
SNS | https://www.facebook.com/retrokomichi https://www.instagram.com/retro_sumoto/?hl=ja |
ライター 歌見(うたみ)
晴れの国・岡山出身で、20代半ばで兵庫県赤穂市に移住。ライターという天職を見つけ、赤穂市内にとどまらず、兵庫五国くまなく回ることができました。五国それぞれに、独特の食文化があり、うまい酒があり…。食いしん坊の私を心身ともに潤してくれます。兵庫県の“間違いない”「食」や「人」や「イイもの」に関わる記事をお届けできたらと思っています。