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自然の中に建つ『Cafe manna』
緑の中に佇む真っ白な可愛らしいお家が『Cafe manna』です。ロードバイクの人達は、右手からお店の奥にあるテラスまで行けるようになっています。
暖かみのある店内
シックな色の落ち着いた雰囲気の店内。天井が高く、開放感があります。窓の外にはテラスと山が一望でき、どこかのリゾート地を思わせます。
外でそよ風を感じながら、のんびりとカフェタイムもいいですね。
この場所は、スポーツバイク用の空気入れやスタンドもあるので、ツーリングの人たちにも喜ばれているそう。また、テラスなら愛犬と一緒に過ごすこともできます。
たくさんの人に愛される味
デミグラスハンバーグのランチセットは、地元の野菜をふんだんに使った人気№1の月替わりのランチメニュー。野菜の甘みが溶け込んだスープとパン、ジューシーな味わいのハンバーグとシャキシャキした新鮮なサラダを食べていると、その美味しさに思わず笑みがこぼれます。
カレードリアとサラダのセットも、当店自慢の人気メニュー。カレーのスパイシーな辛さの中にチーズが合わさり、まろやかな味わいになるのが抜群でした。美味しくてボリュームもあるので、ロードバイクの方たちに大変人気だそうです。
幸せを呼ぶ“ちょびひげ てぃらみす”
ラベルには看板猫「ちょびひげ」のマークが。瓶に入ったティラミスを初めて食べました。可愛くて、蓋を開けると、ティラミスがたっぷり詰まっています。
こちらのティラミスのお味は、コーヒーの味わいがしっかり感じられる唯一無二の味わい。その秘密は、定番のお酒では甘くなることから、コーヒーの風味や香りが引き立つようにと、アルコールを飛ばした白ワインにコーヒーを漬け込むことで、甘みを抑えた大人のティラミスの仕上がりにしているところ。秘密は他にも。トロリとしているのが本来のティラミスですが、「コーヒーを味わいながらおいしく食べられるように」と、一度冷凍しているのが特徴だそう。口に入れた時に調度溶けるように計算されているので、衝撃の美味しさでした。
日本トップ10のティラミスに選ばれて
「日本全国でティラミスの大会があるから出てほしい」というオファーがあり、ティラミスの大会“Gran Concorso di Tiramisu”の日本大会でセミファイナル進出。日本トップ10に入ったという話題のティラミスが、この“ちょびひげ てぃらみす”です。
当日は、まわりは有名パティシエやイタリア人シェフ、一流ホテルのパティシエなど、錚錚たるメンバーがずらりと並ぶ中、バリスタの長田さんは緊張しながら参加されたそう。
「みんなプロのパティシエとして修行を積んできているのに、私だけコーヒー職人。言い換えれば、それだけこのティラミスの味が評価されたということで、非常に嬉しかったですね」と笑顔で語りました。
ティラミスはお持ち帰りの販売もしています。
食後のコーヒーとスイーツに癒されて
生のリンゴをスライスした食感の良い「リンゴのタルト」と「コーヒープリン」。このプリン、真っ白いのにコーヒーの味がするのが何とも不思議。苦味が無いのでお子さんも食べられると評判です。
上質な食後の一杯
カプチーノのデザインは、梅雨時期にぴったりの可愛いカエル。飲むのがもったいないくらいでした。味は、楽しみにしていた以上の美味しさで、苦味と旨味のバランスに癒されました。「飲み終わっても絵はそのまま残っていますよ」と言われて、半信半疑でしたが、ご覧の通りコップの底に残っていました。
これは、本当に上手な淹れ方をしないと残らないそう。描いたのは、コーヒー鑑定の全国大会『ジャパンカップテイスターズチャンピオンシップ』2013年準優勝をはじめ、各種大会に参加し、現在は審査員まで務めるバリスタの長田さんによるもの。このラテアートは、季節に合わせてデザインが変わるので、これを楽しみに訪れる常連客も多いのだとか。
美味しさと可愛さに幸せを感じたひとときでした。
看板猫の「ちょびひげ」のお話
鼻の下の模様が髭のように見えるので「ちょびひげ」と名付けられた野良猫。お店のテラスに顔を出すようになるうち、キュートで賢い「ちょびひげ」を気に入った多くのお客様の要望でいつしか看板猫に。
しかし、あくまで野良猫として自立した生活をさせるために、「ちょびひげ」のイラストを描いたマグカップなどをお店で販売。その売り上げで不妊手術代や餌代を賄っていました。
そのうち、「『ちょびひげ』に会えた日に娘の就職が叶った」など、ラッキーなことがあったとのお話をいくつも聞くようになり、遠方からも「『ちょびひげ』に会いに来た」とたくさんのファンがお店に来てくれるようになりました。
中には、お体の不自由な方から絵のプレゼントも。「いつかお店に行ってみたい」とリハビリに励んでおられるそうです。
たくさんのお客様やお店にも元気や幸運をもたらしてくれる「ちょびひげ」ですが、今では、お客様のおひとりが里親になり、幸せに過ごしています。たまにお店に来ることもあるそうです。
「ちょびひげ」のライフスタイルは少し変化しましたが、「ちょびひげ」から繋がったご縁で、家族を探している猫をご紹介する取り組み「保護猫プロジェクト」を始めました。
自家焙煎コーヒーのドリップパック1袋ごとに違う表情の猫ちゃんの写真を載せ、多くの人に保護猫をお知らせしています。
至福のコーヒーを味わいに、緑に囲まれた『Cafe manna』を訪れてみませんか?
もしかしたら、「ちょびひげ」に会えるかもしれませんよ。
(ライター ako)
※本記事は2023年7月時点の情報です。価格は税込み表示です。商品内容や価格が変更となる場合があります。
Cafe manna
住所 | 〒666-0224 兵庫県川辺郡猪名川町万善字佐保姫86-1 |
電話番号 | 072-768-0220 |
営業時間 | 9時~17時 |
定休日 | 水曜日と第3水曜日前日 |
アクセス | 【電車】阪急電車「川西能勢口駅」またはJR福知山線「川西池田駅」より 能勢電鉄日生線「日生中央駅」下車、阪急バス杉生線41番・6番 「川床口停留所」下車すぐ 【車】阪神高速11号池田線「池田木部IC」より約20分。 国道176号線または171号線から県道12号線を目指し、 「紫合北ノ町」交差点を北上、県道12号線を進み約5分。「万善」交差点そば。 |
駐車場 | あり |
HP | https://cafe-manna.com |
ライター ako(あこ)
兵庫県生まれ、兵庫県育ち。美容師兼ライターをしています。趣味は、映画や旅行、美術館巡りなど。兵庫県は、オシャレで都会の顔もありながら、山や海など自然に恵まれた地域もあって、魅力がいっぱい。最先端の流行のものから伝統ある歴史的なもの、ちょっとマニアックなスポットなどを楽しくご紹介できたらと思います。