fbpx

記事・読み物

西宮の高台で味わう、ちょっと特別な山形牛焼肉・北山

「山形牛焼肉 北山」

西宮と芦屋の境目辺り、さくら夙川駅から甲山方面に向かって車を走らせると、住宅地を抜けた頃に現れる「山形牛焼肉 北山」。普段とはちょっと違うロケーションで、ちょっと特別な焼肉を堪能できる素敵なお店です。

きっと皆さん見たことあります

お店の入り口横にある「おすすめ」
お店の入り口横にある「おすすめ」

JRさくら夙川駅から甲山に向かって、県道82号を北へ向かいます。阪急甲陽線の踏切を越えて坂道を上っていくと、柏堂町の信号の前にあるのが「山形牛焼肉 北山」さんです。山道の途中に突然現れる、よく目立つお店なので、西宮界隈に住んでいる人だときっとみんな知ってるんじゃないでしょうか。でも「突然」に現れるので、通りがかりだとつい入りそびれてしまう。実は筆者もそんな感じでした。またお店の見た目から少し高級そうで、何か特別な日に取っておこうという意識も少しありました。でも本日はこのお店に行くのです。行くと決めて、しっかり予約もしました。気合いが入ってます(少しだけ)。

ほぼ「山の中」に

山道を登っていくと、突然現れるお洒落な建物
山道を登っていくと、突然現れるお洒落な建物

駅からここまで約3.5キロ。地図で見るとなんとなく歩けそうな気がするかもしれませんが、はっきり言って「山」です。よほど健脚な方以外、徒歩はおすすめいたしません。「いいや、この山道を歩いてお腹を減らしてベストコンディションで焼肉を食べたいのだ」という方もいらっしゃるかも知れないので、決して止めはいたしませんが。
西宮市立北山緑化植物園の前で、柏堂町バス停がすぐ近くにあります。バスもしくはタクシー、自家用車をおすすめします。

落ち着いた雰囲気の店内

店内の様子
店内の様子
テーブルのロースターも良い雰囲気です
テーブルのロースターも良い雰囲気です

角地に建つ、ロッジ風のお洒落な建物。一階がピロティになっていて車が止められます。階段を上がると店内は落ち着いた雰囲気、ゆったりしたテーブルがとてもいい感じです。

テーブルごとのロースターも美しく、さあこれからちょっと特別な焼肉を食べるぞ、という気分になります。
今回ここまで車で来たのでアルコールはだめです。飲み物はお店オリジナルのジンジャーエール、そしてお肉は筆者の年齢に優しそうな「特選赤身盛り合わせ」をお願いします。

超絶柔らかい山形牛

特選赤身盛り合わせ
特選赤身盛り合わせ
部位ごとに札が付いています
部位ごとに札が付いています

さて、出てきました山形牛。部位ごとに名札が付いています。普段よく行く食べ放題とかだと、注文こそ「カルビ」だの「ロース」だの名前を見ながらするのですが、出てきた時点で全て「お肉」、あまり「いまこれは上カルビを食べているのだ」とか「ハラミを食べておる」とか認識しないでひたすら食べ進める、という状況になりがちです。しかし今日はちょっと特別な焼肉。しっかりと部位を認識しながら順番に、丁寧に焼いて食べます。決して「あ、これ焼きすぎやわ、真っ黒」とか、万一にもそういう事故が起こってはならないのです。「安全第一・品質第二・生産第三」なのです。「大量に乗せて一気に焼いて一気呵成にばくばく食べる」という普段の価値観を転換しないといけません。いや、もう若者じゃないんだから普段からこうあったほうがいいのですが。

いいお肉、というとまるでマスクメロンのようにサシが入ってるやつ、という印象があるのですが、まずは一番赤身な感じのクリミからいきます。とりあえずコレは普段食べてるのに近いかな、と思いながらご飯の上に乗せて(やっぱりご飯は基本ですよね。ビールがなくてもご飯は外せません)食べてみます。なんなんですかコレ、とろけるやないですか。赤身やと思ったのに。反則ですこれ。

以降、ヒレ、ヒウチ、カイノミ、イチボ、ハネシタとどんどんサシの入ってる部位に進んでいきます。いやもう柔らかくないことがあろうかいいやない、なんて古典で習った反語表現なんかをつい思い出してしまうくらい(ちょっと何言ってるかわかんない)感動の山形牛体験です。

ロース、奥丹波鶏、そしてソーセージも全て絶品

一つずつ、丁寧に焼いて楽しみます
一つずつ、丁寧に焼いて楽しみます
極上ロース食べ比べ
極上ロース食べ比べ

続いて、極上ロース食べ比べ、奥丹波鶏、ソーセージと頼んで、一つずつしっかりと味わいながら、ひさしぶりの焼肉を堪能いたしました。ご飯ももちろんしっかりおいしくて、また特製ジンジャーエールはまさに生姜の風味が利いていて、全てが素晴らしいお肉を引き立てておりました。

ご飯と焼肉。1+1が5にも10にもなる約束された組み合わせ
ご飯と焼肉。1+1が5にも10にもなる約束された組み合わせ

これまでずっと気になっていたお店は、本当に来てよかったなあと思えるお店でした。

店長さんにお話を伺いました

牛以外のメニューもハイクオリティ、全てがおいしい
牛以外のメニューもハイクオリティ、全てがおいしい

店長の星本さんがここでお店を始められたのは1985年。その後2008年に一旦閉店して、別の方がここで別のお店をされていましたが、その方がお店を閉められた後、再びここで「山形牛焼肉のお店」として始められたのだそうです。
山形県産の牛の特徴は、脂が軽めなことといいます。なるほど、さしがたっぷり入っていても全然しつこくありません。
山形県の大きな牧場と繋がりがあり、A5ランクのお肉を仕入れられているそうです。

「ここは良い場所ですね」と聞くと、「そうなんです、目立ちますよね。でも皆さん店は知ってるけど入ったことない、という方が多くて」。ごめんなさい、筆者もそうでした。
また、今回はディナーで伺いましたが、お昼はランチもされています。本格派の焼肉が気軽に、リーズナブルに楽しめます。

ネット関係は苦手で、とおっしゃる星本さん。いまはまだウェブサイトはありませんが、スタッフの方がInstagramを開設されています。

山形牛焼肉 北山 インスタグラム

ぜひ一度チェックして、間違いなくおいしい山形牛焼肉を食べてみてください。

ワインもあります
ワインもあります
日本酒メニューも
日本酒メニューも

(ライター 小嶋)

※本記事は取材時点の情報です。価格は税込み表示です。商品内容や価格が変更となる場合があります。

山形牛焼肉 北山

住所兵庫県西宮市柏堂町10-1
電話番号0798-78-2187
営業時間11:00~14:30 LO14:00
17:00~22:30 LO22:00
定休日火曜日・第一月曜日
アクセス甲陽園駅徒歩20分、タクシー5分
夙川駅バス15分、タクシー10分
柏堂町バス停1分
甲陽園駅から1,300m
駐車場あり
SNSInstagram https://www.instagram.com/explore/locations/509835016/

ライター 小嶋あきら

猫とベスパが大好きな、ちょっと写真も撮れるライター。前回の万博をおぼろげながらに記憶している、そんな世代です。こわい話は好きだけど実はかなり真剣におばけはこわいです。兵庫県西宮市在住。

TOPへ