開港後、多くの外国人が訪れ、異国情緒あふれる街並みが今も残る神戸。なかでも『北野異人館街』は、明治から大正時代に建てられた洋館が点在し、カフェやレストランとして利用されている建物もある神戸観光で人気のエリアです。ここでは、無料で入館できる『ラインの館』をはじめ、『北野異人館街』でぜひ訪れたいおすすめスポットを紹介します。
神戸港が開港した1868(慶応3)年以降、神戸には多くの外国人が訪れるようになりました。当時、外国人が暮らすための住宅地として最初に整備されたのは、海に近い旧居留地エリアですが、外国人が増えてきたことから、現在の北野町周辺にも日本人と外国人が住む「雑居地」が設けられました。
こうした背景から、現在も北野には当時の面影を残す異人館が点在しています。レトロな洋館をめぐりながら、異国情緒あふれる街並みを楽しめるとあって、神戸を代表する観光エリアの一つとして人気です。
そんな『北野異人館街』で、まず訪れたいのが『ラインの館』。1915(大正4)年に、フランス生まれのJ.R.ドレウェル夫人によって建てられた木造2階建ての洋館です。館内には、蓄音機やアンティークランプが置かれた応接間など、当時の雰囲気を感じられるフォトスポットのほか、『北野異人館街』の歴史を紹介する展示もあります。
北野異人館のなかで、入館無料で見学できるのは『ラインの館』だけ。居間にはまちなみ散策マップもあるので、北野散策のスタート地点として、気軽に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
兵庫県神戸市中央区北野町2-10-24
078-222-3403
9:00~17:00(入館は16:45まで)
毎月第3火曜(定休日が祝日の場合、翌日休)
各線「三宮駅」または「新神戸駅」から徒歩約15分、シティーループ「北野異人館」停留所から徒歩約3分
なし
https://www.instagram.com/kazami_rhine/
『ラインの館』から西へ徒歩3分ほど。レンガ装飾の外観と、尖塔の上に立つ風見鶏が印象的な『風見鶏の館』があります。北野の街のシンボルとして親しまれている異人館の一つで、1977(昭和52)年から1978(昭和53)年に放映されたNHKの連続テレビ小説「風見鶏」の舞台になったことから、一躍有名になりました。
ドイツ人貿易商ゴットフリート・トーマス氏の自邸として建てられ、館内ではドイツの伝統様式を取り入れた部屋を見学できます。
館内でぜひ注目したいのが1階。部屋ごとに異なる意匠を取り入れた豪華な造りが目を引きます。商談相手などを招いてもてなす、迎賓の場としての役割も担っていたとされ、随所にトーマス氏のこだわりが感じられます。
▶北野の街のシンボル!ドイツ人貿易商のこだわりが詰まった邸宅『風見鶏の館』
兵庫県神戸市中央区北野町3-13-3
9:00~17:00(入館は16:45まで)
毎月第3火曜(定休日が祝日の場合、翌日休)
大人500円、高校生以下無料\\r\\n※シティーループ1日乗車券持参の方450円
各線「三宮駅」または「新神戸駅」から徒歩約15分、シティーループ「北野異人館」停留所から徒歩約5分
なし
https://www.instagram.com/kazami_rhine/
『萌黄の館』は、淡いグリーンの外観が特徴的な洋館。『ラインの館』からは西へ徒歩約4分です。1903(明治36)年に、アメリカ総領事ハンターシャープ氏の邸宅として建てられ、1980(昭和55)年には国の重要文化財に指定されています。
正面のポーチや大きな窓、ベランダなど、コロニアル様式を取り入れた建築が特徴です。
館内にも、部屋ごとに異なるデザインの暖炉や、アラベスク模様が施された階段など、こだわりの意匠が随所に見られます。
1階は主に来客をもてなす場として使われていたことから、豪華な内装にも注目です。
