姫路の名物はご存じでしょうか？姫路城が観光地として有名ですが、「名物？」と聞かれ頭にイメージするものは昔から有名なものもあれば、最近になって誕生しソウルフードになったものなど数多くあり、一つに絞るのは難しいのではないでしょうか？筆者もそのひとりです。
そんな中、姫路駅前・飲食街と知られる「魚町（うおまち）」に、姫路名物を堪能できるお店があると聞きリサーチすることにしました。

聞くところによると、新鮮で”旬”な名物を堪能できるお店とのことでヒント。しばらく散策していると、黒いシックなテナントビルに「旬」とお名前がありました。

今回のお店『一品酒処 旬』は、JR姫路駅から徒歩９分。魚町にある大生プライドビル2Fにあります。テナントが多く立ち並ぶエリアにあって隠れ家的お店なのかなと印象を持ちます。
2階へ上がっていくと”旬”と大きく描かれた垂幕が出迎えてくれていました。

店内へ入ると、カウンター席が11席。目の前のカウンターショーケースには新鮮な食材が保存されていました。

テーブル席は半個室で６テーブル、個室は４席あります。

特に個室は最大１０名まで利用でき、仕切り戸を取り外すと数十名の利用ができるそう。小規模な飲み会から歓送迎会まで色んなシーンで対応できそうです。

今回は個室席を利用させていただきました。

メニュー表をいただいたところで、「人づてに”姫路名物”を堪能できると聞いたのですが・・・」と聞いてみたところ、「『播州・播磨・姫路名物を堪能コース』がありますよ」とオーナー。優柔不断な筆者は（名物料理のオールインコースじゃないか・・・！）と内心助かったところで注文させていただくことにしました。

「一品ずつお出しもできますが、どうされますか？」とおしながきをいただいて、名物を一目でも堪能したかったので、まとめてお出しくださいとリクエスト。しばらくすると・・・

ドン！

ドン！

ドドン！

こちらが『播州・播磨・姫路名物を堪能コース（5,500円）』です。

播州・播磨、姫路名物の明石鯛のあら炊き、姫路牛のモモステーキ、穴子・ひねぽん･･･魅惑のラインナップで、ボリュームを感じます。本来はコチラに飲み放題が付くようです。鯛のあら炊きは、甘辛く炊いてあり鯛の身もホロホロに。あらためてお魚って無駄なところがなく率直に美味しいなと感じます。稀少とされるブランドの”姫路牛”のステーキは、モモ肉が歯ごたえがありつつジューシーなお味。ガーリック、わさび、柚子胡椒、岩塩で味覚を楽しめます。穴子料理も姫路名物。天ぷら・サラダ巻き・にゅう麺に。特に天ぷらは柔らかく・ふっくらと素材本来のお味を楽しめました。

大満足のコース料理を食べ終え「コース料理以外におすすめはありますか？」とお聞きしたところ、『室津産蒸し牡蠣（1,210円）』・『トラフグてっさ（1,760円）』を季節的におすすめいただきました。

季節が到来すると多くの人を虜にする牡蠣料理。特に兵庫県室津は有名な産地として知られています。蒸してはありますが、身はぷりぷりとした食感、口の中でクリーミーな味が楽しめ、磯ぐささもまったく感じません。濃厚な牡蠣でした！

”てっさ”とは別名で、ふぐの刺身が本来の意味なのだそう。透き通った白身は、口に入れると”もちもち”とした歯ごたえですが、ふぐの特徴で筋肉質な身は弾力があり一切れで長く味わうことができます。

〆の一品で最初から気になっていた『旬の海鮮丼（1,650円）』を注文。最後の一品で良かったのか？と思うぐらいに、旬の海鮮がたくさん！最後でも最初でも海の幸を楽しめる丼料理です。

播州・播磨地方はお酒の名産地としても有名です。今回はいただくことができませんでしたが、旬な料理と地元の名酒のペアリングを楽しんでみてはいかが？

今回お邪魔しました『一品酒処 旬』は、新鮮な名物料理はもちろんのこと、店内ではジャズがＢＧＭで流れていたりと、ゆっくりと時間を過ごせるくつろぎ空間でもありました。「播州姫路の料理で”おもてなし”をしたい。姫路の料理が食べたいと思った際は当店へ是非お越しいただきたいですね」とオーナー。
名物がたくさんあって困るけど、このコースを頼んでおけば・・・という安心感があります。また色んな旬の料理を楽しみにお邪魔したいと思います！

（編集部：西本）