記事・読み物
[news_side]
[news_side]
くろねこばかり11匹
JR姫路駅から北へ200m、国道2号沿いの二階にあるくろねこ専門の猫カフェ、ねこびやか。お店に入ると、そこはくろねこのワンダーランド。部屋の至る所でくろねこたちが思い思いにくつろいでいます。
抱っこNG、フラッシュ禁止、動画禁止。写真撮影はOK、また猫が自分で膝の上に乗ってくるのもOK。この辺りは不特定多数のお客さんがやってくるカフェとして、猫のストレスを考えると当たり前のルールですね。
全員くろねこですから、どの子が誰なのか最初は全くわかりません。それで、ねこびやかさんでは布の首輪の色をそれぞれの名前と合わせてます。
みど梨、おれん侍、もも彦、あか穂、むら咲、あお乃、ちゃ美、きん柑、ぎん杏、しら雪、黒田官兵衛。色は同じですが、顔つき、体つき、性格、それぞれ個性が豊かです。
見分けは難しいけど個性豊か
実は筆者、ここに伺うのは三回目です。毎回、最初に寄ってきてくれるのはみど梨さん。窓際の椅子に座るとすぐに膝に乗ってきます。2012年8月16日生まれ、ねこびやかさんで最年長です。ちなみに翌日の8月17日は黒猫感謝の日。これはあるアメリカの男性が始められた運動がルーツだといいます。くろねこが大好きだった娘さんを偲んで、その命日を「黒猫感謝の日」として、世界中のくろねこの幸せを願う日にしたのだそうです。
ねこびやかさんができたのは12年ほど前。最初はくろねこは居なかったのだそうです。ある日、保健所から4匹のくろねこのきょうだいを保護したところ、お客さんにも好評で、それをきっかけに徐々にくろねこカフェになっていったのだといいます。
また、郊外にもう一軒、隠れ家的な猫カフェも経営していて、くろねこ以外の子はそちらに居るのだそうです。
黒猫は実は昔から日本では福猫
くろねこというと、どうしても一部で不吉だとか怖いとかそういう偏見があるようです。また、写真映えしないから、といった理由で、保護されても里親が見つかりにくいといった話も聞くことがあります。しかし猫好きの中では、ひときわファンが多い印象もあります。きちんと撮ってあげれば他の毛色の子よりもむしろ写真映えしますし、そもそも「くろねこが不吉」というのは主にヨーロッパから伝わってきた迷信で、日本ではむしろ古くから福猫とされてきたとも言われます。
猫の毛色と性格の関連は様々な説がありますが、概ねくろねこは穏やかで人なつっこい、賢い猫が多いと言われます。ねこびやかさんの子達も、みんなそれぞれ穏やかにゆったりと暮らしているように見えます。走り回ったり喧嘩をしたり大きな声で口論したり、そういうところを見かけたことがありません。
当たればラッキー、おやつの時間
この日はお昼過ぎに入ったのですが、しばらくすると「おやつの時間」になりました。お店のスタッフさんに配られたチュールを、手の甲に少しずつ出して載せて、猫さんたちにあげるのです。すすっと寄ってきて、口を近づけてくる様子がとてもかわいらしいです。ざらっとした舌の感触も良い感じです。
穏やかでゆったりとした時間が流れるねこびやかさん。部屋の至る所で思い思いにくつろぐ福猫、くろねこさん達に囲まれていると、心の中に「福」が満ちてくるような気がします。
姫路駅から気軽に歩ける場所にあるねこびやかさん。皆さんもぜひ一度お運びください。個性豊かなくろねこさん達がお迎えしてくれます。
(ライター 小嶋)
※本記事は2023年8月時点の情報です。価格は税込み表示です。商品内容や価格が変更となる場合があります。
cat cafe ねこびやか -黒猫cm-
住所 | 兵庫県姫路市駅前町322 ミフネビル2F |
電話番号 | 090-6757-2810(お店営業時間のみ) |
営業時間 | 10時~18時 ※最終入店は閉店の1時間前 |
定休日 | 火曜日、金曜日 |
アクセス | 姫路駅より徒歩5分 |
駐車場 | なし |
HP | http://nekobiyaka.jugem.jp/ |
ライター 小嶋あきら
猫とベスパが大好きな、ちょっと写真も撮れるライター。前回の万博をおぼろげながらに記憶している、そんな世代です。こわい話は好きだけど実はかなり真剣におばけはこわいです。兵庫県西宮市在住。