fbpx

記事・読み物

猫とポニーとオムライス。200年の時を刻む古民家カフェでとびきり素敵な時間を

丹波市の青垣にある『cafe genten(カフェ ゲンテン)』

丹波市の青垣にある『cafe genten(カフェ ゲンテン)』は、江戸時代後期に建てられた茅葺屋根の家を改装して2008年にオープンしました。伝統的な建築様式そのままの民家にのどかな里山の風景、その静かな環境は日常の雑事を忘れさせてくれます。約200年という建物の歴史を感じながら、女性シェフが作る洋食やスイーツでくつろぐひとときは格別。飼い猫やポニーもいるので、動物好きのカップルやファミリーにもおすすめです。

ランチ、スイーツ、ドリンク、それぞれ充実の味わい

『ふわふわ卵のオムライス』(1,100円)
『ふわふわ卵のオムライス』(1,100円)

『cafe genten』は、地元の人の利用が多いのはもちろん、遠方からドライブで訪れるリピーターも多いカフェです。オープン当初から変わらない人気のランチメニューは『ふわふわ卵のオムライス』。バターライスにふわふわの卵、たっぷりかかった自家製デミグラスソースと合わせて食べれば濃厚な旨みが口いっぱいに広がります。

『メキシカンタコライス』(1,200円)
『メキシカンタコライス』(1,200円)

地元の野菜がたくさん入った『メキシカンタコライス』は、エスニックスパイスが食欲をそそり、スパイシーさと旨みのバランスもよいのです。ナチョスチップのパリッとした食感を楽しみつつ味わいましょう。地元産の野菜サラダにトッピングされたオニオンフライも香ばしくて、大満足のランチになります。ほかにカレー、ピザ、ドリア、季節限定メニューなどがあります。

右)『季節のフルーツタルト』(550円/ランチにセットの場合は食事プラス400円)、
左)『ジンジャーエール』(330円)
右)『季節のフルーツタルト』(550円/ランチにセットの場合は食事プラス400円)、 左)『ジンジャーエール』(330円)

手作りのスイーツもいろいろあり、オリジナルタルトは季節のフルーツタルト、ティラミスタルトなど常時数種類。訪れた時は季節限定のイチゴのタルトで、生クリームとマスカルポーネ入りのクリームで、あっさりしながらもコクのある大人の味に大満足しました。

国登録有形文化財のもつ雰囲気を堪能

「蘆田家住宅」

『cafe genten』の建物は、丹波市で第一号の国登録有形文化財になった「蘆田家住宅」です。蘆田家のルーツは戦国時代の「小室城/東蘆田城」の城主で、明智光秀の丹波攻めによって落城。その山城を捨てて現在の場所に移り、江戸時代には養蚕農家で庄屋も務めた名家です。2000年代に空き家になったものを、身内である現在のオーナーが引き受けました。

広い座敷。障子やふすま、縁側、床の間の掛け軸

入口のくぐり戸を頭をぶつけないようにかがんで入ると、昔ながらの土間があります。靴を脱いで上がると広い座敷。障子やふすま、縁側、床の間の掛け軸など、かつての住人が大切に暮らしてきたぬくもりが伝わってきます。

緑の庭を見渡せる縁側

緑の庭を見渡せる縁側は、風の音や鳥の鳴き声が聞こえる心地よい場所。足を投げ出して、外をながめながら自分時間をすごせます。

ほかにテーブル席、和室の個室、椅子席の個室

ほかにテーブル席、和室の個室、椅子席の個室もあります。ワインやカクテルを飲みながら、ゆっくりと過ごせるディナータイムもおすすめ。馬刺し、生ハム盛り合わせ、合鴨ロースなど、お酒のあても充実。ノンアルコールのドリンクもあるので運転する人も食事や雰囲気を楽しめます。

「マツコ」と「ポーちゃん」に会いたくて…

猫の「マツコ」

オープン時から代々猫がいるので、猫カフェだという噂がありますが、実はそうではありません。でも、猫の「マツコ」に会うのを楽しみに来るリピーターもいて、席を立ってその姿を確かめに行く人を何人も見かけました。

ポニーの「ポーちゃん」

庭の厩舎にいるのはポニーの「ポーちゃん」。声をかけると柵の近くまで寄ってきてくれることもありますが、いたずらっ子で噛むことがあるので、手を出すのはやめておきましょう。

里山の自然やキャンドルイベントも楽しめる

『cafe genten』

『cafe genten』は北近畿豊岡自動車道青垣ICから車で7分ほど。木の看板を目じるしに、大きなログハウスの前の駐車場に車を停めたら、ログハウスの左手の看板が指す方向に進みます。

茅葺屋根の古民家

厩舎の前や池の横を通って突き当りの石段を上がると、茅葺屋根の古民家が現れます。

庭の池には錦鯉が泳ぎ、手入れされた庭には、映えスポットや現代アートがさりげなく設置

庭の池には錦鯉が泳ぎ、手入れされた庭には、映えスポットや現代アートがさりげなく設置されています。ベンチもあるので、食後にここで自然の風に吹かれるのもいいですね。

山の木々の色、田畑の作物、優雅に飛ぶ鳥

庭から見渡す景色は四季折々に色を変えます。山の木々の色、田畑の作物、優雅に飛ぶ鳥など、自然の息吹を五感で感じられます。

キャンドルナイトのイベント

「地域の人や訪れる人に、青垣をもっと知って楽しんでほしい」と、例年11月からキャンドルナイトのイベントを開催。室内と野外合わせて約300個のキャンドルに灯がともると幻想的な美しさで、里山の風景にまた違う魅力を加えます。

キャンドルナイト

日程:11月1日~12月25日
点灯時間:18時~22時
※今年度の予定はSNS等でご確認ください。

ランチ、カフェ、ディナー、それぞれおいしい料理が楽しめて、雰囲気も良く、一人でもゆっくりできます。定番メニューのほかに不定期で限定メニューが登場するので、駐車場からお店までの小道を歩きながら、今日はどんな料理があるのか、なにを食べようかと考えるのも楽しいのです。

(ライター 松田/ウエストプラン)

※本記事は2023年5月時点の情報です。価格は税込み表示です。商品内容や価格が変更となる場合があります。

cafe genten(カフェ ゲンテン)

住所兵庫県丹波市青垣町東芦田981
電話番号0795-87-0169
営業時間11:00〜15:00、18:00~22:00
定休日水曜
アクセスJR石生駅からタクシーで18分
駐車場あり(15台)
SNShttps://www.facebook.com/cafe.genten
https://www.instagram.com/cafe_genten/

株式会社ウエストプラン

松田きこ、かさはらみのり、中田優里奈、都志リサほか、兵庫県に精通した女性ライターが、観光やグルメ情報を中心に、阪神間や丹波・丹波篠山を縦横無尽に駆け回って取材します。

TOPへ