そして、ぜひ立ち寄りたいのが2階のベランダ。窓の外には神戸の街並みが広がり、北野の街を見渡せる人気のビュースポットです。ここで写真撮影を楽しむ方も多く、神戸の街並みを背景にした写真が撮れるのも魅力です。
▶国指定重要文化財の異人館!元アメリカ総領事の邸宅『萌黄の館』を見学
兵庫県神戸市中央区北野町3-10-11
078-855-5221
9:30~18:00(入館受付は17:45まで)\\r\\n※2026年10月1日から9:00~17:00(入館受付は16:45まで)
2月の第3水・木曜
大人500円、高校生以下無料
各線「三宮駅」または各線「新神戸駅」から徒歩約15分、シティーループ「北野異人館」停留所から徒歩約5分
なし
https://www.instagram.com/kitanoijinkan_moegi/
『香りの家オランダ館』は『ラインの館』から北西へ徒歩3分ほど。オランダ王国総領事邸として1918(大正7)年に建てられました。神戸市の伝統的建造物に指定されているほか、2009(平成21)年には「ひょうごの近代邸宅100選」にも選ばれています。
館内には応接間やダイニングルーム、執務室、ベッドルームなどがあり、大正期の趣を感じられる家具や調度品を見学できます。
木彫りの親柱が印象的な階段や、オランダ製の家具で統一されたベッドルームなど、細かな意匠にも注目してみましょう。
『香りの家オランダ館』を訪れたらぜひ体験したいのが、世界にひとつだけのオリジナル香水づくり。ブレンダーが、好きな花や音楽、フルーツなどの好み、人柄、雰囲気をもとに、一人ひとりに合った香りを作ってくれます。
最近では、好きなキャラクターやアイドルなどをイメージした「推し香水」を作る人も多いのだとか。北野散策の思い出に、自分だけの香りを作ってみてはいかがでしょうか。
▶【神戸】北野異人館街にある『香りの家オランダ館』でオリジナル香水づくり
兵庫県神戸市中央区北野町2-15-10
078-261-3330
10:00~17:00
年中無休
一般800円、中・高生600円、小学生300円
各線「三宮駅」または各線「新神戸駅」から徒歩約15分、シティーループ「北野異人館」バス停から徒歩5〜6分
なし
https://www.instagram.com/orandakan_kobe.official/
『ラインの館』から南西へ徒歩3分ほどの場所にある『英国館』は、イギリス人技師の設計により1907(明治40)年に建てられた洋館です。コロニアル様式の建物は建築当時のままに保存されており、館内には17世紀バロックから19世紀ビクトリア朝時代のアンティーク家具や調度品が展示されています。
クラシカルで華やかなインテリアは写真映えもするので、じっくり眺めながら館内をめぐってみましょう。
『英国館』の大きな見どころが、名探偵シャーロック・ホームズの部屋。2007(平成19)年に築後100周年を記念して、「日本シャーロック・ホームズ・クラブ」の助言を得て、作品の描写をもとにホームズが暮らしたベーカー街221Bの部屋を再現しています。
館内にはインバネスケープとディアストーカーも無料で用意されているので、ホームズになりきって記念撮影を楽しむのもおすすめです。
兵庫県神戸市中央区北野町2-3-16
0120-888581(異人館うろこグループ オペレーションセンター)
10:00~18:00、10月~3月 10:00~17:00(スケジュールに変更の場合あり。必ず公式HP要確認)
年中無休
一般880円、小人(小学生)220円
各線「三宮駅」または各線「新神戸駅」から徒歩約15分、シティーループ「北野異人館」バス停から徒歩すぐ
なし
異国情緒あふれる街並みを歩きながら、歴史ある洋館を見学できる「北野異人館街」。洋館の歴史や建築を楽しむのはもちろん、写真撮影や体験も楽しみながら、ぜひお気に入りの異人館を見つけてみてください。
(取材・文:YURINA)