2025年11月30日(日)、企画担当者として「鉱山ロマンと美食の旅 ― 生野銀山・神子畑遺跡と但馬牛ランチ」の周遊バスツアーに実際に参加してきました。日本遺産にもなっている鉱山跡や坑道を軸に、地域周遊の企画づくりを進めるうえで、現地でしか得られない感覚を自分の足で確かめてみたかったからです。鉱山や歴史、文化体験に興味があり、休日にひとりで非日常の「探索・探訪」を楽しみたい方に、1日でぎゅっと朝来市エリアを巡るこの周遊ツアーのリアルな様子をお伝えします。
このツアーは、朝から晩まで朝来市エリアを効率よく周遊できる1日コースになっています。
• 9:00 三ノ宮出発(8:50集合)
• 11:20〜12:20 神子畑鉱山(ガイド付き散策)
• 13:00〜14:30 生野高原オーベルジュカッセル(但馬牛ランチコース)
• 15:00〜17:00 生野銀山(坑道探訪+砂金採り体験)
• 17:30〜18:00 道の駅 但馬のまほろば(お買い物)
• 19:30頃 三ノ宮帰着・解散
移動はすべてバスなので、運転の心配なく、歴史・グルメ・お土産スポットを一気に巡ることができました。
集合場所は「神姫バス三宮東のりば」です。三宮バスターミナルとは別の場所ですので、初めての方はGoogleマップを確認していただくと安心だと思います。私も少し早めに到着し、8:40頃には続々と参加者の方が集まり始めていました。
必須の持ち物は特にありませんでしたが、写真を撮りたくなる場面が多いので、スマートフォンやカメラ、両手が空く小さめのバッグを持参される方が多い印象でした。
事前に不安だったのは、公共交通機関の乱れくらいでしたが、バスに乗り込んでしまえばあとはお任せです。運転の心配がないので、「今日は1日、鉱山とまちの歴史に浸ろう」という気持ちに自然と切り替わっていきました。最初は皆さん少し緊張した面持ちでしたが、車内アナウンスや車窓からの景色をきっかけに、これからどんな周遊の一日になるのかという期待感が高まっていくのを感じました。
最初の目的地は、11:20頃に到着した「神子畑鉱山(神子畑選鉱場跡)」です。バスを降りると、巨大な施設跡が目の前に広がり、廃墟のようでありながら、どこか誇り高さも感じる独特の景観が迎えてくれます。ガイドさんの案内を受けながら、当時ここが「不夜城」と呼ばれるほどにぎわい、居酒屋や遊技場、有名演歌歌手の興行もあったことを知り、静まり返った現在の風景とのギャップに想像力が刺激されました。
ただ、その分「当時ここでどれだけ多くの人が働いていたのか」「どんな生活を送っていたのか」と、目の前の景色とガイドの話が結びつきやすく、頭の中に情景が浮かんでくる感覚がありました。「もう少しここを歩いていたい」と感じた参加者の方も多く、周遊の最初のスポットとして、ツアー全体のテーマを強く印象づけてくれます。
次は、13:00からの昼食場所「生野高原オーベルジュカッセル」です。洋館風の佇まいの中でいただく但馬牛ロースステーキのランチコースは、見た目も味も特別感がありました。「但馬」と聞くとまず但馬牛を思い浮かべる方も多いと思いますが、そのイメージ通りの満足度の高い内容です。前菜からデザートまでゆっくりと楽しめるので、午前中に歩いた疲れもここで一度リセットされます。
ランチタイムは参加者同士が打ち解けるきっかけにもなっていて、「普段から歴史巡りをされているんですか?」「このツアーは一人参加ですか?」といった会話が自然と生まれていました。周遊ツアーならではの、同じ興味関心を持つ人との出会いも魅力のひとつだと感じました。
午後は、15:00からの「生野銀山」へ。ここでは坑道の探訪と砂金採り体験を楽しみます。坑道内は、暗闇とライトのコントラストが印象的で、一歩一歩進むごとに時間を遡っていくような感覚になります。ガイドさんの解説を聞きながら、「ここでどれだけ過酷な労働が行われていたのか」「この銀山が近代化をどう支えてきたのか」という歴史の重みを、肌で感じることができました。
坑道の距離は約1kmほどあり、歩行距離はそれなりにあります。ご年配の方や、足腰に不安のある方には少ししんどい場面もありそうだと感じました。私自身も、砂金採り体験で中腰の姿勢が続いたときには、少し腰に負担を感じましたが、その分「本当にやっていた作業に近い体勢なのだろう」と思うと、当時の人々の大変さに思いを巡らせるきっかけにもなりました。
