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六甲山【神戸六甲ミーツ・アート2026 beyond】が開幕!六甲山で芸術の秋を満喫しよう

神戸六甲ミーツ・アート2026 beyondの展示作品

2010 年から毎年開催されている芸術祭、『神戸六甲ミーツ・アート 2026 beyond』が8月 29 日に開幕しました。六甲山の豊かな自然と現代アートが融合する秋の恒例イベント、 17 回目を迎える今回は国内外約 60 組の作家が参加しています。山上の各エリアを巡りながら、個性あふれる作品と出会える待ちに待った芸術祭。澄んだ空気と秋の気配を感じながら、アートを体感する贅沢な 1 日を過ごしてきました。今回出会った魅力的な作品の一部をピックアップして紹介します。(開催は 11 月 29 日まで)

六甲山の自然とアートが響き合う「ROKKO 森の音ミュージアム」

草間彌生《南瓜》2014年 特別寄託作品
草間彌生《南瓜》2014 年 特別寄託作品 ©YAYOI KUSAMA ※画像転載不可

様々な音とアートを楽しめる「ROKKO 森の音ミュージアム」には、世界的なアーティスト草間彌生さんの「南瓜」がひときわ存在感を放っています。

奈良美智《Peace Head》
奈良美智《Peace Head》Artwork:@Yoshitomo Nara /写真提供:六甲山観光株式会社

SIKI ガーデンにたたずむ、愛らしくも深みのある世界観で人々を魅了する奈良美智さんの「Peace Head」。木々を背景にしたやさしい微笑みに、鑑賞しながら自然に笑顔になっていきます。館内のオルゴールシアターでは同氏の絵本「ともだちがほしかったこいぬ」の映像にオルゴールの生演奏を重ねて上演。ほのぼのとしつつ心に染みるストーリーを楽しめです。

Daisy Balloonによる池のインスタレーション

池を彩るのは、アーティストユニット Daisy Balloon(デイジーバルーン)による幻想的な作品。日本で唯一の在来種であるヒツジグサが育つ池で、池の底に根を張り水面に花を咲かせるヒツジグサの構造から着想を得て、水中に配置した重りと水の浮力を利用してバルーンを立たせています。光の乱反射でキラキラと輝き、天候や見る角度によってピンクやブルー、ゴールドに色が変わるバルーン。ヒツジグサの花が開く、午後のわずかな時間とタイミングと合えば、よりいっそう記憶に残ります。

SIKIガーデンに展示されたガラス作品
SIKIガーデンに展示されたガラス作品

SIKI ガーデンの緑の中で鮮やかな光を放つ惑星のような2つのガラス…。平澤賢治さんの「The Stirrings of a New Plane t Stirrings (Ayaka and Yui) Stirrings (Tekkan)」は、新生児の頭と妊婦のお腹の熱をサーモグラフィーで捉えた写真です。35.9 という数字は新生児の体温、35.7 という数字は胎児の体温。熱=生命という視点で、命と自然、そして惑星とのつながりを表しています。

宮永甲太郎さん「習合様式 六甲山」

宮永甲太郎さんの「習合様式 六甲山」。ろくろで焼いた甕(かめ)いっぱいの水が、滝や風によって揺れている様子は、まるで命ある生きもののよう。木々の葉がすれあう音と滴り落ちる水の音が重なり合って心地よい音の空間が生まれていました。

ROKKO 森の音ミュージアム

住所

兵庫県神戸市灘区六甲山町北六甲 4512-145

草花とアートが出会う「六甲高山植物園」

田口一枝さん「Rokko Prism」

六甲高山植物園の池でキラキラと輝いていたのは、ニューヨークを拠点に活動する田口一枝さんの屋外インスタレーション「Rokko Prism」です。反射材を用いた作品は、刻々と変わる周囲の景色を映し出し、風が吹くと風鈴が静かに鳴り響きます。

ショップ「アルピコラ」の展示作品

植物園内にあるショップ「アルピコラ」の天井から吊り下げられているのは、阿部文香さんの「猪は山を嗅ぎ、 人は山を語る。そして 山は私たちを見る。」です。猪の皮を自身でなめし、古典技法の青写真(サイアノタイプ)で風景を写し出しています。イノシシの水晶体をカメラのレンズにして、最後に見たであろう景色を撮影したアイデアにも驚かされます。摩耶山に由来する摩利支天の使いが猪であることも今回の作品の背景にあるそうです。

