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「明石海峡大橋クルーズ」迫力と絶景と海風を楽しむ75分

「明石海峡大橋クルーズ」
写真提供:Joyport Minamiawaji Inc.

明石海峡大橋の真下を通り、穏やかな明石海峡をクルージング。心地よい海風を感じながら、海上からでしか見られない風景を楽しむひととき。それを実現してくれるのが「明石海峡大橋クルーズ」です。 淡路島の岩屋港を出港し約75分間の船の旅。客室は冷暖房完備で、季節に関係なく雨の日でも楽しめます。 大迫力の明石海峡大橋と今話題の淡路西海岸を眺めながら進む「明石海峡大橋クルーズ」を紹介します。

乗船するのは「咸臨丸」

「来ぬ人を まつほの浦の夕なぎに 焼くや藻塩の身もこがれつつ」

小倉百人一首に収録されている権中納言定家のこの歌。「まつほの浦」とは、淡路島の北端、岩屋の西の海辺「松帆浦」のことであり、「待つ帆」との掛詞。いつまで待っても来ない人を想う恋の歌です。淡路島西海岸に沈む美しい夕日も切なく感じます。この風光明媚でロマンチックな舞台を船上から楽しめるのが「明石海峡大橋クルーズ」。岩屋港を出港し、明石海峡大橋の真下を通り、今注目の淡路島西海岸眺めて折り返す、約75分間のクルーズです。

「咸臨丸」

乗船するのは「咸臨丸」。幕末に勝海舟や福沢諭吉らを乗せ、日本の船として初めて太平洋を横断しアメリカへと渡った蒸気帆船「咸臨丸」をモデルにした船です。三層甲板の3本マストという美しいシルエットが絵になります。

「咸臨丸資料館」

見た目だけではありません。最下層の第2甲板には「咸臨丸資料館」があり、船の模型をはじめとする歴史資料の展示・解説があります。

艦長室には、勝海舟と福沢諭吉・・・のような人形
艦長室には、勝海舟と福沢諭吉・・・のような人形

明石海峡大橋クルーズへ出発

明石海峡大橋クルーズ

オールシーズン楽しめる明石海峡大橋クルーズ。運航日・出航時間は、公式サイトに掲載されています。
サイト上にWeb予約があり、出航の1時間前まで受付可能。割引の特典もありお得です。
もちろん当日券もありますが、夏休みの観光シーズンなどは予約をおすすめします。
明石海峡大橋クルーズのいいところは、雨でも出航しているので天気による予定変更をしなくても済むところ(荒天時は欠航になります)。レインコートの無料配布もあります。

乗船できるのは、出航の15分前から。早めに乗り込んで、先に紹介した最下層にある「咸臨丸資料館」の見学をおすすめします。咸臨丸のことだけではなく、淡路の魚についての解説もあります。

出航時間になると、銅鑼の音が鳴り響き出航です
出航時間になると、銅鑼の音が鳴り響き出航です
手を振ってのお見送り

岸壁では、旗を振り、手を振ってのお見送りがあるので、こちらからも手を振り返しましょう。

船内に掲げられたプレート。特別な冒険が始まる訳ではないが、ちょっとワクワクさせられる
船内に掲げられたプレート。特別な冒険が始まる訳ではないが、ちょっとワクワクさせられる

明石海峡大橋クルーズで楽しむ景色

「明石海峡大橋」

明石海峡大橋クルーズの魅力は、世界に誇るつり橋「明石海峡大橋」の迫力と淡路島西海岸の風景です。漁場としても知られる明石海峡ですから、漁船や釣り船も多く、のどかさも感じられます。
クルーズ中には、船上ガイドがいるので、絶好のタイミングを逃さないように案内してくれるので、簡単に見どころを紹介しましょう。

明石海峡大橋

明石海峡大橋は、1998年に完成した全長3911メートル(阪神・淡路大震災で1メール伸びた)のつり橋です。建設費は約5000億円。当時はギネス世界記録にも認定された世界最長を誇っていましたが、2022年にトルコに完成したつり橋に抜かれてしまいました。

3本マスト

この下をくぐる時は、ぜひマストが見える位置にいましょう。3本マストの一番高い部分が明石海峡大橋の下ギリギリで通過したように見えます。ギリギリといっても、10メートル以上の開きがあるのですが、甲板上から見ていると当たってしまいそうな感覚になります。

江崎灯台(重要文化財)

淡路島の西海岸は、近年さまざまな観光スポットができている人気のエリア。100年前に建てられた江崎灯台(重要文化財)などの歴史的な建物もあって、飽きることなく眺めていられます。

「HELLO KITTY SMILE」

一番のおすすめは、白い建物の間に見えるシルエットが印象的な「HELLO KITTY SMILE」でしょう。乙姫になったハローキティが竜宮城を案内してくれる人気の施設です。

「HELLO KITTY SMILE」

ハローキティの顔が見られるのは海上からのみ。縦11メートル、横14メートルあり常設のハローキティオブジェの中では世界最大です。

ハローキティのショーと食事が楽しめる新感覚のシアターレストラン

赤いリンゴの建物も目を引きます。こちらは「HELLO KITTY APPLE HOUSE」。360度のプロジェクションマッピングがあります。隣りの「HELLO KITTY SHOW BOX」は、ハローキティのショーと食事が楽しめる新感覚のシアターレストランです。ちなみに、リンゴの上は展望台になっていて、ここからでしか見られない景色があります。

