多可町（たかちょう）―兵庫県の北播磨地域に位置し、四季折々の豊かな自然を感じられるこのまちは、播州百日どりといった名物があったり、酒米の王様・山田錦発祥の地と言われるなど、食の恵みも豊かなまちです。
今回ご紹介する「山奥の菓子工房ナチュール」は、播但連絡道路市川南ICより車で約40分の田畑に囲まれたテナントの一角にあります。「ナチュール」は「Nature」のフランス語読みで、英語と同じく「自然」を意味します。店名には多可町の自然を生かすということ、自宅に自然に置いてあるお菓子であってほしい、食材もなるべく自然なものを使用したいという思いが込められています。

緑の屋根に木で作られたドア、ベージュの壁、店の前に飾られた花と、自然を感じられる外観に、木のドアを開けて店内へ入る様子は、まるで山の中の大きな木の中に入っていくように感じられます。「山奥の菓子工房」という名の通り、山の中をかき分けてたどり着いた先にお菓子屋さんがある、ということをイメージして、今中さんはお店のレイアウトを考えられたそうです。

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ナチュールの魅力は、多可町の食材をふんだんに使ったオリジナルのお菓子。

まずご紹介したいのは、山田錦の米粉と播州地卵を使用して作られた「こめたま」。冷凍で販売されており、解凍具合によって、ふわっ、もちっ、ぷにゅっと不思議な食感を楽しむことができるお菓子です。小麦ではなく米粉を使っているので、アレルギー等で小麦を控えられている方にもお召し上がりいただけます。使用されている播州地卵は、北はりまの奥座敷・多可町加美区の豊かな自然の中で放し飼いにされ元気いっぱいのびのび育った鶏が生んだ有精卵で、滋養があって風味豊か、まるで多可町の豊かな自然をそのまま閉じ込めたような味わいの卵です。

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もう一つご紹介したいのが、酒米・山田錦の米粉と、今中さんが自家栽培されている食用米・コシヒカリの米粉をブレンドして作られたシュークリーム。こちらも小麦不使用でグルテンフリーのため、みんなで楽しむことができます。また、こめたまと同じく冷凍で販売されているため、シューアイスとして食べるも良し！半解凍でねっとりした食感を味わうも良し！解凍して、とろーっとしたカスタードクリームを味わうも良し！お気に入りの食べ方を見つけてみてください。
今回ご紹介した商品はほんの一部。他にもロールケーキやフルーツケーキなど、こだわりの素材を使用した美味しい商品がたくさん並んでおりますので、ぜひ直接足を運んでみてはいかがでしょうか♪

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最後にオーナー今中さんよりメッセージをいただきました。
「ものづくりが好き、料理が好き、食べることが好き。好きが今の仕事につながり、美味しいものを作り出すことが毎日の楽しみです。
多可町で生まれ育ち、多可町が好きで、多可町で何かしたいと。多可町は過疎化してきているからこそ、多可町を盛り上げたいという思いを持っています。そのために、なるべく地元の食材を使って、食材の魅力を知ってもらうだけでなく、多可町に興味を持ってもらい、お菓子作りを通じて地域に貢献したいです。
最近では店頭販売の他に、通信販売にも力を入れています。そして将来的には、古民家カフェをオープンしてお菓子を楽しんでいただいたり、その先には大きな農園やレストラン、お菓子工房を併設した食のアミューズメントパークを多可町で作って、農業体験やお菓子作り体験まで様々なことをみんなに楽しんでほしい、そんな夢を持っています。」
そんな今中さんの熱意に「きらっと。」を感じました。

（編集部　松下）