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明治から続く紙の歴史
柏原加工紙株式会社の歴史は、明治後半の丹波の農村地にまでさかのぼります。農家の不況を助けるため副業として始まった紙袋貼りの内職や、養蚕用の蚕座紙※の開発が会社の礎となっています。昭和初期には、日本で初めてドイツ製輪転製袋機を導入し、紙袋を全国展開。1961年に柏原加工紙株式会社として独立して以来、紙づくりの技術を守りながら、現在も新しい挑戦も続けています。
現在も、食品用紙管や養生シート、ラッピング用紙など、多彩な製品を手がけています。
※蚕座紙・・・蚕を育てる際に使う専用の紙
体験の主役 ― エアーリングペーパーとteshio paper
エアーリングペーパーとは

2023年に登場した環境配慮型の紙製緩衝材です。紙でありながら強固なクッション性を持ち、リサイクルも可能です。輸送時の衝撃から商品を守り、プラスチック製梱包材の代替として利用されています。
teshio paperとは

2011年に立ち上げたブランドで、国内でも希少な加工機と職人技を組み合わせ、約1,200パターンもの独特な風合いを生み出せます。ラッピングや雑貨、インテリア素材としても使用され、紙づくり ワークショップで手に取ると紙の表情の豊かさを感じられます。
ワークショップでは、エアーリングペーパーを使った袋づくりや、teshio paperでのインテリア雑貨作りを体験できます。作った作品はお土産として持ち帰れるため、家族連れやものづくり好きの方に適しています。
丹波の観光と合わせて楽しむ
柏原加工紙株式会社は丹波市中心部に位置し、神戸や大阪からも日帰りで訪れやすい立地です。
・神戸方面から:車で約1時間30分。舞鶴若狭自動車道「丹波IC」から10分ほど。
・大阪方面から:車で約1時間40分。中国自動車道「春日IC」から15分ほど。
・公共交通機関の場合:JR福知山線「柏原駅」下車、タクシーで5分程度。
工場体験の前後に少し足を延ばすことで、半日〜1日で充実した旅を楽しむことができます。
・丹波焼の窯元巡り:伝統の陶芸に触れ、器作り体験も可能です。
・古民家カフェ:地元食材を使ったランチやスイーツでひと休みできます。
・丹波の自然散策:里山や川沿いの散歩道で四季の風景を楽しめます。
工場見学とワークショップを中心に旅のプランを組むと、より特別な体験になります。
工場見学+ワークショップ情報(予約はこちら)
内容:工場見学+ワークショップ(約1時間)
体験費用:2,500円(税込)
開催日:平日・土曜に不定期開催(要予約)
定員:10名程度(2名から受付)


工場内では、日本に現存する数が非常に限られた古い輪転製袋機が稼働しており、紙が形を変えて袋になる瞬間を間近で見られます。また、teshio paper専用の加工機も設置されており、職人の手仕事と機械の動きが組み合わさることで、約1,200種類もの独特な紙の風合いを生み出しています。普段は見られない貴重な加工の現場を、体験を通じて間近に体感できるのが魅力です。

ひょうごフィールドパビリオン認定
「紙加工一筋60年の製造現場見学!こだわりの紙でおしゃれなインテリアを作る体験」
体験を通じて紙の魅力を感じる

柏原加工紙株式会社は、製造業の枠を超え、紙を通じた新しい価値の創造に取り組んでいます。環境に優しい紙の開発と、職人の技を体感できるワークショップの両方を通じて、紙文化を次世代につなぐ取り組みです。
普段は見られない工場の現場で、紙が形を変える瞬間を自分の手で体験できます。丹波の自然や歴史ある街並みと合わせて、特別な旅の思い出が生まれる体験です。ぜひチェックしてみてください。
(編集部 西本)
※本記事は取材時点の情報です。価格は税込み表示です。商品内容や価格が変更となる場合があります。
柏原加工紙株式会社
開催日 | 不定期(平日・土曜)①10:00~ ②13:00~ |
会場 | 柏原加工紙株式会社(兵庫県丹波市柏原町柏原1561) |
定員 | 10名(最少催行2名) |
料金 | 2,500円(税込) |
申込締切 | 開催日の14日前 23:59まで |
主催 | 柏原加工紙株式会社 |
申込方法 | 申込URL |
問い合わせ | shinkibus@book.ntmg.com 090-5886-9588 |