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源泉かけ流しの内湯、季節の風を肌で感じる露天風呂、今行きたいとっておきの日帰り温泉

『こんだ薬師温泉 ぬくもりの郷』

『こんだ薬師温泉 ぬくもりの郷』(以下『ぬくもりの郷』)は、焼き物のまち今田町(こんだちょう)にある温泉です。地下1,300mから湧出する食塩泉は保温効果に優れ、身体が芯から温まります。丹波焼陶板風呂と丹波石岩風呂、そして広い露天風呂、湯に浸かったあとは、休憩室や軽食コーナーでリラックス。別棟の一つは農産物の直売所、もう一つは加工品の販売所で、アイスクリーム、手作り豆腐、総菜が買えて、入浴後も家族や仲間とゆっくり過ごせます。

丹波にちなんだ2つのお風呂

こんだ薬師温泉 丹波焼 陶板風呂
こんだ薬師温泉 丹波焼 陶板風呂

床、湯舟、露天風呂に丹波焼を使った『陶板風呂」、大浴槽、露天風呂に丹波地方でとれる丹波石を使った『岩風呂』。この2つのお風呂は、毎週日曜日に男風呂と女風呂が入れ替わります。大浴槽、露天風呂ともに40~42℃と熱すぎずほどよい温度です。

こんだ薬師温泉 丹波石 岩風呂
こんだ薬師温泉 丹波石 岩風呂

泉質はアルカリ性単純弱放射能温泉で、神経痛や筋肉痛、冷え性などによいとされています。内湯は源泉かけ流しで、大きな窓から入る陽の光に、陶板から感じる土の温もりや天然の岩の風合いがなんともいえず心地よいのです。

こんだ薬師温泉 露天風呂
こんだ薬師温泉 露天風呂

内湯で体が温まったら広い露天風呂に移動しましょう。木々のフレッシュな香りと爽やかな風は山の中の温泉ならでは。温泉から見える山々の景色が、四季折々にいろんな姿を見せてくれて、心身ともに癒やされます。

休憩コーナーで食事とごろ寝でリラックス

こんだ薬師温泉 『牛とろ玉ぶっかけうどん』(800円)
『牛とろ玉ぶっかけうどん』(800円)

お食事処『ぬくもり亭』がある休憩コーナーは、吹き抜けで解放感いっぱいです。うどんやそば、定食などの食事系、ソフトクリームやみたらし団子といった甘味、そしてビールやハイボールもあります。人気の『牛とろ玉ぶっかけうどん』は、甘辛く煮た牛肉に特産品の山の芋とろろがかかって食べごたえのある味と量です。

こんだ薬師温泉 『みたらし団子』(3本/300円)
『みたらし団子』(3本/300円)

地元産の米粉を使った団子をこんがり焼いて、自家製の甘いタレをかけた『みたらし団子』は、もっちりしたお米の旨みが感じられます。食べきれない時は、スタッフに申し出ればテイクアウト用にパックに入れてもらえます。

こんだ薬師温泉 テーブル席
こんだ薬師温泉 座敷

テーブル席はゆとりをもって配置、座敷でごろんと寝転んでもOK。窓の外の緑をながめながら湯上りの心地よい余韻にひたりましょう。「軽食は15時までですが、その後も自動販売機もあるので、ゆっくり過ごしてくださいね」とスタッフが声をかけてくれました。

びっくりするほど盛り上がる『桶ット卓球』

こんだ薬師温泉 卓球スペース

温泉といえば卓球を思い浮かべるのは私だけでしょうか。『ぬくもりの郷』にも卓球スペースがあり、温泉の前後に楽しんでいる人を見かけます。せっかくなら、ちょっと変わった卓球、『桶ット卓球(おけっとたっきゅう)』にチャレンジしてみませんか?

こんだ薬師温泉 桶

これは、丹波篠山市が考案したもので、2012年2月に第1回「全国桶ット卓球大会」がここ『ぬくもりの郷』で開催されました。以後コロナ禍で中断するまでは毎年2月上旬に全国から集まった愛好者による熱い戦いが繰り広げられていたのです。

こんだ薬師温泉 「オケット」

ルールは、ペアで対戦するダブルスだということ、ラケットとネットはお風呂用の桶を使い、それぞれ「オケット」「オケネット」と呼ぶこと。オケットはどの面で打ってもいいけれど、必ず両手で持って打つことが決まっています。サーブは味方のトスボールを打つのですが、その際に「Are you (湯)OK(桶)?」と言うこと、打者は「OK(桶)」と言うことなど、ユーモアも盛り込まれています。言い忘れたら失点という案外厳しいルールなのです。

やってみると思いのほかハマってしまうこのゲーム、卓球経験者でもミスを連発するので、強い人にも勝てる!と、中高年を中心に人気で、丹波篠山市内にはサークルもあるそうです。(利用料:1台1時間1,000円)

売店にストリートピアノがお目見え!

