fbpx
Local Prime

TOPIC/読み物

【神戸】北野異人館街にある『香りの家オランダ館』でオリジナル香水づくり

『香りの家オランダ館』

異国情緒漂う洋館が立ち並ぶ神戸の北野異人館街。そんな北野の街に、かつてオランダ王国総領事邸として使用されていた『香りの家オランダ館』があります。1918(大正7)年に建築された2階建ての建物は、2009(平成21)年には「ひょうごの近代邸宅100選」にも選ばれた文化財。大正期の趣が残る館内はもちろん、オリジナル香水づくりや、オランダ民族衣装体験といった体験メニューも人気です。そんな『香りの家オランダ館』の見どころをご紹介します。

元オランダ王国総領事邸だった『香りの家オランダ館』

『香りの家オランダ館』

『香りの家オランダ館』があるのは、神戸の人気観光スポットのひとつである北野異人館街。高台で見晴らしの良い北野の街には、開港以降に日本へと移り住んだ外国人の邸宅が明治時代から昭和初期にかけて200棟ほど建てられたといわれています。

『香りの家オランダ館』

『香りの家オランダ館』もそのひとつで、1918(大正7)年にオランダ王国総領事邸として建てられたもの。総領事が3代に渡って使用した後は、ロシア革命をきっかけに来日したI.Sヴォルヒン氏が住み、1982(昭和57)年に『香りの家オランダ館』(以下『オランダ館』)として一般公開されました。ヴォルヒン氏が住んでいたことから『旧ヴォルヒン邸』とも呼ばれることも。この『オランダ館』は神戸市の伝統的建造物に指定されているほか、2009(平成21)年には「ひょうごの近代邸宅100選」にも選ばれています。

「クロンプ」の中に入ることもできます
「クロンプ」の中に入ることもできます

敷地に入ると、庭にはオランダの木靴「クロンプ」の大きなオブジェを発見。フォトスポットとして人気なので、記念撮影はお忘れなく。東南の庭には風見鶏がある小さなアトリエや、産業革命期の1800年代にフランスで作られた自動販売機のルーツとなった展示物もあります。

木彫りの手すり柱がある階段

庭での写真撮影が終わったあとは、早速靴を脱いで館内の見学へ。入り口を入ると、まず目に入るのが木彫りの手すり柱がある階段。吹き抜けになっているため天井は高く、赤いじゅうたんが厳かな雰囲気を漂わせています。大正ロマンが感じられる趣がとっても素敵です。

2階から見た階段
2階から見た階段
1階

館内の1階には応接間、ダイニングルーム、キッチンのほか、オリジナル香水が作れる「香りの部屋」が、2階には執務室やサロン、ベッドルーム、浴室、メイド部屋などがあります。

応接間の見どころは、足踏み自動演奏ピアノ

応接間の見どころは、足踏み自動演奏ピアノ「ピアノ・ラ・ピアノ」。なんと、こちらのピアノは約200年前のものというのですから驚きです!

紙製のロール

楽譜は穴の空いた紙製のロール。ペダルを足踏みしながら、このロールの穴へ空気を送り込み、ピアノの鍵盤を打つという仕組みで演奏ができます。

ロールの穴へ空気を送り込み、ピアノの鍵盤を打つ

ところどころ音が飛んでしまうものの、いまも動かすことができるそう。残念ながら展示用なので、実際に音色を聞くことはできませんが、とても貴重な品なので、じっくり見てください。

ダイニングルーム
ダイニングルーム
2階にある執務室を訪れたら、頭上の照明に注目しましょう。

2階にある執務室を訪れたら、頭上の照明に注目しましょう。

頭上の照明

よく見ると、鎖部分に花がデザインされたツバが付いているのがわかるでしょうか?桜の花がデザインされているのですが、花びらを数えると6枚あります。桜の花びらは基本的に5枚。何らかの手違いでつくられたものが、そのまま残っているそうです。

オランダ製の家具で統一したベッドルーム
オランダ製の家具で統一したベッドルーム

そのほか、オランダ製の家具で統一したベッドルーム、住人がいた当初に使用されていた道具を展示しているキッチンなど館内には見どころがたくさんあります。館内にはあちこちに鏡が備わっており、最近は鏡越しの自分を撮影してSNSにアップするひとも多いそう。映える写真が撮りたい!というひとにも、おすすめです。

