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【姫路城】が世界遺産に選ばれた理由。その歴史と建築の魅力

『姫路城』は、1609年の大天守完成から一度も戦火に遭うことがありませんでした。天守群だけでなく、櫓や門、石垣や堀も、400年以上も前の姿を残しています。1993年、『姫路城』がユネスコ世界文化遺産に登録されたのも、そのままの姿が残され、それを守り続けてきたことや、城郭建築としての素晴らしさが理由です。世界に誇る『姫路城』の建築的歴史や魅力を確認しながら歩いてみましょう。

『姫路城』の建築的歴史

「大天守」と「西小天守」
「大天守」と「西小天守」

『姫路城』の歴史は姫路平野の姫山に築かれた小さな砦から始まりました。戦国時代の1581年、羽柴秀吉がここに3重天守を築きました。その後、関ケ原の戦いの後に城主となった池田輝政によって、現在の壮大な「連立式天守」に生まれ変わりました。1618年には、本多忠政が三の丸や西の丸などを増築。

最大の特徴は、築城以来400年以上一度も戦火に巻き込まれることがなかったことです。明治期の廃城令や第二次世界大戦時の姫路大空襲などの危機も乗り越えて、江戸時代初頭の木造建築がそのまま現存する貴重な遺構となっています。

時代ごとの天守の鯱
時代ごとの天守の鯱

『姫路城』が現代まで美しい姿を保ち続けている背景には、2つの保存修理工事があります。昭和の大修理は築城以来最大規模の解体修理事業で、大天守の構造的な歪みや経年劣化を根本から解決するために行われました。前回の改修から45年が経過した平成の修理は、外壁漆喰の剥離や屋根瓦の破損が進んだことから実施された大規模なメンテナンス事業でした。これらによって、「白鷺城」と呼ばれる美しい姿を守り続けているのです。

なぜ『姫路城』が世界遺産に?

大天守から見える風景
大天守から見える風景

1993年、『姫路城』は奈良の「法隆寺」とともに、日本初のユネスコ世界文化遺産に登録されました。『姫路城』が世界遺産に選ばれた理由のひとつは、大天守と3つの小天守が渡櫓で結ばれた「連立式天守」を中心に、櫓や門などの建造物から石垣や塀に至るまで保存状態がよいことです。日本には多くの城がありますが、戦災や火災などで焼失して建て直されたものが多く、世界的に見ても『姫路城』のように築城時の姿が残っている建築群は極めて稀だからです。

また、「白鷺城」とも呼ばれるゆえんの漆喰を何度も塗り重ねた白い壁も、美しさだけではなく火災から城を守るための防火対策でもありました。また、迷路のように入り組んだ通路(縄張)や土塀に設けられた射撃用の多数の穴(狭間)など、日本独自の高い防御機能がある美しい城郭建築であることなどが評価されました。

『姫路城』の建築美を実感

大天守から見下ろす「西の丸長局(百間廊下)」
大天守から見下ろす「西の丸長局(百間廊下)」

西の丸を囲むように築かれた「西の丸長局(百間廊下)」は徳川家康の孫・千姫ゆかりの場所。約240メートルにもおよぶ長い櫓で、西の丸の形にあわせて折れ曲がりながら続く白壁の美しさが特徴です。北側には千姫が休息場所として使った化粧櫓があります。

「西の丸長局(百間廊下)」

中に入ると、まっすぐに続く木造の床と等間隔に並ぶ柱や窓枠、窓からの光の反射など、木造建築の美しさが感じられます。

「西の丸長局(百間廊下)」
「西の丸長局(百間廊下)」

建物の内部は城の外側が廊下、城の内側が部屋になっています。北側には千姫が休息などに使った化粧櫓があります。天井や壁面などにも技巧を凝らし、当時の様式がわかる貴重な建物です。

「乾小天守」
「乾小天守」

『姫路城』の天守群は、大天守を中心に、東・西・乾の3つの小天守が渡り櫓でつながる「連立式天守」です。いろいろな方向から天守群を見て、それぞれの特徴や美しさを実感してみてください。

乾小天守は天守台の戌亥(いぬい)の方向(西北隅)に位置し、一番大きい小天守です。外から見ると3層ですが、内部は地上4階、地下1階の造りになっています。

「西小天守」
「西小天守」

大天守の西南に位置する西小天守は3層で、地上3階地下2階の構造。乾小天守とハの渡櫓で結ばれています。

「はの門南方土塀」
「はの門南方土塀」

大天守への道、「はの門」へと続く急な上り坂は、映画やドラマの撮影地となったことから「将軍坂」とも呼ばれています。この坂に沿ってカーブしながらそびえ立つ白い土塀が「はの門南方土塀」。その背景に堂々たる大天守が見える構図は姫路城内屈指のフォトスポットとしても知られています。

「はの門南方土塀」は近年保存修理工事を終えたばかりで、漆喰の白さが際立っています。約34メートルの土塀に三角形や四角形の鉄砲狭間が並び、そこからのぞく風景は、まるで額縁の中の絵のようです。

まとめ

世界遺産姫路城の建築物の美しさと魅力を感じるポイントをまとめました。大天守や小天守をいろいろな角度から見てみると、それぞれの特徴がよくわかります。大天守の上階から見下ろすことで、全体の大きさや美しさを実感することができますよ。

※2026年8月時点の情報です。

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住所

兵庫県姫路市本町68番地

電話番号

079-285-1146(姫路城管理事務所)

営業時間

9:00~1700(最終入城16:00)

定休日

12月29日、30日

入城料

一般(18歳以上)2,500円
市民(18歳以上65歳未満)1,000円

アクセス

JR姫路駅、山陽姫路駅 徒歩約20分

駐車場

あり(大手門駐車場、有料)

URL

公式サイト

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