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参加方法は超カンタン!!
旅に出るためには、まず「フリー乗車券」を購入すること。1日券と2日券の2種類(1日券500円、2日券700円/子どもは半額)があり、JR播州赤穂駅構内の「赤穂観光協会」の窓口か、路線バス車内で買うことができます。それから、イベント専用のパンフレットをゲットすること。こちらはシールの台紙になっています。
私はあらかじめ「赤穂観光協会」でゲットし、「JR播州赤穂駅」から、乗車することにしました。窓口では、フリー乗車券、パンフレット、時刻表まで渡してくれて至れり尽くせり。
子どもの頃は、隣町のおばあちゃんのところに行くときよく利用したものですが、大人になってからは、観光バス以外はあまり乗ることもなく、な~~んと赤穂に来て路線バスに乗るのは初めて。なんだかウキウキします。
赤穂観光協会で1つ目のスポットシールをゲット。パンフレットに貼り付けます。
旅の目的を決めると俄然楽しくなる!
私は、今回の旅の目的を、赤穂で初めて行くところをメインにしました。
赤穂に移住して30年以上経ちますが、今まで行ったことがないスポットやリニューアルしてから訪れていない施設をこの機会にクリアしたいと思ったのです。
バスから見える景色は、いつも自分が運転する車より一段高いところからの眺望なので、いつもの景色より、ちょっとグレードアップします。
最初の目的地はこちら!
「JR播州赤穂駅」から、「赤穂市民病院」や「赤穂高校」など、主要な施設を網羅して走ること約20分、「川口町東」のバス停で降りました。そして、バスを降りるときにバスシールをゲット。
目的地はこちら「赤穂市立美術工芸館 田淵記念館」です。こちらの施設は、名門・田淵家より寄贈された美術品、茶道具・日本画・書・婚礼道具などを収蔵する美術館。今、「特別展 西山松之助遺作展」をしていたので、それにも興味をそそられていたのです。フリー乗車券を提示すると「見せトク」の対象施設ということで、何と「2割引」に。なんだかお得感があります。入場券を買うと2つ目のスポットシールをゲット。もうこれでエントリーできます。
特別展は見ごたえがありました。江戸学。家元制研究の第一人者である赤穂市の偉人、西山松之助氏による、絵画、書、陶芸品などを展示していました。書は豪快な字、繊細な字、自由自在で、絵画に至っても遊び心あるユーモラスな画風、細やかで優しい画風、いろいろなタッチがあって、素晴らしい。七夕と雛人形の絵画が気に入りました。優雅なひとときを過ごしました。
次の目的地は「きらきら坂」のあのお店
「川口町東」から「御崎」までは、バスで1分、歩いても7分ほどですが、せっかくフリーパスがあるので利用します。
「御崎」のバス停からすぐのところにある伊和都比売神社は、絶景の神社として評判です。神社仏閣大好きな私は、まずはお参りをしてから目的地に向かいます。こちら海に向かう鳥居越しに見える景色が最高なんです。
境内を抜けたところにある「きらきら坂」。その両側には人気店が並んでいます。そして、今日行きたかったのは、若い世代から絶大な人気を持つカフェ「海と坂と」。スイーツやドリンクはもちろん、いただいたことはありますが、冬の名物の「牡蠣のグラタン」を食べたことがなかったんです。うん、おいしい~、チーズが濃厚。サラダのドレッシングも絶妙で◎。窓際のカウンター席からの人間ウォッチングも楽しいです。「海と坂と」で3つ目のスポットシールをゲットしました。
海がきれいなので、景色を見ながら遊歩道を歩いたり、海岸まで下りてシーグラスを探したりしても楽しいかも。恋人の聖地のモニュメントがある「一望の席」に座って、海を眺めるのも寒くなければ飽きないかも。
最終目的地はリブランドしたあのホテル
