8月26日・27日に開催された「播州織の産地・西脇をめぐるツアー」に添乗員として同行しました。tamaki niimeのLabやソーイング竹内、老舗料理店「成美」でのランチ、そして地元の道の駅まで、播州織の“ものづくりの現場”を五感で感じられる充実の一日でした。参加者の皆さんと一緒に、布が文化へと昇華していく瞬間を体験できたことが、何よりの思い出です。
ツアーのスタートは「ソーイング竹内」です。工場に入った瞬間、ミシンのリズムや作業するスタッフの真剣な表情に圧倒されました。参加者の皆さんは、地域雇用を支えながら環境にも配慮した工場運営の様子に興味津々で、熱心に話を聞いていました。
見学後は自社ブランド製品の購入タイム。ハンカチやバッグなど、すべて一点物のアイテムが並ぶ中で、「どれも素敵で迷っちゃう!」と笑顔を見せる方が多く、和やかな雰囲気でツアーが始まりました。私も一緒に手に取ってみると、布の手触りや色合いの美しさに思わず見入ってしまいました。
〒679-1133
兵庫県多可郡多可町中区糀屋90
0795-32-0018
9:00~18:00
定休日:日曜日
JR西脇市駅から車で約20分
お昼は創業65年の老舗料理店「成美」でランチをいただきました。テーブルに運ばれてきたのは、地元ブランド鶏「播州百日どり」を使った特別メニュー。むね肉はしっとり肉厚でジューシーで、参加者の皆さんからは「今まで食べた鶏料理の中で一番おいしい!」という声も上がりました。
店内は落ち着いた雰囲気で、スタッフの方が丁寧に料理や食材について説明してくださり、食べる前からワクワクしました。地域の食文化を体感できる貴重な時間でした。
〒679-1107
兵庫県多可郡多可町中区奥中605−1
0795-32-0575
11:00~14:00
17:00~22:00
定休日:月曜日
滝野社ICから車で30分
西脇市駅から車で20分
午後は「播州織工房館」へ。館内に入ると、織機の迫力ある音と、糸が布になっていく過程の美しさに、参加者も私も思わず見入ってしまいました。「初めて見る織機の迫力に驚いた」という声も多く、播州織の奥深さを体感できました。
館内には西脇の播州織商品が所狭しと並び、お買い物も楽しめました。色とりどりの布を前に、皆さん真剣に選んでおられ、どれを買おうか迷いながらも楽しそうでした。
〒677-0015
兵庫県西脇市西脇452−1
0795-22-3775
10:00~17:00
定休日:月曜日
JR西脇市駅からバスまたは車で10分
ウイング神姫「西脇市駅」~「東本町」
東本町下車徒歩1分
次に訪れたのは「道の駅 北はりまエコミュージアム」です。新鮮な野菜や特産品が並ぶ売り場で、参加者の皆さんはお土産選びを満喫。今回は1,000円分のクーポン付きだったこともあり、より楽しい買い物時間になりました。
地元ならではの商品に触れながら、「あれもこれも欲しくなる!」とワイワイと楽しむ声が聞こえてきました。道の駅は、旅の途中にほっと一息つける憩いの場でもあります。
〒677-0022
兵庫県西脇市寺内517−1
0795-25-2651
9:00~19:00
年末年始を除く
中国自動車道滝野社ICより西脇方面、国道175号線を北へ15分
神戸方面(JR三宮駅周辺)から
…車で新神戸トンネルを利用して1時間30分程度
大阪方面(JR大阪駅周辺)から
…車で中国自動車道を利用して1時間30分程度
姫路方面(JR姫路駅周辺)から
…車で国道372号線を利用して1時間程度
旅のクライマックスは、西脇が世界に誇るブランド「tamaki niime」のLab見学です。自然光が差し込む空間で、スタッフの方々による染めや織りの工程を間近に見学。糸が重なり、布が色彩と表情を持って命を宿していく様子は、工場というより「表現の場」という印象でした。
参加者からは「色彩の美しさに圧倒された」「作品に愛着が湧いた」との感想が多く寄せられました。Lab内には一点物のショールやウェアが並び、皆さん時間をかけてお気に入りを探していました。布が単なる素材から文化へと昇華していく瞬間を、全員で体感できた特別な時間でした。
〒677-0037
兵庫県西脇市比延町550−1
0795-38-8113
11:00~17:00
定休日:月曜日
https://www.niime.jp/?srsltid=AfmBOorPYRMuFlBGE0o2-BAJRDYYGGohoenZLdtQPlZthn2K7zRPLFuK
中国自動車道「滝野社インター」から車15分
JR加古川線「日本へそ公園駅」徒歩10分
神姫バス:三ノ宮発・急行「西脇〜神戸三宮」
または、大阪発「中国ハイウェイバス」にて
「西脇」よりタクシーで10分
布が「素材」から「物語」へと変わる瞬間を、参加者の皆さんと共有できた一日でした。播州織の文化と、それを支える人々の熱意を五感で感じられる貴重な体験になったと思います。
「初めて一人でバスツアー参加しましたが、充実した一日でした。工程を見られて感動しました」
「工場見学で商品の背景を知り、より愛着が湧きました。次は体験ツアーにも参加したいです」
添乗員として同行した私自身も、播州織の奥深さや地域の魅力を改めて感じることができました。次回開催が今から待ち遠しいです。
(編集部 髙田)