忍町（しのぶまち）――姫路駅前の中心地に広がる、かつて卸市場が賑わったノスタルジックな下町エリア。この風情豊かな街に、昭和レトロチックな外観が光る『tomalier（トマリエ）』が今回の「きらっと」。大きなガラスがある外観はまるで時が止まったような印象を受けます。

趣を感じさせるランプが壁に灯り、入口から左手にはアトリエ（工房）と体験教室用の大きなテーブルが配置され、ノスタルジックな雰囲気と共に手作りの温もりが広がります。昔の喫茶店で使われていたランプが、敢えて使われているとのこと。これが店内にほのかな暖かみを与え、訪れる人々を包み込んでいます。

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「tomalier」のコンセプトは、気軽に作れる体験です。作成した商品はすぐに使用できる実用的なものであり、デザインも実用性を重視しているそうです。
ワークショップでは、コインケースやイヤホンケース、ベルトなどの身近なアイテムを作ることができます。特に人気なのは、三角のコインケースとベルトです。コインケースはイベント時に使えるアイテムであり、お子様にも人気です。

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「tomalier」では姫路にある山陽レザーさんの革を使用しており、経年変化を楽しむこともできるそうです。作成には約30分から1時間程度かかり短時間で完成できるので、観光中に立ち寄って手作りの革製品を持ち帰ることができます。また、手縫いなら名刺ケースなども作成可能で、金箔・銀箔で刻印が無料でできるそうです。姫路に来られる際は、旅の工程に組み込めやすそうです。

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「お店を始めた当初はビジネスとしての視点がありましたが、業界の方々との交流や各工房への訪問を通じて、姫路の上質なレザーがまだまだ知られていないと感じました。姫路は色んな方が努力して革を作っているため、栃木レザーのように特徴が定義されていない点が姫路のレザーを語る魅力だと思います。そんな魅力をワークショップを通じてお伝えできれば」

この想いに「きらっと」した輝きを感じました。

（編集部　西本・長谷川・松下　）