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もんじゃとお好みの中間がどろ焼・・・というわけではない
まいど憶良(おくら)です。
姫路駅から歩いてすぐの場所にあるお好み焼き屋の喃風さんで、姫路のソウルフードともいうべきどろ焼が食べられると聞き、姫路市は駅前町にやってきました。
見た瞬間、これは旨そうだ!とはならないビジュアル。
だけどこれがメチャ旨なんです。
外はパリッと、中はメチャふわふわのどろ焼。
これをそのまま食べても良し。
だしに浸して食べても良し。
さらに味変アイテムを使っての食べ方が豊富すぎて、どうしようかと思ってしまうくらい、楽しい食べ物なんです。
どろ焼が焼きあがるまでのビジュアルが面白い
卵、キャベツ、魚粉の上に、
かなり緩めの生地、そしてだしをたっぷりと加えます。
今回注文したのは、どろ焼の中でも人気のどろ豚814円(税込)。
豚バラに火を入れて、そこにタネをそそぎ、
300度もの高温に熱せられた、分厚い鉄板で一気に焼き上げます。
焼き具合は熟練の目と耳で確認。
生地の気泡が小さくなり、チリチリと焼ける音が高音になってきた頃合いを見極めて、
一気にまとめあげます。
どろ焼を焼く技術を習得するのはかなり難しく、一人前になるまでに3か月もの研修期間が必要だったそうです。
今は生地に改良を加えて、風味を損なわず焼きの技術を早く習得できるようになったということですが、それでも1か月は練習を重ねないとお客さんに出すどろ焼は焼けないそうですよ。
これをスプーンですくって、だしにくぐらせて食べます。
特製の和風だしは美しい黄金色。
ネギを加えたらどろ焼をひたして、
口に運びます。
口当たり、食感は明石焼きにも似た感じ。
焼き始めのビジュアルは、もんじゃ焼きにも似た感じ。
材料だけ見ると、緩めの生地のお好み焼きにも似た感じ。
でも、そのどれとも違うんです。
じゃあ何だと言われますと、これはもう、どろ焼としか答えられません。
正に喃風でしか味わえない食べ物です。
どろ焼って、どうやって思いついたの?
実はどろ焼誕生のきっかけはお客さんのリクエストから。
メニューにないたこ焼きを食べたいというお客さんがいたのですが、たこ焼き器がない。
でもお客さんの要望には応えたい。
そこで鉄板でお好み用のネタに玉子とだし、タコを加えてオムレツ状にまとめて焼き、明石焼き風にだしを添えて出したところ、これは旨いと評判になりました。
この鉄板たこ焼きは今でも人気メニューとして残っているんですが、ここから派生し、改良を加えて独自進化したのが今のどろ焼なんですって。
つまりはお客さんのリクエストにはできるだけ応えたいという喃風イズムから生まれたメニューなんです。
どろ焼の楽しみ方は無限?
どろ焼自体に出汁が入っているため、そのまま食べても美味しいんですが、もちろんだしと一緒に食べて美味しくなるように作られています。
テーブルには多数の味変アイテムが用意されてていて、オリバーソースに作ってもらった喃風の激辛ソースや、ちょっと酸味の効いたお好みソース、どろ焼やたこ焼きに合うだしソース、丸天醤油に作ってもらった特製のねぎしょうゆなど、いろいろなソースとだしを組み合わせて食べる楽しみ方があります。
中でも激辛ソースはオリバーのどろソースの五倍辛いという珍しいもの。
実際使ってみた感想はと言いますと、辛さもそうですが、味深さやコクもあり、私は大好きです。
ここでちょっとだけ冒険を。
お店の方もおすすめしないし、これをかけて食べたことがないし、かけて食べてるお客さんを見たこともないという、ホルモンたれをかけて食べてみました。
オッ?うむ。これはこれで・・・。いや。なかなか。
ちょっと不思議な味です。
意外と好きっていう人もいるかも。
みなさんはどう思うでしょう。
ちなみにネギとだしはおかわり自由ですよ。
他のお好み焼きと何が違うの?姫路焼
こちらは人気メニューの姫路焼極み豚玉1133円(税込)。
では、その焼き方を見てみましょう。
キャベツ、卵、天かす、そして水ではなくて、だしで溶いた生地を混ぜて鉄板で形を整えてからくぼみを作り、
牛すじのだし汁を加えます。
このダブルだしが姫路焼の決め手。
味わい深いだけではなく、ふわふわに焼きあがります。
豚バラ肉も鮮やかで艶々。
裏返してソースを塗ったら隣で
だし入りの、3個分の卵を焼いて手早くまとめます。
合体させたら、青のりを振って出来上がり。
とろとろの姫路焼とだしが入ってふわふわ感を増した玉子の合わせ技は、もはやズルいレベルです。
そりゃぁもう、美味しいに決まってます。
居酒屋的な使い方も出来て、通ってしまいそう
焼うどんと焼きそばを一度に楽しめる姫路チャンポン、どろもんじゃ焼、独特の焼き方でもちもち感が大きくアップしたモダン焼(播州モダン)など、やたらと気になってしまう粉もんメニュー以外に、ホルモン餃子や豚箸巻き、鉄板麻婆豆腐、ナイアガラベーコンチーズなど酒・ビールに合う居酒屋メニューもあり、居酒屋使いとしても活躍しそうなお店。
それどころかなんと食べ放題メニューもあるということで若者や大食いの人にもうれしい。
まさに様々なシチュエーションで、何度でも楽しめそうなお店でした。
※ メニューやサービスは各店により独自工夫しているため、異なる場合があります。
喃風公式ページなどでご確認ください。
ライター 憶良(おくら)
※本記事は2023年3月時点の情報です。価格は税込み表示です。商品内容や価格が変更となる場合があります。
喃風 姫路本店
住所 | 兵庫県姫路市駅前町223-7 姫路駅前第一ビル2階 |
電話番号 | 079-280-3411 |
営業時間 | 月~金 17:00~23:00(フードL.O.22:00、ドリンクL.O.22:30) |
土日祝 | 11:30~15:00(フードL.O.14:00、ドリンクL.O.14:30) 17:00~23:00(フードL.O.22:00、ドリンクL.O.22:30) |
祝前日 | 17:00~23:00(フードL.O.22:00、ドリンクL.O.22:30) |
定休日 | 12/31、1/1 |
ライター 憶良(おくら)
ゲームプランナー、プロデューサー、ゲーム企画講師や駄菓子屋店長などを経て現在に至る。日本で一番古いハンドルネーム、OKURAです。休日は温泉へ出向き、道中での食べ歩き、行先の地元スーパーで珍しい食材を買い込んで料理したりと、食に対してはかなり貪欲。「美味しいものを食べている時、美味しいものについて話している時に、悪いことを考える人はいない」という持論を持つ。