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科学や宇宙について楽しく学べる展示がいっぱい!『バンドー神戸青少年科学館』
神戸の中心地である三宮からポートライナーで約12分、最寄駅の「南公園駅」から徒歩3分のところに科学や宇宙について学べる施設『バンドー神戸青少年科学館』があります。館内には6つの展示室と天体観測室、科学情報室(図書館)など見どころがたくさん。また、2022年にリニューアルしたドームシアター(プラネタリウム)には、最新の投影機と本格的な音響設備が整えられ、限りなく本物に近い星空を再現できるようになりました。そんな『バンドー神戸青少年科学館』のおすすめスポットをご紹介します。
遊びながら楽しく学べる6つの展示室
『バンドー神戸青少年科学館』は、1984年4月に『神戸市立青少年科学館』として開館したサイエンスミュージアム。科学技術について、市民の中でも、とりわけ次代を担う青少年の認識を深め、豊かな創造性を養うことを目的としていたため、名称に「青少年」がつけられています。
その後、2014年にネーミングライツ制度が導入されたことをきっかけに、神戸に本社を置くバンドー化学株式会社が命名権を取得。現在は『バンドー神戸青少年科学館』という愛称で親しまれています。
館内にある6つの展示室は、以下のテーマに分かれています。
・第1展示室:力のしくみの科学・物質とエネルギーの科学
・第2展示室:情報の科学
・第3展示室:宇宙と地球
・第4展示室:神戸の科学と技術
・第5展示室:生命の科学
・第6展示室:創造性の科学
体験型展示も多く、遊びながら科学や宇宙などの仕組みを学べるのが『バンドー神戸青少年科学館』の見どころのひとつ。子ども連れのファミリーにおすすめのスポットです。
中でも、2022年4月に展示をリニューアルした第2展示室「情報の科学」には、情報処理の仕組みが学べる「ライントレーサー」や、コントローラーで目の前にある産業用ロボットを操作する「ロボットファクトリー」など、最新の情報技術を駆使したAIやロボットが展示されています。
本館と新館2階の連絡通路には、長さ約12mの壁と床に映像を投影した「発見の小径」があります。無数の星が生まれてから消えるまでの様子を再現したもので、鮮やかな映像に館内でも人気のフォトスポットになっているそう。
第3展示室の「宇宙と地球」には、大人気の体験型アトラクション「時空ホッパー」があります。幅15m、高さ7.8mの大きな画面に映像が流れ、参加者は飛んだり跳ねたりしながらミッションにチャレンジするというもの。休日は行列になるほどの人気ぶりです。
神戸市内唯一のプラネタリウムがあるドームシアター
「青少年」という名がついているから、子どもだけが楽しめるのでは?と思われる方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。 その理由の一つが、こちらのドームシアター(プラネタリウム)。2022年に最新の投影機や、8.2chサラウンド音響システムなどを導入し、設備を一新して138億光年先の宇宙空間を再現することも可能になりました。
プログラムの内容も小さな子どもが楽しめるものから、大人向けのものまであります。投影時間は約45分。子ども向けのプログラムでは、アニメ映像が流れたり、歌に合わせて手を叩いたりと、長時間座っていても飽きない工夫がされています。毎回サイエンススタッフによる生解説が聞けるのも見どころの一つ!ぜひじっくりと星空観察を楽しんでくださいね。
実際に視聴してみると、真っ暗なドームの中に映し出される無数の星に感激!街の明かりがない空には、こんなに星が綺麗に見えるんだと感動しました。「ヒーリングミュージックが流れる癒し系のプログラムもあり、大人も楽しめるドームシアター。ぜひ家族で、カップルで遊びに行ってください。
ドームシアターには公共のプラネタリウムでは日本初導入の「ソファー型リラックスシート」が設置されています(有料/1シート500円)。音楽ライブなどのイベントが開催されることもあり、プラネタリウムの枠を超えた楽しみ方ができるのも『バンドー神戸青少年科学館』ならではでしょう。
ドームシアター(プラネタリウム)入館料
料金:大人400円、小人 (小学・中学・高校生)200円
展示室に入館する場合は別途料金が必要
約100年前の望遠鏡で太陽が観察できる天体観測室
『バンドー神戸青少年科学館』を訪れたら、ぜひ行ってほしいのが本館4階にある天体観測室です。天体観測室には、太陽の黒点やプロミネンス(太陽の表面にガスが浮かび上がり、炎のように見えるもの)が観察できる口径25cmのクック望遠鏡「たいよう」があります。
