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地元でも人気!戦後から続く名店『にしむら珈琲店』でほっと安らぐひと時を

『にしむら珈琲店』

三宮から山側(北)へ歩いた中山手で、わずか3つのテーブルから始まった『にしむら珈琲店』は、地元の人たちにも親しまれている神戸の名店の一つです。同店には創業以来、接客マニュアルはなく、自分の大切な人をお迎えする気持ちを持って、お客さまをおもてなしすることを大事にしています。ほっと一息つける心地のいい空間は、まるで「おかえりなさい」と言われているよう。ゆっくりコーヒーを楽しみたい方に、ぜひ訪れてほしいお店です。

戦後からいまも神戸の街で愛され続ける珈琲店

『にしむら珈琲店』

『にしむら珈琲店』は、第二次世界大戦後の1948年に創業者・川瀬喜代子さんが開いた喫茶店です。もともとは仕入れてきたお菓子と日本茶が楽しめるお店でしたが、コーヒーがメニューに加わったのは常連客から「コーヒーを出してほしい」とリクエストがあったことがきっかけでした。コーヒーに関して素人だったという川瀬さんでしたが、周りの協力を得ながらコーヒーについて学び、わずか3つのテーブルを置いて珈琲店としてお店をオープンさせたのです。

写真提供:『にしむら珈琲店』/にしむら珈琲店中山手本店
写真提供:『にしむら珈琲店』/にしむら珈琲店中山手本店

最初のお店がオープンしたのが、こちらの『にしむら珈琲店中山手本店』。ドイツの木組建築風の建物はランドマーク的存在で、北野界隈を観光する観光客が立ち寄ることも多いそう。

クラシカルな雰囲気の店内も素敵
クラシカルな雰囲気の店内も素敵

にしむら珈琲店中山手本店
住所:兵庫県神戸市中央区中山手通1丁目26-3
営業時間:8:00~23:00
アクセス:シティループ「北野坂」バス停から西へ徒歩2分            

『北野坂にしむら珈琲店』

北野坂にある『北野坂にしむら珈琲店』は、1995年までは日本初の会員制喫茶店として多くの著名人が通ったという歴史のあるお店。現在は、誰でも利用できるようになりました。

2階のレストランでは本格的なフレンチ料理もいただける
2階のレストランでは本格的なフレンチ料理もいただける
写真提供:『にしむら珈琲店』/氷の器のアイスコーヒー
写真提供:『にしむら珈琲店』/氷の器のアイスコーヒー

数ある店舗の中でも『北野坂にしむら珈琲店』では、7月〜8月の夏季限定で登場する『氷の器のアイスコーヒー』(2,000円)が毎年話題に。会員制喫茶店時代の1974年からあったメニューでしたが、SNSで紹介されたことをきっかけに口コミで広がり、いまではお店の夏の風物詩として知られています。

北野坂にしむら珈琲店
住所:兵庫県神戸市中央区山本通2丁目1-20
営業時間:1F 喫茶10:00~22:00、2F レストラン ランチ11:00~14:30(L.O.)、ディナー 17:00~20:30(L.O.)
アクセス:シティループ「北野坂」バス停から北へ徒歩2分            

灘の酒づくりにも使用される宮水で淹れるオリジナルブレンド

『にしむら珈琲店』

『にしむら珈琲店』では、灘の名水「宮水」で淹れるブレンドコーヒーが人気。「おいしい水で淹れたら、おいしいコーヒーになる」と思いついた創業者の川瀬さんが、あちこち探し回って、ようやく見つけたのが灘の酒蔵でも使われている「宮水」でした。井戸から汲んだ新鮮な宮水は、いまも毎朝各店舗に運ばれているそう。「お客さまにおいしいコーヒーを飲んでもらいたい」というコーヒーへの情熱は、いまも『にしむら珈琲店』に受け継がれています。

『にしむら珈琲店阪急前店』

さて、数ある店舗の中でも今回は、2022年に増床リニューアルした『にしむら珈琲店阪急前店』(以下『阪急前店』)をご紹介しましょう。

2〜4名がけのテーブル席

店内は1階と地下1階に分かれており、2〜4名がけのテーブル席が中心。 駅から徒歩すぐということもあり、ビジネスマンの利用も多いのが特徴です。

地下フロアには神戸・岡本の花屋「二楽園」の生花も飾られている
地下フロアには神戸・岡本の花屋「二楽園」の生花も飾られている
座り心地がよいイタリアの高級家具店「カッシーナ」のイスも
座り心地がよいイタリアの高級家具店「カッシーナ」のイスも
写真提供:『にしむら珈琲店』/プレートセット「チキンのカレー風味」
写真提供:『にしむら珈琲店』/プレートセット「チキンのカレー風味」

