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【姫路】「御座候」が手がける『あずきミュージアム』で小豆を学ぶ。レストランや工場体験も!
姫路をはじめ、関西ではおなじみの『御座候(ござそうろう)』は、ふわっとした生地にあんこがたっぷり詰まったお菓子。そんな御座候本社の敷地内には、小豆の歴史や文化について学べる『あずきミュージアム』があります。クラフト体験や調理体験、工場見学のほか、館内レストランでは、小豆グルメも楽しめるスポット。今回は、そんな『あずきミュージアム』の見どころを紹介します。
小豆の歴史や文化を学べるミュージアム
『あずきミュージアム』があるのは、JR姫路駅から新幹線高架沿いを東に徒歩15分ほど。姫路駅からバスに乗る場合は、神姫バスJR姫路駅南口乗り場から乗車し、甲阿保北から徒歩すぐです。
ミュージアムの敷地内は木々に囲まれ、緑豊かな場所。滝や池もあり、涼しげなせせらぎに耳を傾けながら石橋を歩いた先に、ミュージアムへの入り口があります。
『あずきミュージアム』の1階は、身近な小豆食品や栽培方法、国内外の品種、ルーツなど小豆について学べる展示フロアです。
普段何気なく食べている小豆ですが、いつから食べられているのか、どんな花が咲くのか、どんな品種があるのかなど、知らないことがたくさん。じっくりと展示を見てみると、奥深い小豆の世界に興味がわき、あっという間に時間が過ぎてしまいます。
ところどころに映像コーナーもあり、子どもも分かりやすく学べるように工夫されています。約30分間のジオラマ映像「小豆のルーツを追い求めて」では、小豆文化のはじまりをたっぷりと紹介。小豆の歴史をじっくりと学びたい人におすすめです。
館内は基本的に撮影不可ですが、こちらの「10倍のエリモショウズ」の模型は撮影してもOK。エリモショウズは小豆の品種のひとつで、「小豆の王様」といわれています。10倍に拡大されているので、葉や莢(さや)の形がどうなっているのかが分かりやすい!
壁面には模型をぐるりと囲むように、小豆の成長過程を撮影した大きな写真がずらりと並んでいます。小豆の開花映像や、葉の就眠運動の映像もあるので、要チェックです。
2階は季節ごとに食べられる小豆食、小豆が登場する民話やことわざ、製餡工程などについて学べます。大画面のハイビジョンシアターでは、物語仕立ての「あずき物語」(約20分)を上映。ライブラリーコーナーには、小豆に関する書籍や絵本、資料も取り揃えられています。
ミュージアム内の中2階には小豆料理が楽しめるレストランがあります。広々とした店内は、窓から陽の光が差し込んでとても明るく、開放感がある空間。窓の外には庭が広がっており、木々の緑を眺めながら食事ができます。
レストランの人気メニューは、数量限定の『あずき御膳』(1,650円)。カボチャとあずきのいとこ煮、あずきのかき揚げ、あずきの胡麻豆腐、うどん、漬物、赤飯(もしくは雑穀米)、あずきソフトクリーム、あずき茶がセットになっています。
おすすめなのが食後に提供されるあずきソフトクリームとあずき茶。あずきの甘みと香りがしっかりと感じられるソフトクリームは、一度食べたらまた食べたくなります。
また、小豆を炒ってぐつぐつ煮出したあずき茶は、小豆の香りがありながらも、くどさはなく、とっても飲みやすくてびっくり!最後まで小豆を堪能できる御膳です。
展示とレストランをたっぷり堪能したら、次はミュージアムショップへ。オリジナルグッズや小豆染め製品、あずきさんグッズをチェックしましょう。
人気商品は「御座候」の箱の形をした『消しゴム』(200円)。細かなところまで忠実に再現されていて、使うのがもったいなくなるほど。プレゼントにもおすすめです。
また、「御座候」のミニチュアがついた『ストラップ』(600円)も、かわいいと好評。赤餡、白餡と2種類あるので、好みのデザインを選んでみてはいかがでしょうか。
そのほか、『あずきミュージアム』のオリジナルキャラクター「あずきさん」グッズもラインアップ。ボールペンやシャープペンシル、シール、はんこなど、ここでしか買えないミュージアム限定の文房具も要チェックです。
工場見学や調理体験、小豆クラフト体験でミュージアムをもっと楽しむ