最後は、17:30頃に立ち寄る道の駅 但馬のまほろばです。ここでは地元ならではの特産品や旬の食材、お菓子などのお土産を選ぶことができます。鉱山遺跡や坑道で「歴史の重さ」を感じたあとに、現在の但馬エリアの「おいしさ」と「にぎわい」に触れられるので、1日の周遊の締めくくりとしてとてもバランスがよいと感じました。
全体を通しての満足度は非常に高かったです。歴史や探訪が好きな方にとっては、神子畑鉱山と生野銀山を一日で巡れるだけでも価値がありますし、「一人ではなかなか行きにくい場所へ、バスツアーだからこそ安心して行ける」という声も多く聞かれました。
一方で、少し大変だと感じた点も正直にお伝えしたいと思います。歩く距離が長い場面があること、中腰での砂金採りなど、体力面で負荷がかかるシーンもあります。ご年配の方や腰痛もちの方には、無理のないペース配分と、歩きやすい靴の準備が必要だと感じました。その点は企画者として反省点です。
それでも、「また来たい」「今度は家族や友人も連れてきたい」といった声が多く、ガイドさんの生の解説や、当時と今の風景の対比に心を動かされた方が多かったように思います。ネットやAIだけでは得られない、現地でしか感じられない空気感を味わいたい方に、ぜひこの周遊ツアーを体験していただきたいと感じました。
Q1. 今回のような周遊ツアーは、Localprimeでも見つかりますか?
A. はい、今回ご紹介したような「歴史スポット+グルメ+体験」を組み合わせた周遊型のコンテンツは、Localprime(ローカルプライム)でも各地域ごとにご用意しています。鉱山や産業遺産、ローカルな食文化など、自分の興味のあるテーマから体験を探していただけます。
Q2. 一人参加でもLocalprimeの体験は楽しめますか?
A. 一人参加歓迎のプログラムも多く、「現地ガイドとの対話をじっくり楽しみたい」「同じ趣味の人とゆるくつながりたい」という方に向いている体験が揃っています。今回のツアーでもお一人参加の方が多く、Localprimeの他コンテンツでも同じような雰囲気で参加していただけると思います。
Q3. 体力やレベルに合わせて、どの体験を選べばよいか不安です。
A. Localprimeでは、歩行距離や所要時間、アクティビティのハードさなどを分かりやすく記載するようにしています。今回のように「しっかり歩く周遊型」が好きな方もいれば、移動少なめ・滞在型のコンテンツが合う方もいらっしゃいますので、商品ページの説明やレビューを参考にしながら、ご自身のペースに合うものを選んでいただくのがおすすめです。
Q4. 他にもどんなジャンルの体験がありますか?
A. 鉱山・歴史だけでなく、まち歩き、ローカルグルメ、自然体験、クラフトづくりなど、地域ならではのコンテンツを幅広く取り揃えています。「今回のツアーが楽しかったので、次は別のテーマや地域も巡ってみたい」という方には、Localprimeの商品一覧からテーマやエリアで絞り込みながら探していただくのが便利です。
今回ご紹介した「鉱山ロマンと美食の旅」は、朝来市エリアの魅力をぎゅっと詰め込んだ周遊ツアーでした。神子畑鉱山跡や生野銀山で歴史の奥行きを感じ、生野高原オーベルジュカッセルで但馬牛のランチを味わい、道の駅で現在の地域のにぎわいにも触れることができる、まさに“地域を一日で巡る”体験だったと思います。
もしこの記事を読んで、「自分もこういう周遊ツアーに参加してみたい」「別の地域でも似たような体験を探してみたい」と感じていただけたなら、ぜひ一度Localprimeの体験・ツアー一覧をのぞいてみてください。鉱山や産業遺産をテーマにしたものはもちろん、歴史まち歩きやローカルグルメ、自然と組み合わせた周遊コンテンツなど、次の休日の目的地になりそうなプログラムを各地から集めています。
気になった体験があれば、詳細ページから日時・内容・集合場所などをご確認のうえ、お好みのプランを選んでいただけます。今回のツアーで朝来市の魅力に触れてくださった方が、「次の一歩」として別の地域のローカルな周遊体験に出かけていただけたら、とてもうれしく思います。
※この記事の情報は2025年12月の情報です。