fbpx

記事・読み物

体験もできる!陶芸文化や歴史が学べる『兵庫陶芸美術館』

轆轤

舞鶴若狭自動車道三田西ICから車で約15分、虚空蔵山のふもとにある『兵庫陶芸美術館』は、陶芸文化や歴史について学ぶことができるミュージアムです。館内にはコレクション展示が行われる展示棟、陶芸の工房があるエントランス棟、セミナーなどを開催する研修棟、レファレンスルーム(図書館)がある管理棟、茶会に利用される茶室と、5つのエリアにわかれています。陶芸講座も催されているので、自分のオリジナルアイテムを作ってみるのもおすすめ。そんな『兵庫陶芸美術館』の見どころをご紹介します。

丹波焼など兵庫県内のやきものを中心にコレクション

『兵庫陶芸美術館』

2005年に開館した『兵庫陶芸美術館』は、「丹波焼の里」といわれている丹波篠山市今田町にあります。全但バスの社長だった田中寛氏が収集していた陶磁器を中心に、地元丹波焼はもちろん、三田焼や東山焼、出石焼など兵庫県内で製作されていた古陶磁と国内外の現代陶芸をコレクションしている美術館です。「田中寛コレクション」のうち、657点は2018年に兵庫県指定重要有形文化財に指定されています。

丹波焼

日本六古窯の一つである丹波焼の始まりは、平安末期ごろ。地元でつくられていた須恵器に、東海地方の陶器生産の技術を取り入れて成立したという古い歴史のある焼物です。

丹波焼の常設展示「丹波焼の世界」

館内には、そんな丹波焼の常設展示「丹波焼の世界」も行われており、室町時代や江戸時代といった数百年前の陶芸作品を鑑賞することができます。

「特別展」

常設展示のほかには、年4回の「特別展」と、3,000点を超える収蔵品を紹介する「テーマ展」を実施。2023年6月10日(土)〜8月27日(日)までは特別展「デミタスカップの愉しみ」が開催されます。特別展にちなんだワークショップや、記念講演会が行われることもあるので、興味がある方はぜひどうぞ。

オブジェが点在

敷地内には丹波焼をモチーフにしたオブジェが点在。自然に囲まれた場所ということもあり、空気が澄んでいて、散策しているととても気持ちがいいです。

美術館の南側

美術館の南側へ歩いてみると、緑の中にひっそりと佇む茶室「玄庵」を発見。本格的な茶会にも使用することが可能で、8畳の茶室と立礼席が備えられています(利用には事前申請が必要)。

初心者から上級者向けまで!陶芸講座も充実

、陶芸ワークショップや陶芸文化講座

『兵庫陶芸美術館』では、陶芸ワークショップや陶芸文化講座などにも力を入れており、初心者向けから丹波焼の窯元に直接指導してもらえる上級者向けの陶芸講座まであります。おすすめは、1日で完結する「はじめての電動ロクロ作陶体験」。小学生以上を対象にしたプログラムで、電動ロクロを使った作陶体験ができます。

陶芸指導員のデモンストレーション

陶芸指導員のデモンストレーションを見学したあとに、早速電動ロクロを使って制作をスタート!茶碗やビアカップ、小皿など高さ・幅が20cm以内のものを3点まで作ることができます。

陶芸指導員が丁寧に教えてくれるので初めてでも安心
陶芸指導員が丁寧に教えてくれるので初めてでも安心
早速電動ロクロを使って制作

所要時間は途中にお昼休憩をはさんで、およそ5時間。制作した作品は施設で焼成をおこない、約50日程度で完成します。できあがった作品は自分用に自宅で使うもよし、プレゼントにするもよし。自分で作ったものだと、きっと使うときの楽しみもひとしおでしょう。なお、こちらの講座は事前申込制。応募多数の場合は抽選となります(講座の開催時期は、サイトでご確認ください)。

はじめての電動ロクロ作陶体験
場所:エントランス棟1階 工房
料金:5,000円
定員:15名            

絶品パスタの「虚空蔵」と県内屈指の景観を誇る展望デッキ

前菜からデザートまでついた『虚空蔵ランチ』(1,980円)
前菜からデザートまでついた『虚空蔵ランチ』(1,980円)

エントランス棟の2階に『兵庫陶芸美術館』唯一のダイニングカフェ「虚空蔵」があります。パスタ各種は、もちもちした生パスタにソースが絡んでとっても美味。人気の『パスタランチ』(1,650円)は、パスタをトマトソース、クリームソース、和風、ペペロンなど6種類から選び、厚切りトーストは3種類から、ドリンクは7種類から選べます。

小学生以下だけが注文できる『お子様パスタセット』(770円)は、パスタ、ドリンク、アイスにおもちゃまでついているお得なセットです。

『ケーキセット』(770円)
『ケーキセット』(770円)

手作りケーキやコーヒーなど、カフェ利用もできます。うつわはすべて丹波焼で、複数の作家の作品なのでテイストの違いも楽しめます。

店内

展望デッキに面した大きな窓から明るい日差しがさしこむ店内は、開放的で広々としています。土産物コーナーもあり、丹波のお菓子などが買えます。

虚空蔵
電話:079-590-3633
営業時間:11:00〜18:00(L.O.17:00)
定休日:月曜(祭日の場合は営業、翌日休み)            

展望デッキ

ぜひ足を運んでほしいのが展望デッキ。目の前に広がる山の緑に、ほっと心が癒されるよう。「ひょうごの景観ビューポイント150選」にも選出され、秋には紅葉も楽しめます。

展望デッキのテーブルと椅子

展望デッキのテーブルと椅子は自由に使えるので、のんびりと景色をながめながら過ごしましょう。

『兵庫陶芸美術館』

毎年、春のゴールデンウィーク期間には『兵庫陶芸美術館』を含め、「立杭陶の郷」や周辺の窯元を会場にした「丹波焼の里 春ものがたり」というイベントも開催されます。なかでも1895年につくられ、いまも現役で使用されている「丹波焼最古の登窯」で年に一度行われる焼成は見どころの一つ。そのほか、毎年10月に催される「丹波焼 陶器まつり」は、丹波焼をリーズナブルな値段で買えると地域でも人気のイベントです。『兵庫陶芸美術館』を訪れる際には、ぜひイベント情報もチェックしてみてくださいね。

(ライター 中田/ウエストプラン)

※本記事は2023年5月時点の情報です。価格は税込み表示です。商品内容や価格が変更となる場合があります。

兵庫陶芸美術館

住所兵庫県丹波篠山市今田町上立杭4
電話番号079-597-3961
営業時間10:00~18:00
7・8月の土・日曜と祝休日は9:30~18:00
※入館は17:30まで
定休日毎週月曜(月曜が祝休日の場合は翌平日)、年末年始(12月31日と1月1日)、
メンテナンス期間(2月下旬~3月中旬頃)
アクセス三田西ICから約15分または丹南篠山口ICから約20分
駐車場あり(58台)
SNShttps://www.instagram.com/mcart_hyogo/
HPhttps://www.mcart.jp/

株式会社ウエストプラン

松田きこ、かさはらみのり、中田優里奈、都志リサほか、兵庫県に精通した女性ライターが、観光やグルメ情報を中心に、阪神間や丹波・丹波篠山を縦横無尽に駆け回って取材します。

TOPへ