御座候本社の敷地内にある工場で、製餡工程の見学ができます。参加は事前予約制で、所要時間は約30分。料金は無料で、ツアーガイドの解説付きです。「御座候」のあんがどのようにして作られているのか、その工程を知ることで新たな発見があるかも。参加希望者は、HPから予約ができるので前日までに申し込みをしましょう。
工場見学
定休日:火曜定休 ※年末年始臨時休業
時間:11:00~11:30(所要時間約30分)※要事前予約
人数:1~9名(他のグループの方を含め、1名~15名の範囲での見学)
参加費用:無料
※見学中、長い階段の上り下りがあるので、車イスやベビーカーでの利用は出来ません。
予約サイト:https://gozasoro.rsvsys.jp/reservations/calendar?category=1
ものづくり体験をしたい人には、有料のクラフト体験や調理体験がおすすめ。小豆を使ったお菓子づくりができる調理体験は、子ども連れのファミリーにも人気。小学生以上の子どもから参加可能です。所要時間は約60分。内容は2カ月ごとに変わり、2023年11・12月は黒糖まんじゅう、2024年1・2月はうぐいす餅の体験をしています。こちらは実施日の7日前までに予約が必要なので、希望する場合は早めの申し込みをお忘れなく。
調理体験
定休日:火曜 ※年末年始臨時休業
時間:10:00~(所要時間 約60分)※要事前予約
人数:2~16名(他のグループの方を含め、2~16名で開催)
費用:1,200円(税込)
対象:小学生以上(小学生は保護者同伴)
持ち物:エプロン・手提げ袋(持ち帰り用)
予約サイト:https://gozasoro.rsvsys.jp/reservations/calendar?category=2
クラフト体験では、さまざまな種類の豆を使って、フォトフレームやコルクコースターにイラストを作成します。
クラフト体験
定休日:火曜 ※年末年始臨時休業
時間:随時(事前予約不要)
費用:クラフト500円、ミニクラフト300円(税込)
対象:『あずきミュージアム』入館者
持ち物:不要
できたての『御座候』を味わえる工場ショップ
敷地内には、『御座候』の実演販売をしている工場ショップがあります。店内では、焼きたての『御座候』(各110円)のほか、工場ショップ限定の『あずきソフトクリーム』(レギュラー320円、ミニ280円)や、『肉まん』(160円)、『アイスバー』(140円~160円)、『小豆“赤”茶』(1,350円)が購入できます。
実演販売では注文を受けてから焼き始めてくれるので、いつでも焼きたての『御座候』をいただくことができます。店内にはテーブル席もあり、その場でアツアツの『御座候』を楽しめるのも嬉しいポイント。
表面がパリッとした食感が味わえるのは、焼きたてならではのおいしさ!小豆の甘みがギュッと詰まった餡とのバランスも絶妙で、思わず頬が緩んでしまいます。赤餡と白餡の食べ比べをしてみるのもおすすめ。もちろんテイクアウトもできるので、来館のお土産にぜひどうぞ。
姫路をはじめ、関西ではなじみ深いご当地スイーツの『御座候』。そんな『御座候』に欠かせない小豆を通して、日本の食文化を学んでみるのもおすすめです。たっぷり学びたい人は、工場見学や調理体験、クラフト体験などに参加してみるのも良いでしょう。
『あずきミュージアム』では英語・中国語のパンフレットも用意されています。
(ライター 中田/ウエストプラン)
※本記事は2023年10月時点の情報です。価格は税込み表示です。商品内容や価格が変更となる場合があります。 最新情報は公式HPをご確認ください。
あずきミュージアム
住所 | 兵庫県姫路市阿保甲611-1 |
電話番号 | 【工場見学】079-282-2311(本社) 【調理体験】079-282-2380(あずきミュージアム) |
営業時間 | 10:00〜17:00(入館は16:00まで) |
定休日 | 火曜 |
入館料 | 一般(高校生以上)1,200円、小中学生600円 |
アクセス | ・JR姫路駅南口より新幹線高架沿い東へ約15分 ・神姫バスJR姫路駅南口乗り場から乗車、甲阿保北下車後徒歩すぐ |
駐車場 | あり |
HP | https://www.gozasoro.co.jp/azukimuseum |
株式会社ウエストプラン
松田きこ、かさはらみのり、中田優里奈、都志リサほか、兵庫県に精通した女性ライターが、観光やグルメ情報を中心に、阪神間や丹波・丹波篠山を縦横無尽に駆け回って取材します。