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関西から日帰りで整う、姫路・且緩々の“癒しと香り”の里山リトリート農家レストランで味わう|心と体が喜ぶご褒美ツアー

大阪・神戸から約1〜2時間。兵庫の山あい、姫路市夢前町の山之内地区に、静かにたたずむ農家レストラン「且緩々(しゃかんかん)」があります。無農薬野菜をふんだんに使ったビュッフェと、ハーブの香りに包まれるワークショップ。そして、過疎・高齢化が進む山間集落の中で、地域の未来を支えようとしている拠点でもあります。

このツアーは、私自身が「ここをもっと多くの人に知ってほしい」という思いから企画し、実際に添乗も行った周遊ツアーです。「忙しい毎日から少し離れたい」「自分を整える旅がしたい」そんな方に向けて、Localprimeでご紹介したい“心が軽くなる一日”になりました。

ここからは、企画・添乗した立場から、このツアーの見どころを丁寧にご案内します。

非日常にスイッチが入る──森の香りに包まれる心地よい時間

ツアー当日、三宮・姫路を出発したバスは、市街地を抜けると一気にのどかな田園風景の中へ。
窓の外には、山並みと田んぼ、集落の屋根がゆっくりと流れていきます。

最初は少し緊張されていた参加者の皆さんも、
「久しぶりにこんな景色を見た」
「日常から少し離れた感じがするね」
と、会話が自然と弾みはじめました。

やがて山間の小さな集落に入り、旧山之内幼稚園舎を活用した農家レストラン「且緩々」に到着。
建物の中に入ると、木のぬくもりとハーブの香りがふわっと広がり、まるで深呼吸を促されるような感覚になります。

入り口では、ビタミンCたっぷりのハイビスカスジュースでウェルカムドリンク。
この一杯で、「ああ、今日はゆっくりしていいんだ」と心が緩むのを、添乗しながら何度も見てきました。

店内にはやわらかな自然光が差し込み、外には里山の景色。
まさに、非日常にスイッチが入る瞬間です。

農家レストラン且緩々
農家レストラン且緩々の外観

この場所はなぜ生まれたのか──且緩々と山之内地区のストーリー

食・農・医をつなぐ、香寺ハーブ・ガーデンの挑戦

且緩々を運営する「香寺ハーブ・ガーデン」は、1980年代から無農薬でハーブ栽培を続けてきた企業です。単にハーブ商品を作るのではなく、「食・農・医」を結びつける形で、人の健康と地域活性を同時にめざしてきました。

2011年、夢前町山之内地区にある廃校となった小学校を研究工場として借り受けたことから、地域との関わりが一気に深まります。その中で、「環境保全・生産・食と観光・健康」を柱とする「ヒポクラテス構想」が始動し、山之内地区をフィールドにした地域プロジェクトが動き出しました。

限界集落・山之内地区での挑戦

山之内地区は、人口約500人、高齢化率55〜60%という、いわゆる「限界集落」に該当する地域です。
買い物や通院には車が必須で、診療所の存続や空き家の増加、働く場の不足など、課題は少なくありません。

そんな中で生まれたのが、旧山之内幼稚園舎を活用した農家レストラン「且緩々」です。
2016年の開業以来、

・地元農家の野菜を活かした料理の提供
・ハーブを軸にした“医食同源”のランチ
・地域の雇用創出、高齢者の農作業委託
・観光客を呼び込む交流拠点

という、健康・観光・雇用を一体的に生み出す役割を担ってきました。

観光客にとっては「癒しのレストラン」ですが、地域にとっては「暮らしと未来を支える場」でもあります。その両面を知った上で訪れると、旅の印象が一段と深くなるはずです。

入口を入ると且緩々流の「食養生」について目に留まった

人の魅力──藤岡店長が届ける“香りで整う時間”

ツアーの中で、参加者の皆さんからの信頼を一番集めていたのが、且緩々の店長・藤岡さんです。

エッセンシャルオイルの専門資格を持ち、香りの効能や使い方を分かりやすく伝えてくれるだけでなく、
「今日はどんな気分ですか?」
「最近、眠りはどうですか?」
と、さりげなく体調や気分に寄り添ってくれます。

「ここに来る人が、心まで健康になってほしい」

そう語る藤岡さんの姿は、ただのレストランの店長というより、里山の小さな“ウェルネス拠点”の案内人のように感じられます。

実際、ワークショップで香りを選ぶ場面では、
「その香りはリラックスにおすすめですよ」
「そのブレンドは、肩こりや気分のリフレッシュにもいいですよ」
と、一人ひとり違う提案をしてくれます。

企画者として見ていても、「この方がいるからこそ、この体験の価値が一段上がっている」と素直に感じました。

笑顔で寄り添ってくれる且緩々の藤岡店長(写真左)

体験の流れ──関西発の日帰りツアーにちょうどいいモデルコース

ここからは、当日の流れをイメージしていただきやすいように、ざっくりとコースをご紹介します。

ステップ1|移動〜ウェルカム(約60分)

・三宮、姫路からのバスで現地へ
・車窓には、山並みと田園が続くのどかな景色
・到着後すぐ、ハイビスカスジュースでほっと一息

この段階で、すでに「来てよかった」とおっしゃる方も少なくありません。

ステップ2|無添加野菜のランチ&香りのワークショップ(約150分)

【ランチ】
・地元農家の無農薬野菜中心のビュッフェ
・「野菜がこんなに甘いなんて」と驚きの声が上がる
・一品一品に、「ストレスケア」「美肌」「免疫力アップ」などの効能カード付き
・“今日の自分に必要なもの”を選びながら食べる、新しいランチ体験

