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【たつの】一度は途絶えかけた日本三大緞通の一つ『赤穂緞通』。伝統工芸を身近に感じてもらうために活動されている織り子さんに出会いました。

赤穂緞通

佐賀県の鍋島緞通、大阪の堺緞通とともに「日本三大緞通」の一つとされている赤穂緞通。一度は途絶えかけた伝統工芸品が最後の織り子によって後世に繫がれていきました。今回はたつの市を拠点に活動されている織り子の原田さんをご紹介いたします。

赤穂緞通とは

赤穂緞通

ここで少し紹介ですが「緞通」とは中国語で毛織の敷物や掛け物を示す「毯子(タンツ)」が元です。当時の赤穂郡(現赤穂市)で生まれた児島なかという女性によって江戸末期に考案されました。今では佐賀県の鍋島緞通、大阪府の堺緞通と並び、日本三大緞通と呼ばれています。
赤穂緞通の特徴は、他の緞通にはない「筋摘み・地摘み・仕上げ摘み」という独自の工程があり、「腰折れ鋏」というハサミを用いて模様を際立たせます。なんでも機械化のこの時代に、機械化のできない赤穂緞通は幻とも言われるほど生産量が少なく一度は途絶えかけた伝統工芸品です。その手作業でのみ作られる赤穂緞通は、この時代だからこそ人々を魅了しているのかもしれません。

こんなところに「きらっと」

赤穂緞通を織っている原田さん
赤穂緞通を織っている原田さん

赤穂緞通の織り子である原田さんは、姫路駅から車で約30分の場所に位置しているたつの市で活動されています。
元々家業の手伝いをされていた原田さんですが、いとこの方が赤穂緞通最後の織り子から技術を受け継ぐ講習の1期生であったこともあり、赤穂緞通は身近にありました。最初は面白そうだからしてみようという気持ちで趣味で織っていましたが、約10年前のある出会いから赤穂緞通の世界にのめり込む機会に巡り合います。

 趣味で作っていた赤穂緞通の絨毯を家業の事務所で使っていたところ、赤穂の事業者が偶然発見したことですべてが始まりました。「赤穂で長年赤穂緞通を織り続けている方がいるから会いに行って!」。この頃原田さんは結婚・出産を経てしばらく赤穂緞通とは離れていましたが、引き寄せられるように赤穂の織り子さんに会いに向かいました。ここで出会った方が原田さんの後の師匠となられる方です。
 数年間師匠のもとで赤穂緞通を学んだ後、原田さんは本格的に活動を開始します。

ここが「きらっと」

織機
織機

まず必要になったのは織機でした。特殊な作り方のため職人さんも減り、作り手を探すのも困難な状況でした。多くの方に声をかけ、必死に探している中、地元の大工さんが名乗りを上げました。「面白そうやからやってみるわ!」。その後試行錯誤しながら無事織り機と作業場を作ってもらうことが出来、赤穂緞通を作成する環境が整いました。織り子としての原田さんの活動スタートです。

自分の織機で自分の赤穂緞通を作り始めた原田さん。数々の展示会・販売会を行い、少しずつ「自分のやり方」を見つけていきました。今では、赤穂緞通のはさみ入れ、椅子敷き、手織りギャッベのワークショップ等、赤穂緞通をもっと身近に感じてもらう活動を行っておられます。

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赤穂緞通をもっと身近に

椅子敷き作りワークショップの様子
椅子敷き作りワークショップの様子

最後に、原田さんに赤穂緞通への想いを語っていただきました。
「緞通と聞くだけでも高額で手の届きにくいような、遠いイメージを持たれがちです。正直、確かに高額ではあります。でも、実際に織り子さんからお話を聞いたり、体験をしたりしてもらうことで、それだけの価値があるということを理解することが出来ると思っています。」価値あるものには理由がある。それを実際に体験できるところが魅力的ですよね。
「赤穂緞通をもっと身近に感じてもらいたいです。とても奥の深い伝統工芸なので突き詰めると難しい職人技ではありますが、ワークショップを通じて気軽に自分の好きなデザインで作品を作っていただける機会をこれからも提供していきたいと思っています。」
この想いに「きらっと」した輝きを感じました。

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(編集部 水野)

※本記事は2024年取材時点の情報です。価格は税込み表示です。商品内容や価格が変更となる場合があります。

赤穂緞通 ぎおん

お問合せinfo@akodantsu-gion.com
HP赤穂緞通ぎおん – (akodantsu-gion.com)
SNS原田 明子(@gion_0913) • Instagram
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