則松夏凜さん「FLORA OF MIAKNVA ―ミアクンバの植物―」

同じく「アルピコラ」に展示された、則松夏凜さんの「FLORA OF MIAKNVA ―ミアクンバの植物―」は、架空の大陸「ミアクンバ」に生息する植物を描いています。現代のゲノム編集などの科学技術で変容する植物を「機械植物」と名付け、自身が生み出した 100 種類以上の植物の一つ一つにユニークな名前や生態のストーリーが作られています。園内に実際にある植物をモチーフにしたものもあり、それを探しながら植物学者気分で散策を楽しむのもよさそう。

六甲高山植物園

住所

兵庫県神戸市灘区六甲山町北六甲 4512-150

眺望を組み込んだ作品は「六甲ガーデンテラス」と「自然体感展望台 六甲枝垂れ」エリア

四方謙一さん「景色が削り出される」

神戸の街並みや大阪湾を見渡す大パノラマを背景にしたダイナミックな屋外アートは、四方謙一さんの「景色が削り出される」。錐型の立体の内部に景色を取り込み鏡面反射が生み出す幾何学模様の景色は、繊細で見る位置によっての変化も楽しめます。

大東真也さん「魂の行方」

六甲枝垂れの内部に展示されているのは、大東真也さんの「魂の行方」。額縁のようなフレームの中に配置されたガラスの造形は、まるで命を宿した生き物のようにも見えます。廃棄されるリターナブルを素材に、瓶という役割をリセットし、ガラス素材に戻して白い砂利の新しい土地に再び降り立たせる「生まれ変わり」がテーマです。訪れた時は霧がかかる幻想的な景色の中で、時空を超えたような不思議な感覚を得られました。

六甲ガーデンテラス

住所

兵庫県神戸市灘区六甲山町五介山 1877-9

自然体感展望台 六甲枝垂れ

住所

兵庫県神戸市灘区六甲山町五介山 1877-9

歴史ある空間を彩るアート「六甲山サイレンスリゾート(旧六甲山ホテル)」

六甲山サイレンスリゾートの展示

旧六甲山ホテルをリノベーションした「六甲山サイレンスリゾート」では、歴史ある近代建築と現代アートの贅沢なコラボレーションを楽しめます。同館の修復・リニューアルをディレクションしたミケーレ・デ・ルッキさんのアート作品が特別展示されているほか、同館のコレクションも含めて全 4 組のアーティストによる作品が展示されています。

その他にも山上エリア各所にアート作品が展示されており、スタンプラリーも開催されているので、ぜひチャレンジしてみて。

六甲山サイレンスリゾート(旧六甲山ホテル)

住所

兵庫県神戸市灘区六甲山町南六甲 1034

『神戸六甲ミーツ・アート 2026 beyond』の期間、料金、アクセスなど

新池/Untitled (August 24 2026 / A circle)/Shohei Takasaki
新池/Untitled (August 24 2026 / A circle)/Shohei Takasaki

とても 1 日ではまわりきれないほど充実した作品群です。鑑賞するには、それぞれの施設に個別で入場するより、鑑賞パスポートを購入するほうが断然お得です。当日入場できなかった施設には別日に入場が可能で、会期中何度でも利用できます。(※夜パスは入場当日のみ有効)

神戸六甲ミーツ・アート 2026 beyond

期間

2026 年 8 月 29 日(土)~2026 年 11 月 29 日(日)

時間

10:00~17:00

鑑賞パスポート/昼パス

3,300 円(小人 1,300 円)

土・日曜、祝日限定夜間イベント

ひかりの森~夜の芸術散歩~

夜間イベント期間

2026 年 9 月 19 日(土)~2026 年 11 月 29 日(日)の土・日曜、祝日限定

夜間イベント時間

17:00~20:00

夜間イベント会場

ROKKO 森の音ミュージアム、六甲高山植物園

鑑賞パスポート/夜パス

2,000 円(小人 1,000 円)

鑑賞パスポート/昼夜パス

4,300 円(小人 1,800 円)

鑑賞パスポート詳細

https://rokkomeetsart.jp/passport/

事務局

神戸六甲ミーツ・アート事務局

電話番号

078-891-0048(10:00~17:00)

公式サイト

https://rokkomeetsart.jp/

【アクセス】

◎公共交通機関(バス+ケーブル)

阪神「御影駅」、JR「六甲道駅」、阪急「六甲駅」から神戸市バス 16 系統に乗車し、「六甲ケーブル下駅」へ。六甲ケーブルに乗り換えて約 10 分「六甲山上駅」下車。六甲山上バスに乗り換えて各会場へ

◎車

表六甲・裏六甲ドライブウェイ、または六甲北有料道路を経由して六甲山上駅方面へ。基本的には各会場に駐車場があります。

※「バンノ山荘」は駐車場がないため、兵庫県立六甲山ビジターセンター(記念碑台)に駐車して徒歩移動。

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