【香りのワークショップ】
・ラベンダーやペパーミントなど、季節の精油をテイスティングするように香り比べ
・藤岡さんの解説を聞きながら、自分だけのエッセンシャルオイルを調香
・ハイビスカスティーを飲みながら、サロンのような雰囲気の中でゆったりと過ごす時間

参加者の皆さんが、「あ、これ好き」「意外とこの香りも落ち着きますね」と笑顔になる瞬間が、添乗中いちばん印象に残りました。

ステップ3|ショップでお土産選び(約30分)

・香寺ハーブ・ガーデンのハーブウォーターやホホバオイル
・日常で使えるハーブティーやスキンケアアイテム
・スタッフが肌質や好みに合わせて提案

「どれも欲しくなる…!」と迷いながら選ぶ姿は、まさに“旅の締めくくりのご褒美時間”でした。
帰りのバスの中は、参加者の皆さんが選んだ香りがふわりと混ざり合い、とても心地よい空気に包まれます。

あなたの今の体調に合わせた自然由来のケア商品がきっと見つかる

参加者の声──“また来たい”と感じる人続出

添乗レポートにも記しましたが、ツアー終了後にはこんな声をいただきました。

・「体が喜ぶランチってこういうことだと実感しました」
・「香りのワークショップが想像以上に楽しくて、家でも続けたくなりました」
・「一日中、心が軽くなったような気がします」
・「ひとり参加でも安心して過ごせました」
・「自分を労わる時間を、ようやく持てた気がします」

企画者として何より嬉しかったのは、「次は別のLocalprimeのツアーも参加してみたい」という声が多かったことです。

“Localprimeならではの兵庫旅”としても、このツアーはおすすめと感じています。

体験参加型のプログラムで楽しむ参加者の皆様

兵庫らしさ──里山の恵みと人の温度を感じる旅

このツアーの背景には、「兵庫らしさ」がいくつも重なっています。

・都市部から日帰りで行ける距離にある里山の風景
・瀬戸内の気候に育まれた野菜とハーブ
・廃園・廃校をうまく活用する地域の知恵
・観光地化されていない、暮らしの匂いが残るローカルな集落

“有名観光地”とは違う、静かで温かい時間を過ごしたい方には、特におすすめしたい場所です。

朝どれのランチビュッフェも魅力的!体内から健康に

こんな人におすすめ──Localprimeの旅が向いている方

このツアー、そしてLocalprimeの体験全般は、こんな方と相性が良いと、企画・添乗を通じて感じています。

自分を整える、ご褒美時間がほしい方

自然・食・香りでリセットしたい大人の方にぴったりです。「誰かのため」ではなく、「自分のため」の時間を過ごしたいと感じたら、ぜひ一度訪れてほしい場所です。

観光地より“ローカルな場所”を楽しみたい方

有名スポットより、地域の暮らしやストーリーに惹かれる方。山之内地区のような、地図で探さないと見つからないような小さな集落にこそ、新しい発見があります。

日帰りで無理なく楽しみたい関西圏の方

大阪・神戸からのアクセスもよく、体力的にも時間的にも負担が少ないコースです。「遠出は難しいけれど、ちゃんと旅をしたい」というニーズにも応えられます。

Localprimeの周遊ツアーと相性がいい方

Localprimeには、今回のような「食 × 自然 × 文化 × 地域資源」を組み合わせた周遊ツアーが多数あります。歴史スポット、産業遺産、鉱山フィールド、ローカル食文化など、興味のあるテーマから選べるのが魅力です。

「ローカルを味わいたい」
「観光地ではない場所に行きたい」

そう感じている方には、Localprimeの体験はきっとしっくり来るはずです。

セラピーガイドに導かれながら国見の森を歩く参加者たち
自然と対話する”森林セラピー”ツアーなども

ひとり旅でも安心したい方

このツアーも含め、Localprimeの体験はお一人参加の方が多いのが特徴です。「ひとりで参加しても浮かないかな…」という不安がある方も、実際には同じような方がたくさんいらっしゃいますので、ご安心ください。

カレー作りを学び、カレー好きと交流するイベントなども開催



企画者として、そして添乗員として、参加者の皆さんの表情がゆるみ、「来てよかった」と言ってくださる瞬間をたくさん見てきました。

もし今、このページを読みながら、「少し気になるな」「こんな一日を過ごしてみたいな」と感じていただけているなら、ぜひ一歩、踏み出していただけると幸いです。

※この記事の情報は2025年12月の情報です。

農家レストラン 且緩々

住所

兵庫県姫路市夢前町山之内乙120-1

電話番号

079-338-0510

営業時間

ショップ/10:00~17:00
レストラン/11:15~14:45(最終入店 13:15)
※ビュッフェは90分制の完全予約制

定休日

水曜日、木曜日

アクセス

■バス

神姫バス「前之庄」バス停下車。コミュニティバス(雪彦)に乗り換え「山之内」バス停下車、徒歩5分。※コミュニティバスは平日のみ運行。

■車

中国道「夢前スマートIC」より北へ約15分

駐車場

あり

SNS

公式instagram

この記事を書いた人
Localprime編集部
長谷川
兵庫のおいしいものと珈琲をこよなく愛するメディア運営担当。ラーメン好きを名乗らせたら右に出る者はいない(と本気で思っている)。理論よりも愛嬌と行動力で地域の魅力を掘り起こし、今日もおいしい一杯とともに新しい企画を練っています。

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