記事・読み物
姫路きものレンタル「城下町スタイル」
今回Local primeが一押しのきものレンタル店、姫路城下町二階町商店街にある「城下町スタイル」。姫路駅から徒歩約8分、雨天対応のアーケード街にありアクセス抜群です。
今まで観光地で着物レンタルしたお店では、混雑のため、着物や小物を選ぶ際に急がされることも多々ありましたが、「城下町スタイル」ではゆっくり着付け体験ができるのです。
代表福田さんは、最初に「今日はどんな感じの自分になりたい?」と親切にヒアリングしてくれました。
「幼く見られがちなので、大人っぽくしたいかな」
「それじゃ、シックな雰囲気にしてみようか」とさり気なくあわせたアドバイスも加えつつ、きものが並ぶ棚へと案内してくれます。
「私はかわいいイメージがいいかな」
「私は水色が好きなので・・・」
きものを選ぶ際に、「顔タイプ着物アドバイザー」の資格を持つ、代表の福田さんは要望に合わせた色や柄の提案をしてくれて、迷っている時に急がせている様子もなく、プロの目線で適切なアドバイスをしてくれました。
「きものは、大胆な色柄を選んだとしてもさまざまにアレンジできます。一つは、顔に近い部分に半襟の色が入ること。そして、合わせる帯、帯締め、小物によって、全体の雰囲気が大きく変わるからです。」と説明しながら、帯や小物をヒアリングした要望に合わせて、選んでくれました。
着物と帯を並べてみたら、一気にイメージが湧いてきました!さすがプロです!
最後にきれいに見える撮影ポーズや、着崩れしないポイントを教えてもらって、いよいよ出発!
私達みたいに、きものを選ぶのが難しいとか、プロのアドバイスが欲しいとか、もっと余裕を持って、きものを選びたいと思う方はぜひここで体験してみては?
Info
店名:城下町スタイル
住所:〒670-0922 兵庫県姫路市二階町19
営業時間:10:00~18:00(年中無休)
ここは通っておきたい 播磨国総社の「ひめじ縁結び通り」
さて、きものを着て姫路城方面へ向かうと、地元の人から「総社さん」と親しまれる播磨国総社 射楯兵主(いたてひょうず)神社が見えてきます。
ここに祭られている「兵主大神(ひょうずのおかみ)」は縁結びの神様として名高く、福の神としても慕われています。
「かわいい~、ハートがいっぱいですよ!」
南鳥居から本殿までをつなぐ参道をよく見ると、ハートの並んだプレート。一枚のプレートにはハートが51個並んでいて、51=こい=恋の意味。
本殿へ続く11枚のプレートを踏みながら前へ。11枚=「いい」、51個=「恋」が叶いますように、という仕掛けだそうです。
さらに、盛り上がったのは、お守りがかわいいこと!
