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おの観光デジタルマップで巡る5つの東条川疏水スポット

北播磨地域の水資源を支える東条川疏水。ひょうごフィールドパビリオン認定プログラム 「見て!動いて!味わって!東条川疏水博士になろう!」として小野市、加東市、三木市の東条川疏水の恩恵を受ける地域で様々なプログラムを展開しています。 今回は小野市の観光スポットや飲食店、体験などを発信する情報マップ「おの観光デジタルマップ」に小野市で楽しめる東条川疏水に関連する5つのスポットが登録されましたのでご紹介いたします。
既に東条川疏水に関連するイベントをローカルプライムでも複数ご紹介していますが、東条川疏水は、加東市にある鴨川ダムを主な水源とした108㎞の水路網で、小野市、加東市 、三木市の3,000haの農地へ水を運び、水道水としても利用され、地域を育む大切な存在 です。
曽根サイフォン

鴨川ダムから各地域へと水を運ぶ東条川疏水の幹線水路の一つで、59ヶ所あるサイフォンの中でも代表的なものが曽根サイフォンです。
第3号幹線水路延長3.8㎞のうち、東条川疏水最大の曽根サイフォンは内径94㎝延長1087mに及ぶスチールパイプで、東条川を横断し小野市曽根町内は地下埋設されています。毎秒1.3㎥もの水が加東市松沢の山腹から小野市曽根町の山腹までサイフォンの仕組みを利用して管内を一気に流れます。
船木池

鴨川ダムの貯水量を補うために、1959年(昭和34年)に完成した新しいため池です。この工事では、土を運ぶキャリオールスクレーパーや土を固めるタイヤローラーなどの近代的機械施工法が用いられたのをはじめ、先駆的な施工方法の試みと技術開発がされました。これらの施工方法はアースフィルダム建設のモデルとして全国に知られています。船木池には、鴨川ダムの水が11.7㎞の水路を通じて送られています。
※堤体上は安全のため立入禁止となっています。
誉田の館いろどり

室町時代に築城された「豊地城」の復元イメージを元に設計されたコミュニティレストランです。2階から東条川や小田城跡をはじめ、下東条地区を一望できます。
旬の食材を使った9品目が味わえる「おふくろランチ」が人気。それ以外にも、とんかつ定食や日替り定食など、ボリューム満点のメニューを提供しています。「田舎のお母ちゃん」の愛情たっぷり手料理を存分にお楽しみください。

六ヶ井頭首工

東条川下流部にあった6つの井堰が1965年(昭和40年)の洪水で被害を受け、統合して新しく六ヶ井頭首工が造られました。鴨川ダムの水は、いったん加東市の安政池に蓄えられた後、東条川を経由し、六ヶ井頭首工にたどり着きます。
六ヶ井円筒分水

六ヶ井円筒分水(外径14.7m、内径4.0m)は、流れてくる用水を公平に配分する施設です。
鴨川ダムの水は、いったん安政池に蓄えらえた後、東条川を経由し、六ヶ井頭首工にたどり着きます。六ヶ井頭首工で取水した水を6つの井堰の受益地へ公平に分配するため、円筒分水という方式が採用されました。東条川右岸の受益地域には、円筒分水で用水が分けられた後、東条川の下をサイフォンでくぐって送られます。
「おの観光デジタルマップ」を活用し、今回新たにスポット登録された小野市を流れる東条川疏水関連施設を歩いて巡るのもオススメです。「おの観光デジタルマップ」にはグルメ、体験、歴史などのカテゴリーの観光施設も登録されていますので合わせてご覧ください。
本記事は「ひょうごフィールドパビリオン SDGs体験型地域プログラム」に認定された「見て!動いて!味わって!東条川疏水博士になろう!(東条川疏水ネットワーク博物館会議)」におけるスポット紹介記事として掲載しました。今後も活動の内容など紹介していきます。