世界にひとつだけ!オリジナル香水づくり

『オランダ館』

『オランダ館』を訪れたら、ぜひチャレンジしてほしいのがオリジナル香水づくり。この体験では、調香師(ブレンダー)の方が星座、好きな音楽や花、フルーツなどのデータ、人柄、雰囲気から、その人の個性に合ったオリジナルの香水をつくってくれます。最近は、自分の「推し」をイメージした「推し香水」をつくるひとも多いようで、『オランダ館』で人気の体験メニューです。

1日フレグランススクール」

体験場所は1階の「1日フレグランススクール」と表示がある部屋。受付をすませたら、ヒアリングシートに必要事項を記入していきます。シートへの記入が終わったあとは、調香師さんから詳しくヒアリングがあります。「好きな花を選んだのは、見た目ですか?香りですか?」というように、選んだ理由なども深掘り。ヒアリング後は、調香師さんが香りのレシピを考えてくれます。

調香している様子
調香している様子
どんな香りになるのかドキドキ
どんな香りになるのかドキドキ
調香する場所の棚には香水瓶のコレクションも
調香する場所の棚には香水瓶のコレクションも

調香が完成するまでの所要時間は10分〜15分程度なので、先に香水づくりを体験してから、その間に館内を見学するのもおすすめです。

香水

できあがった香水がこちら。香りをかいでみると、自分好みでびっくり!調香師さんから香りの説明を受けたあとは、専用のボックスに入れてもらって持ち帰ることができます。
なお、つくった香水のレシピは5年間保存されるとのこと。気に入った香りはHPの問い合わせページか電話、FAXで注文も可能。送料無料で届けてもらえますよ。

写真提供:『オランダ館』
写真提供:『オランダ館』

そのほか、『オランダ館』では、オランダ・ヴォーレンダム地方の民族衣装を着て記念撮影ができる体験メニューもあります。どちらの体験も予約不要。気になるものがあれば、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

オリジナル香水
料金:大人1本9ml 3,960円、 中・高生1本9ml 2,860円  ※再注文の場合 1本9ml 3,960円(送料込)

民族衣装
料金:大人用2,750円、子ども用1,650円       

アクセスにはシティーループがおすすめ

『オランダ館』

『オランダ館』があるのは、新幹線・地下鉄新神戸駅または各線三宮駅から徒歩15分ほどの高台です。シティーループを利用すれば、北野異人館停留所から徒歩5〜6分です。シティーループとは、神戸の主要な観光スポットをめぐる周遊バスのこと。1日乗車券もあるので、神戸観光をするときにおすすめの移動手段です。バスの乗り方や、乗り場、お得な乗車券などについてはHPで紹介しているので、チェックしてくださいね。

参考:シティーループ神戸観光周遊バス

『オランダ館』には駐車場がありません。車で訪れる場合は、近隣のコインパーキングをご利用ください。
大正期に建てられた貴重な建物である『オランダ館』。応接室やダイニングルーム、サロンには豪華なアンティーク家具が並び、写真撮影にもぴったりのスポットです。世界でたったひとつだけのオリジナル香水づくりはもちろん、オランダの民族衣装を着て記念撮影ができる体験もおすすめ。併設のショップには、オランダ・アムステルダム直輸入のカラフルな木靴や香りグッズも販売しているので要チェックです。

(ライター 中田/ウエストプラン)

※本記事は2023年8月時点の情報です。価格は税込み表示です。商品内容や価格が変更となる場合があります。

香りの家オランダ館

住所兵庫県神戸市中央区北野町2-15-10
電話番号078-261-3330
営業時間10:00~17:00
定休日年中無休
入館料一般700円、中・高生500円、小学生300円
アクセス・新幹線・地下鉄新神戸駅または各線三宮駅から徒歩15分
・シティーループ「北野異人館」バス停から徒歩5〜6分
駐車場なし
HPhttp://www.orandakan.shop-site.jp/
SNShttps://www.instagram.com/orandakan_kobe.official/

株式会社ウエストプラン

松田きこ、かさはらみのり、中田優里奈、都志リサほか、兵庫県に精通した女性ライターが、観光やグルメ情報を中心に、阪神間や丹波・丹波篠山を縦横無尽に駆け回って取材します。

TOPへ