記事・読み物
[news_side]
【神戸シティーループで行くVOL.4】ゲストハウス神戸なでしこ屋と行く!ハシゴ酒ツアーIN南京町(前編)
皆さんはゲストハウスをご存じでしょうか。
広い意味では宿泊施設ですが、プライベートな時間を過ごすイメージのホテルや旅館ではなく、ドミトリー(相部屋)で安く泊まれ、宿泊者同士・スタッフ・地域の人々との交流がメインとなる宿のことで、主にバックパッカーに好まれて利用されてきました。
近年は個室を導入したりcaféやBARを併設したりなど立ち寄りやすく工夫を凝らしたゲストハウスが続々とオープンし、旅人のみならずファミリーや女性客などカジュアルなお客様も見られるようになってきています。
[news_side]
愛されるゲストハウスの条件とは?
私は大学時代、全国の安宿を旅する部活に所属していました。日本には多くのゲストハウスがありますが、少なくない数のゲストハウスがコロナショックにより経営の危機に瀕しています。私が訪れたことのある宿も、廃業や規模縮小となってしまったところもあります。
そんな逆境の中でも、ファンや地域住民の支えによって奮闘する、愛されゲストハウスが全国にはたくさん存在します。
愛されるゲストハウスの共通点として、①オーナーが魅力的で、②地域の人々やお客様に親しまれ、③地域に根差した運営を実践しているのでは、と私は考えています。
今回は「ゲストハウス神戸なでしこ屋」(以下:なでしこ屋)のオーナーである池端浩美さん(以下:浩美さん)にスポットを当てたいと思います。彼女はまさしく、私が思う愛されるゲストハウスの条件にピッタリ当てはまるオーナーです。
地域を盛り上げるため奔走する、敏腕女性オーナー!
浩美さんは神戸の大学で観光学を学び、卒業後は神戸の老舗海運会社である「早駒運輸株式会社」にて5年間営業マンとして勤務しました。
退社後、神戸の主要観光地である南京町に2017年からあったゲストハウスに、マネージャーとして働いていましたが、ご縁があって事業譲渡という形で受け継ぎました。なでしこ屋の経営をスタートさせたのは2019年4月のことでした。
それから、『ゲストハウスは船の旅』をコンセプトに、神戸らしく船をテーマとしたゲストハウスとしてリブランドしました。
「世界中から色んな考えや価値観を持つ人が集まり、出会い、時間を共有する。」そんな場所づくりを目指して、ご自身を「ボス」、働くスタッフを「クルー」と呼称しています。そんな夢のあるコンセプトや、女性の一人旅でも安心して滞在できる気配りが好評を博し、1年目にして経営は好調でした。
しかし、2020年はコロナショックの影響で、一時は宿泊予約がほとんど入らなくなり、斡旋手数料や施設維持費など削減できるところはとことん切り詰めていく日々が続きました。
そんなピンチの中、持ち前のバイタリティーを活かし、連日行列のできる老舗豚まん店「老祥記」の曹代表をはじめ、地域のステークホルダーと協力しつつ、クルーとのYouTube投稿、グランピング気分が楽しめるよう屋上にテントの設営、1階に世界のビールを集めた「旅するビールスタンド」の設置、コワーキングスペースの導入など、地道な活動の結果、多くのリピーターや地元の人々に愛されるゲストハウスとしてさらなる進化を遂げました。
「若いから失敗してもなんとかなる!」「とにかく行動してみる!」というポジティブな姿勢が人々に愛され、浩美さんは瞬く間に地域の顔のような存在になりました。
浩美さんは、誰にでも愛される天真爛漫なお人柄で、まるで朝ドラの主人公のようにまぶしい存在です。そんな浩美さんを慕って、クルーとして働く人たちが1人また1人と増えて、まさに某海賊マンガの船長のよう。
初対面の人に対しても屈託なく接して、すぐに仲良しになれるため、20~30代の女性を中心に、浩美さんを訪ねてなでしこ屋に滞在するお客様が続出しています。
神戸・元町ナイトクルーズ ~元町の夜を満喫!ハシゴ酒ツアー~
そんな浩美さんが、宿泊客に限ることなく神戸・元町を気軽に体験してほしいという思いでスタートした取り組みがあります。それが、「神戸・元町ナイトクルーズ ~元町の夜を満喫!ハシゴ酒ツアー~」(以下:ハシゴ酒ツアー)です。
ハシゴ酒ツアーの舞台は神戸・元町です。元町エリアは、南京町を中心に元町駅周辺にたくさんの飲食店が立ち並んでいます。その中でも、なでしこ屋さん選りすぐりのお店を浩美さんやクルーと一緒に2軒ハシゴする、という内容になっています。
今回はLocal Primeの編集部メンバーで、ハシゴ酒ツアーに実際に参加してみました!後編に続き、楽しい内容をお届けします!
バイヤー SHUN
1993年、徳島県生まれ。大学卒業を機に兵庫県に移り住んでいます。好きなものは90年代JPOPで、spitzを崇拝しています。最近の悩みは、ウケを狙ってボケたことよりもウケるつもりのない行動で笑いをとってしまうことです。兵庫県民とはまた違った視点から兵庫県の魅力を紹介できればいいなと思っています!
バイヤー MIKI
1994年生まれ。兵庫県三田市の湖の見える山のふもと育ち。あまいもの、音楽、おしゃべり、お昼寝が好きです。お酒と写真は日々勉強中です!地域のいいところを皆様にお伝えできるよう頑張ってまいります!!
編集部 SHU
台湾出身、2017年仕事で日本へ。ガッキーさんと同じ1988年生まれ、髪型だけ似ています。日本のJ POP、ドラマ、お笑いが大好きです!一人旅が得意で、いつかソロキャンプを挑戦してみたいです!外国人の視点から兵庫と兵庫周辺の魅力を伝えられたら嬉しいです。