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【加西】紅葉スポットとしても有名!西国三十三か所第二十六番札所の『法華山 一乗寺』

『法華山 一乗寺』

『法華山 一乗寺』は、孝徳天皇の勅願によって650年(白雉元年)に創建された寺院。西国三十三所第二十六番の寺で、三重塔や聖徳太子及び天台高僧像十幅などの国宝をはじめ、文化財を多数所有しています。境内は森に囲まれており、ぐるりと散策すると心身ともにリフレッシュするパワースポット。秋には紅葉スポットとしても人気です。そんな『法華山 一乗寺』の見どころを紹介します。

国宝など多数の文化財を有する孝徳天皇の勅願の寺

『法華山 一乗寺』

『法華山 一乗寺』は天台宗のお寺で、法道仙人によって建てられました。孝徳天皇は、645年(大化元年)に蘇我氏を滅ぼして即位し、中大兄皇子らとともに大化の改新を行ったことで記憶されている方も少なくないのではないでしょうか。

国宝の三重塔

同寺は1171年(承安元年)に建立されたという国宝の三重塔のほか、同じく国宝の聖徳太子及び天台高僧像十幅をはじめ、妙見堂、弁天堂、護法堂など数々の重要文化財を所有しています。

四季折々の自然

一般の信者がお寺を巡るときに唱える歌「御詠歌(ごえいか)」に、「春は花 夏は橘 秋は菊 いつも妙なる法の花山」とある通り、『法華山 一乗寺』では四季折々の自然が楽しめるのも魅力のひとつ。特に秋は、境内に点在している紅葉の葉が美しく色づき、紅葉スポットとしても人気があります。

石段

受付でお寺への入山料を志納したあとは、石段を登って金堂(本堂)を目指します。

車いすや足が不自由な人向けに、右側にはなだらかな参道も
車いすや足が不自由な人向けに、右側にはなだらかな参道も
国宝の三重塔

石段を登ると、左手に国宝の三重塔を臨むことができます。下から眺める塔は重厚感たっぷり。長い年月を経て、いまもなおそこに在り続ける姿に、凛とした強さを感じます。

屋根には立派な鬼瓦も
屋根には立派な鬼瓦も
金堂

石段を登り切った先には、金堂が建てられています。この金堂は、1628年に姫路藩主の本多忠政により再建されたものです。突き出したような「懸造(かけつくり)」という建築様式が採用されており、石段から眺めると迫力満点。

金堂内には、ご本尊の聖観世音菩薩像がお祀りされています(金堂内は撮影禁止)。この像は、7世紀後半から8世紀初めのものといわれており、国の重要文化財にも指定されているもの。残念ながら秘仏なので、ご開帳時など特別なときにしか見ることができませんが、金堂を訪れた際にはぜひお参りを。

『法華山 一乗寺』
金堂から見た三重塔
御朱印
御朱印

また、『法華山 一乗寺』は西国三十三所第二十六番の札所ということもあり、西国三十三所巡礼で訪れる人がとても多いそう。御朱印や散華などは、金堂内で授かることができますよ。

森林浴でパワーチャージ!境内を散策しよう

護法堂
護法堂

金堂をお参りしたあとは、境内を散策しましょう。金堂の横には「鐘楼」、裏には「護法堂」があります。

「開山堂」

次は奥の院の「開山堂」を目指して、森の中を歩くことに。

高くそびえ立つ木々

高くそびえ立つ木々に囲まれた中を歩くのは、とても気持ちよく、疲れていた体がなんだか元気になってきました。参拝という目的ですが、同時に森林浴効果でさわやかな気分になりパワーチャージできたようです。

写真奥に見えるのが「開山堂」
写真奥に見えるのが「開山堂」

「開山堂」から、さらに奥へと歩き進めると、「賽の河原」があります。
「賽の河原」とは、仏教説話の中に登場する「亡くなった子どもが行く」といわれている河原のこと。子どもたちは、その河原で石を積んで塔をつくるのですが、鬼に倒されてしまい、その度に石を積み直さなければならない、との話があります。これは、親よりも先に亡くなることが罪であり、その罪を償うためのものだそうです。

「賽の河原」

「開山堂」や「賽の河原」のあちこちに、積まれた石がたくさん。お参りに来た人たちが、亡くなった子どもたちの代わりに積んであげたものだそうです。

訪れた10月下旬はところどころ色づいている程度
訪れた10月下旬はところどころ色づいている程度

紅葉スポットとしても有名な『法華山 一乗寺』。紅葉シーズンは毎年11月初旬から2週間ほどだそうですが、年によっては11月下旬ごろまで紅葉が楽しめることも。境内の紅葉の木は、お店で購入した苗を植栽しているのではなく、自生していた紅葉の種が広がり、自然と増えていったそうです。特に、金堂からは三重塔と紅葉が一緒に見られる絶好のフォトスポット!紅葉の時期に訪れるのもおすすめです。

『法華山 一乗寺』へのアクセス方法

JR姫路駅・山陽姫路駅から神姫バス「姫路駅北口」バス停で「一乗寺~社 [車庫前]行」へ乗車し約40分、「法華山一乗寺」バス停で下車、徒歩約10分。
車でいく場合は、山陽自動車道加古川北ICからは車で約10分。有料の専用駐車場があるので、そちらを利用するとよいでしょう(駐車場から徒歩約10分)。

外国語対応のパンフレット

外国語対応のパンフレットなどはありませんが、お寺について英語で解説している案内板があるので、日本語が苦手な外国人の方は、ご参考にしてくださいね。

1350年以上前に創建された長い歴史をもつ『法華山 一乗寺』。平安時代末期に建てられた国宝の三重塔は堂々とした存在感があり、金堂からの眺めは圧巻です。木々に囲まれた場所にあり、境内を散策するのも気持ちいいので、ぜひゆっくりと見て回ってください。

(ライター 中田/ウエストプラン)

※本記事は2023年10月時点の情報です。価格は税込み表示です。商品内容や価格が変更となる場合があります。 最新情報は公式HPをご確認ください。

法華山一乗寺

住所兵庫県加西市坂本町821-17
電話番号0790-48-4000(金堂・納経所)
0790-48-2006(本坊)
拝観時間8:00〜17:00
定休日なし
拝観料500円
アクセス・姫路駅からバスで約50分
・山陽自動車道加古川北ICからは車で約10分
駐車場あり(150台/乗用車 300円、オートバイ 130円)

株式会社ウエストプラン

松田きこ、かさはらみのり、中田優里奈、都志リサほか、兵庫県に精通した女性ライターが、観光やグルメ情報を中心に、阪神間や丹波・丹波篠山を縦横無尽に駆け回って取材します。

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