この望遠鏡のすごいところは、1923年イギリス製ということ。約100年前に作られたものが今も現役なんです!もともと太陽と気象の関係を調べるために、神戸中山手の海洋気象台に設置されていたものが『バンドー神戸青少年科学館』に設置されることになったのです。
この「たいよう」を使って、実際に太陽の黒点やプロミネンスの観察ができるイベントもあります。雨やくもりで太陽が見られないときには、望遠鏡の解説をしてもらえますよ。
口径25cmの屈折望遠鏡「たいよう」で観察
公開時間:①11:30~12:00 ②14:30~15:00(4~9月)
定員:なし ※混雑時は受付終了を早めることがあります
まだある!『バンドー神戸青少年科学館』のおもしろイベント
展示室やドームシアターもさることながら、『バンドー神戸青少年科学館』では科学や宇宙にまつわるイベントがたくさんあるのも魅力です。たとえば、第1展示室で行われる「科学実験ショー」は、サイエンススタッフが科学実験をしている様子を見学することができます。
科学実験ショー
場所:本館1階 第1展示室 ケミカルワークショップ
開始時間:①10:30~/②14:00~ (各回約20分間) ※開始時間までに実施場所へお越しください。
対象:どなたでも
参加方法:直接、実施場所へお越しください
参加費:無料(別途展示室入館料が必要)
※様々な状況により、変更や中止になる場合があります。
第2展示室では小学校4年生以上を対象に「産業用ロボット操作体験ツアー」を開催。実際にロボットを操作しながら、ロボットにはどんな特徴があるのかをスタッフと一緒に考えるイベントです。
産業用ロボット操作体験ツアー
場所:第2展示室
開催時間:①11:45~ ②12:15~ ➂15:15~(各回約25分間)
対象:小学4年生以上
定員:5名(当日受付)
参加費:無料 (別途展示室入館料が必要)
※申し込みされたご本人さまのみ体験できます。
※保護者や付き添いの方がご見学される場合は、体験者から少し離れたところでご見学ください。
※時間に遅れた場合は体験いただけません。予めご了承ください。
そのほか、毎月1回開催される「星空ウォッチング」も人気イベントの一つ。星空の案内を聞いたあと、実際に屋上で星を探すという内容で、4〜10月までは19:00から、11〜3月までは18:30からスタートします。
星空ウォッチング
開催日:サイトでご確認ください
料金:400円(小学生以上)
定員:先着150名
天候により屋上での観覧ができない場合は、ドームシアターで約50分間星の解説を聞くのみになります。
科学や宇宙について興味がある方におすすめなのが、クラブ活動。『バンドー神戸青少年科学館』に継続して通い、科学や宇宙などについて学ぶ活動のことで、「おもしろ科学クラブ」「神戸市少年少女発明クラブ」「神戸アストロクラブ」「神戸青少年アマチュア無線クラブ」のクラブがあります。展示室やドームシアターの入館が無料になったり、科学情報室(図書室)の本を1カ月間借りることができるなどの特典も!令和5年度の募集はすでに終了していますが、行ってみたいという方は、ぜひ来年度の募集の際に応募してみてくださいね。
「クラブ活動」公式サイト:https://www.kobe-kagakukan.jp/club/
科学や宇宙について、楽しみながら学べる展示がたくさんある『バンドー神戸青少年科学館』。リアルな星空を再現したドームシアターは、子どもだけでなく大人も楽しめます。施設内に飲食店はありませんが、お弁当の持ち込みは可能。新館地下1階のロビーで食べることができるので雨の日でも安心です。休日のおでかけ先を探しているなら、ぜひ候補にいかがでしょうか。
(ライター 中田/ウエストプラン)
※本記事は2023年5月時点の情報です。価格は税込み表示です。商品内容や価格が変更となる場合があります。
バンドー神戸青少年科学館
住所 | 兵庫県神戸市中央区港島中町7-7-6 |
電話番号 | 078-302-5177 |
営業時間 | 月〜木曜 9:30~16:30 金~日曜、祝日、春・夏休み 9:30~19:00 |
定休日 | 水曜(祝日の場合は開館、翌日休館)、館内整理日、 年末年始(12月28日~1月4日)※春休み、夏休みは無休 |
入場料 | 展示室600円、小学生以上300円、ドームシアター(プラネタリウム)400円、 小学生以上200円 |
アクセス | 神戸新交通ポートライナー線三宮駅で北埠頭方面乗車、南公園駅から徒歩3分 |
HP | https://www.kobe-kagakukan.jp/ |
SNS | https://www.instagram.com/kobe_kagakukan/ |
株式会社ウエストプラン
松田きこ、かさはらみのり、中田優里奈、都志リサほか、兵庫県に精通した女性ライターが、観光やグルメ情報を中心に、阪神間や丹波・丹波篠山を縦横無尽に駆け回って取材します。