『阪急前店』は、『にしむら珈琲店』の中でも初めてパスタなどフードメニューの提供を始めたお店です。人気のフードメニューは、月替わりの『プレートセット』(1,500円)。メニューは4種類ほどあり、『チキンのカレー風味』『アッシュパルマンティエ』『ポークソテーガーリックソース』『ハンバーグ』などの料理をいただけます。

写真提供:『にしむら珈琲店』/グラタンセット
写真提供:『にしむら珈琲店』/グラタンセット

そのほか『ローストビーフのサラダ』(1,500円)や『グラタンセット』(1,650円)など、セットメニューも充実。「一流ホテルに負けないボリューミーな朝食」をコンセプトにした朝食セット(800円~/9:00から11:30まで提供)も人気です。

テイクアウトや手土産にもおすすめ!『にしむら珈琲店』のスイーツ

御影の菓子工房「セセシオン」

『阪急前店』では、『にしむら珈琲店』が手がける御影の菓子工房「セセシオン」のケーキや焼き菓子がいただけるのも特徴の一つ。それぞれテイクアウトも可能なので、訪問先の手土産や、神戸観光のお土産にもおすすめです。

写真提供:『にしむら珈琲店』
写真提供:『にしむら珈琲店』

セセシオンでも創業当初から人気の『オランジェンクーヘン』(580円/テイクアウト480円)は、オレンジがほのかに香るビターな味わいの焼き菓子です。

写真提供:『にしむら珈琲店』
写真提供:『にしむら珈琲店』

また、濃厚なチーズ生地にブルーベリーを入れて焼き上げた『ケーゼクーヘン』(580円/テイクアウト480円)は、セセシオンで人気ナンバーワンの商品です。

フィナンシェなどの焼き菓子は1つから購入可能
フィナンシェなどの焼き菓子は1つから購入可能
『ソフトミックス(ブーケソフト)』(450円)
『ソフトミックス(ブーケソフト)』(450円)

さらに、『阪急前店』ではテイクアウトメニューにも力を入れており、氷上産のノンホモ牛乳を使用したソフトクリームもあります。なんと、コーンはセセシオン特製のラングドシャを使用!コーンもとってもおいしいので、暑い季節にぜひどうぞ。

写真提供:『にしむら珈琲店』/『ルビーソフト』(550円)
写真提供:『にしむら珈琲店』/『ルビーソフト』(550円)
写真提供:『にしむら珈琲店』/『カップソフト』(400円〜)にはラスクのトッピングも
写真提供:『にしむら珈琲店』/『カップソフト』(400円〜)にはラスクのトッピングも

『にしむら珈琲店』は神戸を中心に9店舗あり、どの店舗でも心地よい接客を心がけ、お客さまを大切におもてなしするという創業理念が受け継がれています。2023年5月には通販サイトがリニューアルされ、お店でしか買えなかったコーヒーや焼き菓子も購入できるようになりました。お中元やお歳暮などギフト商品をお探しの方は、ぜひ神戸の名店の味をプレゼントにいかがでしょうか。

(ライター 中田/ウエストプラン)

※本記事は2023年5月時点の情報です。価格は税込み表示です。商品内容や価格が変更となる場合があります。

にしむら珈琲店阪急前店

住所兵庫県神戸市中央区北長狭通1-2-2 三宮エビスビル1F、B1
電話番号078-332-5727
営業時間9:00〜23:00
定休日毎月最終月曜(祝日等で変動の場合あり)
アクセス各線三宮駅、シティループ「地下鉄三宮駅前(南行)」バス停から徒歩3分
SNShttps://www.instagram.com/kobe_nishimura_coffee/
HPhttps://kobe-nishimura.jp/

株式会社ウエストプラン

松田きこ、かさはらみのり、中田優里奈、都志リサほか、兵庫県に精通した女性ライターが、観光やグルメ情報を中心に、阪神間や丹波・丹波篠山を縦横無尽に駆け回って取材します。

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