「淡路シェフガーデン by PASONA」

カラフルなコンテナが海岸沿いに並んでいるのは「淡路シェフガーデン by PASONA」。

「淡路シェフガーデン by PASONA」

その隣りにあるカラフルな2階建ての建物が「Ladybird Road(レディバードロード)」。どちらも淡路島の山海の幸をふんだんに使った料理などが味わえる施設で、2023年4月29日にオープンしました。

他にも「アレは何?」と気になる建物がいくつもあります。それら施設に訪れた際に咸臨丸を見かければ、ぜひ手を振ってください。

船内も魅力的!ドリンク、フードの持ち込みも可

船内

船内は、ゆっくり楽しめる仕様になっています。
まずは、最上層にある船橋甲板。暑さ対策のためテント屋根が設置してある海風を感じる特等席です。

船首側にベンチ席

上甲板には船首側にベンチ席があります。明石海峡大橋に向かって進んでいく時など臨場感を楽しめます。

冷暖房完備の客室

冷暖房完備の客室もあります。イスだけではなく、テーブルもあります。天候が悪い時や日焼け、髪の乱れが気になる人は客室がおすすめです。
もうひとつおすすめなのが、飲食をしたい人。明石海峡大橋クルーズは、ドリンクやフード類の持ち込みがOKです。さすがにアルコールはNG(コロナ禍前はOKだったので再開が待ち遠しい)ですが、軽い食事をしながらクルージングなんてこともできます。船橋甲板でも飲食可能ですが、風で飛ばされないよう注意しましょう。

船室には、コーヒーやお茶、レモネードのドリンクバー

船室には、コーヒーやお茶、レモネードのドリンクバーがあります。アイス、ホットの両方があるうえ無料。船橋甲板などで飲むのもOKです。

最下層の第2甲板

最下層の第2甲板にも席があります。なんと和風です。こちらにもテーブルがあり、ゆっくり過ごせます。丸窓から見る風景は海が近く、ひと味違う体験ができます。

乗船記念もいろいろ

撮影用の船長帽

せっかくのクルーズですから、記念撮影をしたいところ。特にお子様連れの人におすすめなのが、船橋甲板の最後尾にある撮影用の船長帽。自由にかぶっていいので、カッコいいポーズを決めて、記念撮影してください。

akashicruise_512.jpg 御船印(500円)、御船印帳(1,980円)
akashicruise_512.jpg 御船印(500円)、御船印帳(1,980円)

下船後に記念で買っておきたいのが、船の御朱印「御船印」です。全国100社以上の船会社が参加しているプロジェクトで、船好きに人気の企画です。多く集めると称号がもらえますよ。

明石海峡大橋クルーズへのアクセス

明石海峡大橋クルーズに参加するには、出航時間の20分前までに乗船手続きをする必要があります。

車の場合、乗船場(岩屋港)の駐車場は利用できません。乗船者専用駐車場に車を止め、無料シャトルバス(8分〜15分ごと運行)に乗り換え乗船場所へと向かいます。乗船者専用駐車場には出航の40分前までに着くようにしましょう。
乗船者専用駐車場の場所は、公式サイトに詳しい説明があります。

明石港からジェノバラインで岩屋港に着いた人は、西へ徒歩約10分で乗り場に着きます。
高速バスなら「北淡路西海岸ライン」が便利です。「神姫バス神戸三宮バスターミナル」もしくは「高速舞子」から乗車し「岩屋ポートターミナル」で下車。西へ徒歩約10分です。

岩屋商店街

時間に余裕があるならば、岩屋商店街を通るのがおすすめ。ノスタルジックな商店街で、創業130年の老舗和菓子屋やレトロな銭湯に交じり、スイーツ店やネパール料理店などもあって散策にピッタリです。

サンセットクルージング
写真提供:Joyport Minamiawaji Inc.

ゆったり快適に楽しめるクルージング。春と秋には、サンセットクルージングとして夕日を眺めながら船上で音楽を楽しむ企画もあります。古くから知られる景勝地「松帆の浦」を想いながら明石海峡大橋を見上げるギャップを楽しむのも、なかなか面白いですよ。

©2023 SANRIO CO., LTD. APPROVAL NO. L640006

(ライター 塚本隆司)

※本記事は2023年6月時点の情報です。価格は税込み表示です。商品内容や価格が変更となる場合があります。

明石海峡大橋クルーズ

住所兵庫県淡路市岩屋1414-3
電話番号0120-587-700(受付9時〜17時、年中無休)
営業時間9時~17時(運航日や出航時間については公式サイトを参照)
出航日時公式サイトの運行カレンダーを参照
料金大人(中学生以上)2,500円、小学生1,000円、小学生未満 
大人1名につき1名無料、Web予約割引なら200円引き
アクセス車 公式サイトに詳しい説明あり https://awajisima-cruise.com/access/
船 明石港から淡路ジェノバラインで岩屋港へ(約13分)岩屋港から徒歩約10分
高速バス 北淡路西海岸ライン「岩屋ポートターミナル」下車徒歩約10分
駐車場乗船者専用無料駐車場を利用、岩屋港まで無料送迎あり
公式サイトhttps://awajisima-cruise.com
SNShttps://www.instagram.com/awajisima_cruise/
https://www.facebook.com/awajicruise

ライター 塚本 隆司(つかもと たかし)

姫路城を眺めながら生きてきた、脱サラライターです。全国あれこれ旅をして来たけれど、やっぱり地元が1番!“兵庫のよいもの“を探し求めて歩きます。(呑み歩きだろ! とは言わないで笑)読んでくれているみなさまの「行きたい!欲しい!食べたい!」が「行こう!買おう!食べよう!」に心が動いたなら、何よりの幸せです。

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