『HOTEL ALGO』があるのは、神戸電鉄有馬温泉駅から徒歩5分ほどのところ。「関西の奥座敷」ともいわれる有馬温泉街の有馬玩具博物館内に誕生したホテルです。金泉が楽しめる日帰り温泉「金の湯」のすぐ目の前という好立地で、有馬観光のときにもとっても便利！

チェックインの手続きは、2階のレストラン「SABOR（サボール）」に併設されたフロントで行います。ホテルのコンセプトは「旅は、人と人とを繋ぐ最高の遊び」。ホテル名のALGOは、ポルトガル語で「なにか」という意味があり、「なにか新しい、楽しい、良い体験」の提供を掲げて名付けたそうです。

客室は全4室。有馬玩具博物館にゆかりのある玩具作家たちのアトリエがテーマで、部屋ごとに設えが違います。

例えば、こちらの部屋は、「グリコ」のおまけのおもちゃデザイナーを7年間務めた加藤裕三氏のアトリエがモチーフ。デスクには設計図や実際に使用していた工具などが展示されています。

室内には予約情報を参考にホテルスタッフがセレクトしたボードゲームや、おもちゃが用意されています。初めて遊ぶゲームでも、スタッフが遊び方をレクチャーしてくれるので安心。「こんなゲームがあるなんて知らなかった」「夜みんなで遊んで楽しかったです」と、宿泊者からも好評だそうです。

フロントにはボードゲームやカードゲームなど数種類の遊びアイテムがあり、貸し出しも可能です。「こんなゲームをやってみたい」という希望を伝えれば、知識豊富なスタッフがおすすめのゲームを教えてくれます。温泉とおいしい料理、温泉街散策をたっぷりと楽しんだあとは、部屋にこもって夜な夜なゲームにふける、なんて楽しみ方もいいでしょう。

なお、客室内に浴室はありますが、ホテル内に大浴場はありません。温泉を楽しみたいひとには、目の前にある金の湯の無料利用券がもらえるので、そちらを利用するといいですよ。

『HOTEL ALGO』の夕食と朝食は、2階のSABORでいただきます。夕食は、神戸ビーフをメインディッシュにしたコース料理。子ども専用メニューの用意もあります（要予約）。

SABORは11:30から営業を行っているので、チェックイン前に訪れるのもおすすめ。幻の但馬牛といわれる希少ブランド牛「但馬玄（たじまぐろ）」を使ったハンバーガーや、自家製のクラフトコーラなど、カフェメニューも充実しています。

SABORでは自家製のクラフトコーラ『サボールコーラ』（300円）も人気。イートインでも提供していますし、瓶でも販売されているので部屋で飲んだり、お土産として持ち帰るのもおすすめです。

『HOTEL ALGO』の宿泊者特典として、併設の有馬玩具博物館に出入りできるのも魅力のひとつです。5階、6階は営業時間内の10:00〜17:00まで自由に見学できます。4階に関しては一般のお客さんがいない閉館後も見学可能なので、ゆっくり館内を見て回りたいひとにピッタリです。

有馬玩具博物館は、「見る・聞く・遊ぶ・作る」をテーマに約4,000点のおもちゃを収蔵している博物館で、ドイツの伝統的なおもちゃ、オートマタ、ブリキや木製おもちゃなどが展示されています。展示物の中には、客室のモチーフになっている玩具作家たちの作品も。現代とは、また違ったおもちゃの数々に子どもだけでなく、大人も楽しめます。

実際に遊べるプレイスペースは、ファミリーにも人気。木製のおもちゃから、カードゲーム、知育玩具など、おもしろいおもちゃがたくさんあります。夏休みに開催される工作教室も要チェックです。

有馬玩具博物館を訪れたら、ぜひ立ち寄ってほしいのが「ミュージアムショップALIMALI（アリマリ）」。組み木やままごと、カードゲーム、ボードゲーム、工作キットなど、ユニークなもの、見た目がかわいいものといった、さまざまなおもちゃが販売されています。

博物館内にある珍しい宿泊施設『HOTEL ALGO』。こじんまりとしたホテルですが、客室にはホテルのこだわりが詰まっていてとってもユニークです。有馬玩具博物館で遊ぶこともできるので、特に子ども連れファミリーにおすすめ。貸出できる木製おもちゃや、ボードゲーム、カードゲームが多いのも嬉しいポイントでしょう。温泉を楽しみながら、夜はホテルでたっぷり遊びたい！というグループ旅行を検討しているひとに、ぜひおすすめしたいホテルです。

（ライター　中田／ウエストプラン）