こんだ薬師温泉 フロントの前には地元の特産品や加工品を販売している売店

フロントの前には地元の特産品や加工品を販売している売店があります。風呂上がりに人気なのは丹波産の素材を使った手作りジェラートです(ミルク、黒豆、抹茶、いちご、豆乳きな粉/各330円)。丹波黒胡麻豆腐、山の芋蕎麦、濃口醤油など、定期的に買っていく人も。

こんだ薬師温泉 丹波焼の器

地元で作られている丹波焼の器は定期的に種類が変わります。作家によって作風が違いますが、普段使いしやすい器ばかりなので、ピン!ときたら即買っておきましょう。食卓の雰囲気がぐんと上質になりますよ。

こんだ薬師温泉 ストリートピアノ

設置されたばかりのストリートピアノもさっそく人気で、子どもたちが上手に弾いたり、何年ぶりだろうとご婦人が弾いたり、クラシックからJ-POPまで様々なメロディが館内に流れます。腕に覚えのある方はぜひ弾いてみてください。

新鮮な野菜を買える農産物直売所

『こんだ旬菜市 農』
地元の生産者が持ち込む農産物

別棟の『こんだ旬菜市 農』は、地元の生産者が持ち込む農産物のお店。ベテラン農家が作る米や野菜は新鮮でとってもおいしいんです。オープン早々に売り切れてしまうものもあるので、目当ての人は早めに購入しておきましょう。

『農林水産加工棟』でテイクアウトグルメ

『農林水産加工棟』

別棟の『農林水産加工棟』には、アイス、豆腐、総菜の3つの店があり、いずれも手作りの食品を販売しています。イートインスペースもあって、ランチや休憩に気軽に利用できます。

シングル(2品盛り/400円)
シングル(2品盛り/400円)

丹波の素材で作る贅沢なジェラートの店は『手作りアイス 和(なごみ)』。『豆乳きなこ』はおとなりの『夢豆腐』の豆乳を使っています。地元の特産品がたっぷり入った『黒豆』『ほうじ茶』のほかに、『ゆず』『りんご』なども。シングルでも2品盛りなのでお得感いっぱいです。

『手作り豆腐工房 夢豆腐』

『手作り豆腐工房 夢豆腐』に並ぶのは、丹波篠山産のオオツル大豆と高知県室戸沖の海洋深層水のにがりだけで作られた豆腐です。しっかりした大豆の味を感じる絹ごし、木綿、黒豆豆腐に、香ばしく揚げた薄揚げ、厚揚げは、リピートしたくなる味。寄せ豆腐のイートインは100円で、専用の醤油をかけて提供されます。

地域のお母さんたちが地元の野菜で作る総菜や弁当

『さぎ草グループ』では、地域のお母さんたちが地元の野菜で作る総菜や弁当を販売。奥のキッチンでできたばかりのコロッケや炊き込みご飯、巻き寿司などは、ランチやおやつにぴったり。晩御飯にと総菜を買って帰る人も多いのです。作り手から直接購入できる安心感とぬくもりは格別です。

カラフルなタンクと大きな看板が目じるしです。

温泉だけ、買い物だけでも楽しめますが、全部まとめて充実した1日を過ごせる『ぬくもりの郷』。デカンショ街道の今田支所入口交差点を南へ進むと見えてくる、カラフルなタンクと大きな看板が目じるしです。

山の中にある静かな温泉は湯量も豊富で、素朴な雰囲気もまた人気のひとつ。館内にはマッサージチェアもあるので、温泉に入る時間がない時でも立ち寄って凝りをほぐしたり、食事をしたり買い物をしたり、私の癒しの場です。

(ライター 松田/ウエストプラン)

※本記事は2023年4月時点の情報です。価格は税込み表示です。商品内容や価格が変更となる場合があります。

こんだ薬師温泉 ぬくもりの郷

住所兵庫県丹波篠山市今田町今田新田21-10
電話番号079-590-3377
営業時間10:00〜21:00(最終受付20:30)
入浴料大人700円(中学生以上)、小学生300円、5歳以下無料
定休日火曜(祝日は営業)
アクセス・JR相野駅からウイング神姫バス<こんだ薬師温泉行き>で約25分、
こんだ薬師温泉バス停下車すぐ。
・車の場合は、舞鶴若狭自動車道「三田西IC」から約20分。
「丹南篠山口IC」から約20分。
駐車場あり(350台)
HPhttps://yume-konda.com/
SNShttps://www.instagram.com/nukumorinosato/

株式会社ウエストプラン

松田きこ、かさはらみのり、中田優里奈、都志リサほか、兵庫県に精通した女性ライターが、観光やグルメ情報を中心に、阪神間や丹波・丹波篠山を縦横無尽に駆け回って取材します。

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