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1800年以上の歴史ある神戸の三大神社『生田神社』
『生田神社』があるのは、各線三宮駅から10分ほど歩いたところ。生田ロードと名付けられた通りを北へ進んでいくと、伊勢神宮の御用材を再利用して建てられた鳥居が立つ神社の入り口が見えてきます。この鳥居をくぐると、赤い鳥居の左右には末社の大海神社と、松尾神社が鎮座。さらに進むと、生花があしらわれた手水舎があります。
立派な楼門をくぐると、厳かな雰囲気漂う社殿がお目見え。本殿にお祀りされているのは、稚日女尊(わかひるめのみこと)という女神です。稚日女尊は神の服を織る神様で、糸と糸を織りなすことから、『生田神社』は縁結びのご利益があることで有名。地元では「いくたさん」の名で親しまれています。湊川神社、長田神社と並び神戸三大神社の一つとしても知られており、毎年多くの参拝客が訪れる神社です。
『生田神社』の創建は201年。もともと砂山(いごさやま)に鎮座していたそうですが、799年に洪水が発生し、布引の渓流が氾濫して社殿にも被害がおよびました。その後、生田村の刀禰七太夫という人物が御神体を背負って歩き回ったところ、生田の森がある辺りで御神体が重くなったことから、現在の場所にうつってきたのだとか。808年には朝廷から『生田神社』のお世話をする家44戸の「神戸(かんべ)」を賜ったのですが、この「かんべ」がなまって「こうべ」と呼ばれるようになったことから、神戸の地名の由来となった神社といわれています。
拝殿でのお参りのあとは、ぜひじっくりと境内を散策してみてください。末社の数は14。社殿の西側にある生田の池には、7月から8月にかけて蓮の花が見ごろを迎えます。
末社の中でも、フォトスポットとして人気なのが東門の近くにある「稲荷神社」です。ずらりと連なる赤い鳥居の数は22基あり、日本らしいと海外からの観光客にも人気だそう。
稲荷神社の御祭神は、稲倉魂命(うがのみたまのみこと)という生活守護や食べ物、稲の神様。稲荷神という名でも崇められており、商売繁盛のご利益もあるといわれています。
稲荷神社の近くにある手水舎にも、生花があしらわれており、こちらもSNSでも人気のフォトスポットです。
パワースポット「生田の森」の水みくじ
社殿の北側にある「生田の森」は、木々に囲まれた自然を感じられる場所。清少納言の「枕草子」にも生田の森が登場することからも、神社の歴史の深さが伺えます。森の中には樹齢500年以上の御神木があり、ほかとは違う澄んだ空気が流れているよう。
生田の森での人気スポットは、「金龍泉」という水占いができる場所です。この水占いは、川におみくじを浮かべると文字が浮き出るという仕組み。
『水みくじ』(初穂料300円)は授与所でいただくことができます。我こそはと思う方は、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
人気の御朱印や授与品をチェック
『生田神社』を訪れたら、ぜひチェックしてほしいのが御朱印や授与品です。月替わりや季節ごとに登場する限定の『切り絵御朱印』(初穂料1,000円)は凝ったデザインのものが多く、どれもかわいいものばかり。
神戸生まれのベビー・子ども関連ブランド「familiar(ファミリア)」とコラボした御朱印帳やお守りも人気。
特に、『育守(はぐくまもり)』(初穂料1,000円)は、子どもがいるファミリーにおすすめです。
縁結びのご利益なら、ブレスレット型の縁結び守 『たまき』(初穂料1,000円)は、いかがでしょう。
色は青と赤の2種類。「良縁が長く続きますように」という思いが込められたメビウスの輪のチャームもついています。
1800年以上の長い歴史をもつ『生田神社』は、平安時代末期には源平合戦の戦場となった源平ゆかりの地でもあります。境内にある末社の数も多く、見応えもたっぷり。神戸を代表する観光スポットの一つということもあり、連日多くの参拝客で賑わっています。縁結びのご利益があることでも有名なので、「いいご縁をいただけたら」と思う方は、ぜひどうぞ。
(ライター 中田/ウエストプラン)
※本記事は2023年5月時点の情報です。価格は税込み表示です。商品内容や価格が変更となる場合があります。
生田神社
住所 | 兵庫県神戸市中央区下山手通1丁目2-1 |
電話番号 | 078-321-3851 |
営業時間 | 9:00~17:00(お札授与所・御朱印受付) 閉門時間は17:00 |
定休日 | なし |
アクセス | JR三ノ宮駅、私鉄各線三宮駅から北へ徒歩10分 阪神高速道路3号神戸線生田川ICまたは京橋ICから約5分 |
駐車場 | あり(70台) |
SNS | https://www.instagram.com/ikuta_jinja/ |
HP | https://ikutajinja.or.jp/ |
株式会社ウエストプラン
松田きこ、かさはらみのり、中田優里奈、都志リサほか、兵庫県に精通した女性ライターが、観光やグルメ情報を中心に、阪神間や丹波・丹波篠山を縦横無尽に駆け回って取材します。