記事・読み物
ハーブ香るお好み焼き?
まいど憶良(おくら)です。 珍しいというか、なかなかお目にかかることができないハーブ入りのお好み焼きが食べられる、しかもビブグルマンのお好み屋さんがあると聞き、西宮にやってきました。
パッと見た目、お好み屋さんという感じがしないスタイリッシュなお店。
店内の様子も、
とってもおしゃれな感じです。
メニューも少し変わっています。
まずはベースを『焼きそば』(500円)か、『お好み焼き』(500円)から選びます。
後はトッピングメニューから好きなものを選ぶスタイル。
今回は『ぶた』(150円)『えび』(250円)、『ハーブ』(100円)、『チーズ』(200円)をチョイスしました。
ピザと合うなら、お好み焼きとも合うよね
ハーブはマスターが独自に配合したもの。
バジル、ローズマリー、タイム、パセリがメインとして配合されています。
ハーブは”他の野菜たちと喧嘩をしない味のもの”という条件で選ばれています。
憶良 : どういう発想で、お好み焼きにハーブを入れよう!となったんですか。
マスター : ピザと合うものなら、お好み焼きとも合うだろうという発想です。
憶良 : あぁ、なぁ~るほど。
玉子の周りに見えるのがハーブ。
こんなお好み焼き、見たことがありません。
一体、どんなお好み焼きなんでしょう。
大注目です!
焼かれていく過程も味のうち
この時点でハーブがかなり香ってきています。
豚バラ、天かすが乗ったらひっくり返します。
キャベツは、その個体によって水分量や繊維の質が変わります。
色を見て、触ってみて、そして包丁を入れてみてその個性を見極めるんですって。
その後切る大きさ、縦切りにするか、横切りにするかなどを決めて切っていきます。
一番のポイントはキャベツの水分量。
春キャベツが一番見極めが難しく、いい感じに水分が抜けて味が凝縮したものを使うという、気の使いようが凄い。
ここで蒸します。
そしてもう一つのお楽しみ。
たっぷりのとろけたチーズに、バーナーで火を入れていきます。
見ていて楽しい!
やっぱりお好み焼きは焼かれている様を見て、気持ちが高ぶっていく食べ物なんですよねぇ。
チーズが熱によって、ぷつぷつと呼吸しているみたい。
期待感高まる中、最初の一口を切り取っていきます。
いよいよ、実食!
熱々をテコのまま、口に放り込む。
うむっ、熱い!そして、旨いっ!
チーズとハーブがこんなに合うなんて!
お好み焼きというステージ上で、2大スターが夢の競演を果たした瞬間です。
ハーブがどうしても苦手という人は別ですが、ハーブに抵抗のない人、ハーブ好きな人は、目からうろこの美味しさに驚くでしょう。
オリジナルスペシャルブレンドソース
最初の何口かはハーブをそのまま感じたくて、ソースなしで食べました。
ここでソースを投入。
無添加で、お店オリジナルブレンドのソースは、これまたハーブと合うお味。
実は沖縄のステーキソースも使われていて、あっさりとした口当たりにもかかわらず、奥行きの深いソースになっています。
こちらはちょっと辛くて味も濃いソース。
辛めが好きな私は、やっぱりこのソースが一番好きです。
でも、また次の一口はソース無しやブレンドソースで食べたくなる。
そんな味ですよ。
鉄板上のお好み焼きにドバっとソースをかけるのではなく、次に食べる一口分だけソースをかけて食べる。
そんな楽しみ方が合っている気がします。
もう一つの人気メニュー、『野菜炒め』
かなりの割合で頼む人が多いという人気メニューが、『野菜炒め』。
なんと、時価なんです。
その理由は、その時期、日によって最適な食材、仕入れ値が変わってしまうから。
野菜が何種入るかも仕入れた野菜によって違うんです。
マスター : 「明日になったらこのタケノコも食べごろなんだけど」と、物によっては1日違いで出会えない食材もあります。
目安としては大体1000円~1500円の間とのことですが、時価にも関わらず人気メニューというのが、その美味しさを保証しているように感じました。
まずは豚から焼かれます。
野菜炒めだからといって、野菜オンリーではないんですね。
あくまでも、野菜が主役ってことです。
もちろん、野菜の個性を見極めて切り方、厚みなども変わってきます。
味付けもメチャシンプル。
塩と、最後に香りづけ程度の醤油何滴かといった具合です。
食材によって違う、最適な火入れ
大切なのは、食材に合った火の入れ方。
今回使われたトマトはサッと火を入れることによって甘み、旨味がぐっと増すとのこと。
今回は特別に火入れ前のトマトを一口頂きました。
酸味と、甘みが程よい感じのトマトでしたが、確かに火が入った後別物のように味が変わりました。
火の入れ方も食材によって様々。
蒸し時間や、焼き時間もそれぞれに違うんです。
これは野菜の色の変化、音で判断するとのことで、最適な焼き加減は野菜が教えてくれる。
「いわば、野菜と語りながら焼き上げるっていうことかな」と、ちょっと照れながら教えてくれました。
個性が活きている。そして団結力も凄い
お味はといいますと、1つ1つの食材がしっかりとその持ち味を発揮している!
まずは各野菜の味を楽しみました。
そして、他の野菜と一緒に口に運んでもまた違った味わいが楽しめる。
そんなつくりになっています。
個性派俳優を集めてその魅力を活かしながら作られた舞台劇のよう。
使われる野菜は毎週変わるということなので、
「そろそろナスが美味しい季節だなぁ。『HARUKI』に行こうか」などと、季節によって何度も楽しめる野菜炒めだと思いました。
そうそう、ここで出るお茶なんですが、えんめい茶(ハブ茶やえんめい草などのブレンド茶)に更にルイボス茶、ほうじ茶をお店でブレンドしたもの。
これもまた美味しいんです。
何度でも楽しめるお好み屋さん
学生さんが、お好み焼きとコーラで千円以内で楽しめるお店、というように気軽に食べられるお好み屋さんですが、具材の組み合わせを楽しんだり、自分のお気に入りの具材を探したり、季節によって野菜を楽しんだりと、とにかく何度でも楽しめるお好み屋さん。
お好み焼きや鉄板焼きを肴にお酒を楽しむという使い方もできます。
そのうえマスターの話も面白く、忙しくない時は会話も楽しめますよ。
メチャ忙しい時は怖い顔をしながら焼いているらしいので、そうでないときに話しかけてみましょう。
(ライター 憶良)
※本記事は2023年4月時点の情報です。価格は税込み表示です。商品内容や価格が変更となる場合があります。
お好み屋HARUKI
住所 | 西宮市屋敷町16-13 |
電話番号 | 070-5661-9369 |
営業時間 | 18:00~23:00くらいまで |
定休日 | 月曜日 |
アクセス | 阪神香櫨園駅より北西方面 徒歩約7分 阪急夙川駅より南西方面 徒歩約12分 JRさくら夙川駅より国道2号線を神戸方面へ 徒歩約10分 |
駐車場 | なし |
SNS | お好み屋HARUKIの徒然ブログ (ameblo.jp) お好み屋 haruki | Facebook |
ライター 憶良(おくら)
ゲームプランナー、プロデューサー、ゲーム企画講師や駄菓子屋店長などを経て現在に至る。日本で一番古いハンドルネーム、OKURAです。休日は温泉へ出向き、道中での食べ歩き、行先の地元スーパーで珍しい食材を買い込んで料理したりと、食に対してはかなり貪欲。「美味しいものを食べている時、美味しいものについて話している時に、悪いことを考える人はいない」という持論を持つ。