まいど憶良です。
神戸市は三宮にやってきました。

おしゃれな街三宮のセンタープラザ地下で、神戸市長田のソウルフードが食べられるということで、

ここ『長田本庄軒』さんにお邪魔しました。

ぼっかけとは、神戸市長田区を中心に愛されている、いわゆる全国的にいうところの、すじコンのことです。甘辛にじっくりと煮込まれた牛すじとコンニャク。
これを最大限に活かした焼きそばが食べられるお店。
それが『長田本庄軒』なんです。

『ぼっかけ焼きそば』の専門店ということですので、もちろんぼっかけには、とことんこだわっています。
使われている牛すじは、味わいや食感が違う数種類の部位を、それぞれの素材のポテンシャルが最大限に活きるようにカットして使います。
調理する際も圧力鍋などは使わず、じっくりと弱火で煮込み、寝かせることで味がなじみ、またとろとろに仕上げることができるんです。
丸一日かけて仕込んだぼっかけは、まさに旨味の塊。
これ単品と、ビールだけでも延々楽しめそうです！

『長田本庄軒』は、『丸亀製麵』でも有名なトリドールグループ。
国産の小麦を使って毎日店内で作られ、約1日熟成させるというこだわりの麺は、他では味わうことのできない、もっちりとした食感。
これがオリジナルのソースとぼっかけに合うんです。

では、ぼっかけ焼きそばが焼きあがるまでを見てみましょう。
まずはキャベツ、麺を焼いていきます。

カツオ粉、天かすを振りかけたら、

そして真打ち登場！

旨さの塊、ぼっかけが加わります。

オリジナルソースは、ぼっかけの旨味を引き立てる甘辛仕立て。
そして、このソースが加わった後、焼きの技術が発揮されることになります。

こうやって麺を高速回転させることによって、全体にソースがむらなく広がり、絡まっていきます。

長田本庄軒のソースに含まれる酢酸は熱を加えるとまろやかな風味に変わり、クエン酸は旨味が引き立つのだそうです。

最後にネギを乗せたら『ぼっかけ焼きそば（並）』（750円）の出来上がり。

焼きそばと一緒に味変アイテムも目の前にセットされます。
左からオリジナルソース、マヨネーズ、青のり、カツオ粉、どろソース、長田スパイス。
これを好きなようにかけて食べていきます。

最初の一口は、ノーマル状態で食べました。
このままでも十分に美味しい！
麺は独特のもちっとした食感。
歯で、ぷつんっ！と切れる感じがわかる弾力もあり、食べてて楽しい！
この後もソース、ソース＋青のり、どろソース＋カツオ粉など、色々な組み合わせで食べ進みました。

かなりインパクトのある長田スパイス。
でも見た目ほど辛くはありません。
辛いもの好きな私はどろソース＋長田スパイスの組み合わせが好きですが、そうでない方は少量で試してみるのがおすすめです。
鉄板の上で食べるといつまでも熱々なのはもちろんですが、時間がたつほどに麺がパリパリ、ポリポリに変化していきます。
このパリパリになった麺もまた美味しいんですよ！

トッピングメニューとして、『神戸名物肉かす』（300円）、
『キムチ』（200円）、『焼きチーズ』（150円）など、色々なアイテムが用意されています。
これらを駆使し、自分の好みにカスタマイズするのも楽しみの一つ。
今回は『玉子（焼き）』（100円）、『山盛りネギ』（150円）をトッピングしてもらいました。
周りのお客さんにもチョイスしている人が多かった人気の組み合わせです。

ネギをたっぷりと。
そしてその上に目玉焼きを乗せたら完成！

玉子に箸を刺すと、黄身がとろぉりと出てきて、もう堪らないビジュアルです。

ふんわりと柔らかく火の入った玉子が、ほんのりと甘みを加える。
そしてネギのスキっとした辛味とのコントラストが、味に奥行きを広げてくれる一品となっているんです。

人気メニューの『ぼっかけふわとろオムそば』（950円）は、とろ～り、ふわっふわのオムレツがたまらない一品。

卵液を鉄板で、

素早く焼き上げていきます。
ただ焼いただけでは単なる玉子焼きになってしまいますが、

半熟状態を保ちながら素早く火を入れることによって、ふわっと、とろっとしたオムレツに焼きあがります。

これをトッピングして、

ネギを添えたら自分の手で割り、

広げて完成させます。
きれいにできあがるとテンションも上がりますね。

ふわっふわで、とろっとろの食感も良く、玉子の風味も先ほどの目玉焼きとはまた別の顔を見せてくれます。
このオムレツを作る工程が見たいために注文するファンもいるそうですよ。
ご当地グルメというだけでなく、目の前で焼き上がって行く様をライブで楽しむエンタメグルメとしても注目の長田本庄軒。
専門店ならではの味を是非味わってほしいと思います。

（ライター　憶良）