縁結び祈願なら、カップルで一つずつ持ちたいパズルのようなお守り。幸せ祈願なら、八難苦厄を祓って幸せを呼び込む「しあわせさん守り」。どちらも迷ってしまうほど映えます。
世界の宝「姫路城」 青空に「しらさぎ」が映える
播磨国総社から徒歩8分で姫路城の桜門橋に着きます。梅雨入りの季節なのに運が良くて、今日は快晴です!ここから眺めた姫路城の白い天守閣がキラキラまぶしくて見惚れてしまいます。
別名の「白鷺城」の姫路城は、天守閣や櫓(やぐら)、門、長い廊下など、主要部分が現存しているためとてつもなく広いのです。
築城されてから約400年以上、このお城は一度も戦いにまみえることなく、近代の戦争被害もなかった稀有な存在。世界文化遺産・国宝です。
戦時中は、空襲のターゲットとならないように、姫路の住民たちが白い壁をぜんぶ黒い布でおおったのだとか。今眺めている美しい姿には、どれだけ多くの人たちの思いが積み重なっているのでしょう。歴史の重みを感じずにはいられません。
このまま大天守閣を登りつめたい気分ですが、今回はきもの姿とお城を写真に収めてから、お隣のお庭で散策することにしました。
好古園の茶室「双樹庵」にて、和の風情を楽しむひととき
姫路城西御屋敷跡に造られた日本庭園「好古園(こうこえん)」。趣の異なる9つの庭園は、四季をとおして訪れたくなる散策コースです。
せっかくのきもの姿なので、お茶室へと足をのばしてみることに。
お茶会に慣れていなくても大丈夫。「お抹茶のいただき方」パンフレットをくださるので、優雅にお茶席をたのしむことができます。
ここのお抹茶セットのお菓子は、なんと姫路老舗の杵屋さんのお菓子です!お抹茶と和菓子「栗もも山」を大変美味しく頂きました。
「水色のきれいな柄ね~」。同席していたマダムが声をかけてくれました。ご近所にお住まいの方で、一服いただこうと立ち寄ったとのこと。茶道に通じておられるようで「お茶席では、参加者の着物をながめるのも楽しみなのよ」
そういえば、「きものは、他人の目を楽しませるものでもある」と先程きものレンタル店「城下町スタイル」の代表福田さんがおっしゃいました。
たとえば、帯の裏地は後ろ姿でしか見られないとか、きものの柄は一つ先の季節だから、浴衣は見る人を涼し気な気分にさせるとか。なんだか粋な世界ですよね。
もし、自分の姿が風景の一部としての役割もあると考えると、もっと美しい所作を身につけたいと思いました。
はじめての和菓子作り体験へ 「杵屋」本店
お茶席でいただいたお菓子があまりにもおいしくて、その足で姫路の老舗菓子店「杵屋」へ。今日、体験させてもらうのは、沙羅(さら)、紫陽花(あじさい)、岩漏る清水(いわもるしみず)の3種類です。
「お茶菓子はね、お茶のおいしさを邪魔しないことが大切なんです。そして、見た目のうつくしさ。四季折々の季節感が表現されているんですよ!」杵屋店主3代目の内藤浩一さんがすごく丁寧に説明してくれました。
あくまでもお茶が主役という制限のなかで、いかにおいしさを表現するか。
さきほどいただいた栗のお菓子(ほんとうにおいしかった!)の奥深さは、そんなところからきているのだろうなぁ・・・。
作り方を教わりながら、「へぇ~!なるほど」の連発。生地の色合い、飾りの一つひとつにもちゃんと意味があります。
アート作品をつくっているような感覚がとっても楽しい!杵屋さんでは、年間150種類ものお茶菓子を提供。そのモチーフのほとんどがお花だそうです。
完成した作品は、きれいな箱に入れてお持ち帰り(プレゼントつき)。家の人に何も言わずに見せたら分かるかなぁと盛り上がりました。
和菓子「杵屋」
和菓子素材の主役ともいえる砂糖。杵屋さんでは、精製度の高いお砂糖(ごあん)にこだわっています。姫路みやげに選ぶなら、おすすめ1位は栗ももやま、2位沙羅、3位日本酒のゼリーです。本店にはたくさんの種類が並んでいるので、ぜひ足を運んでみてください。
※午前中にお申込み頂いた場合は当日のご案内は可能です。
※お問い合わせ番号:079-267-2333(受付9:00~18:00)
Info
店名:杵屋本店
住所:〒670-0922 兵庫県姫路市二階町95
営業時間:8:00~19:00
※時短営業の場合がございますので、直接お店までお問い合わせください。
感想・コメント
メッセージ
「城下町スタイル」の代表福田さんがおっしゃったように、きものを着て散策すると自分の新しい姿を発見するし、姫路城下町を巡ることで、町や観光名所がさらに華やかになります。
実際にきものを着てゆっくりと一日過ごしてみると、体験した人にしか分からない気持ちの変化があることも大きな発見でした。
「今週末はなにしようかな」と思っていたら、きもので姫路の城下町へ。きっと何かしら、新しい自分に出会えると思います。