この日の最終的な目的地は「亀の井ホテル」です。「かんぽの宿赤穂」から、2022年7月「亀の井ホテル」へとリブランドしてからは初めて。リニューアルしたインフィニティ温泉へも初入浴。
券売機で入浴券を買って4つ目のスポットシールをゲット。エントリーするための必要条件はすでに満たしているんですが、ついつい欲しくなるのは私だけでしょうか。
浴場は広くて、洗い場もたくさんあります。ジャグジーやサウナ、ソルトサウナなど多彩な風呂も魅力的です。でも何といっても素晴らしいのは露天風呂です。湯船に座ると、海と境目がなくなり、まさにインフィニティ。この日は天気も最高だったし、寒さもそれほどでもなかったので、ずっと入っていたかったくらい。
美しい工芸品を見て、おいしいランチをいただいて、絶景のインフィニティ露天風呂を楽しむ。まさに命の洗濯のような、ご褒美のような一日でした。
車を運転していると、あまり見えない風景を楽しめたり、バス停まで向かう道で探していた看板を見つけたり、バスに乗ることで新たな発見があったのも収穫でした。
コンプリートした専用シートは、バスの中や赤穂観光協会にある応募箱へ。応募箱がなければ、運転手さんに渡しても受け取ってくれますよ。
モデルコースも参考に
今回、私はかなりレアなコースを選びましたが、モデルコースも紹介されていますよ。
日帰りなら「桃井ミュージアムと御崎散策」(JR播州赤穂駅→桃井ミュージアム→亀の井 ホテル→御崎散策→JR播州赤穂駅)や「赤穂海浜公園と御崎散策」(JR播州赤穂駅→赤穂海浜公園 塩の国→御崎散策→JR播州赤穂駅)。
1泊2日コースとして、「坂越エリアと赤穂御崎エリア」(1日目JR播州赤穂駅→坂越散策→JR播州赤穂駅→赤穂温泉宿泊→2日目桃井ミュージアム→赤穂大石神社・花岳寺など市内散策→JR播州赤穂駅)。
バスの中でフリー乗車券を買い専用シートを入手していた女性は、赤穂市民だけど家の車が大きくて夫が運転を許可してくれないそう。この日は御崎を散策して亀の井ホテルの温泉に入るのが目的だとかで、「お得に利用できてスポットシールももらえてうれしい。実家の母が赤穂に来た時にまた利用したいですね」と話してくれました。
公共機関を使って地域を活性化
このような企画は、2021、2022年の夏休み企画として、丹波篠山で実施したそうです。コロナ禍で小学生ら子どもらが外出できず、ストレスを抱えているというニュースを見て、「身近におもしろい場所があるよ」と、市内の手作り工房にも協力してもらい、バスで工房を巡って、夏休みの自由研究にも活用できるような内容で企画したとか。
今回、第3弾として、神姫グリーンバス㈱と㈱ウエスト神姫が合併して㈱ウイング神姫になったのを機に、今、観光に力を入れている赤穂で実施することになりました。
「公共機関を使うことと地域活性化とが、うまくマッチできる企画だと思います。スケジュールを立てるところから楽しんでもらって、バスを待つまでの時間を自由に散策してもらえたらいいですね」とは、イベントを企画した㈱ウイング神姫の清瀬真紀子業務部長。
抽選で当たるプレゼントは、赤穂スイーツ詰め合わせセット、赤穂の塩詰め合わせセット、赤穂の牡蠣詰め合わせセット、ウイング神姫オリジナルグッズ、NicoPaカードチャージ券5,000円or3,000円といった魅惑のラインナップですが、旧神姫グリーンバスと旧ウエスト神姫のグッズの詰め合わせもあるとか。マニアなら泣いて喜びそうな賞品ですね。
実施期間は2月23日まで。急いで、ぜひご参加を。イベント期間が終わってもフリー乗車券はあるそうなので、こちらもお得に利用してください。
AKOおいしい探検隊
実施期間 12月1日~2月23日
問い合わせ 0791-43-3325 ㈱ウイング神姫 赤穂営業所
URL https://shinki-gb.co.jp/ako_tanken2022/