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シネコンにはない魅力が満載!
劇場スタッフの”映画愛“あふれる映画館【塚口サンサン劇場】

【塚口サンサン劇場】

現在、映画は映画館に行かなくてもDVDやブルーレイをレンタルしたり、映画配信サービスを利用したりと、いろんな選択肢で楽しめる時代。でも、その鑑賞方法では、もったいないかもしれませんよ。ここ『塚口サンサン劇場』は、映画がもっと楽しめる仕掛けがいっぱいの映画館です。

『塚口サンサン劇場』の始まり

当時の写真

兵庫県尼崎市の商業施設『塚口さんさんタウン』1番館の一角にあり、通称『サンサン劇場』と親しまれている『塚口サンサン劇場』。始まりは、1953年(昭和28年)に『塚口劇場』という名前で映画館が設立。その後、『塚口東映劇場』という名前を経て、1978年(昭和52年)に現在の劇場名になりました。

劇場1階には、当時の写真が飾られていて、昭和の懐かしい映画館の姿を見ることができます。

『塚口サンサン劇場』は、どんな映画館?

鮮やかなオレンジ色の玄関
鮮やかなオレンジ色の玄関

映画館は1階と地下2階に合わせて4つの劇場があります。
新作映画から大型映画館で見逃してしまった話題の映画、マイナーなものから昔の名画まで様々なジャンルを上映しています。

チケット券売機

玄関を入ってすぐのチケット券売機。私は、地下2階のTHEATER①の『逆転のトライアングル』を購入しました。

オンラインで購入した方はこちらで発券
オンラインで購入した方はこちらで発券

券売機の向かいにはオンライン用のチケット発券機があります。

THEATER④
THEATER④

1階のTHEATER④。座席数155席で、比較的ゆったりしているのが特徴。また、なだらかなひな壇になっているので、どの席からも大変見やすいです。

音響も大迫力で楽しめます
音響も大迫力で楽しめます

壁一面の…

階段の踊り場

地下に続く階段の踊り場です。壁一面に貼られているのは、映画のポスター?

映画の詳細が書いているから「詳細表」

よく見ると、映画のストーリーと紹介が一緒になったもの。なんと、全てスタッフさんの手作りで、映画の詳細が書いているから「詳細表」と呼ばれているのだとか。1枚1枚読んでいると実にわかりやすくて面白く、「あ、これ観たいな」と思う映画が続々。つい映画館に通いたくなる程、チェックした観たい映画の多さと、ボリュームある情報に気が付くと映画上映時間前。あっという間に時間が過ぎてしまいます。

THEATER②

THEATER②③は、上映中につき、撮影できませんでしたが、THEATER②は座席数117席、THEATER③は座席数165席のどちらも程良く落ち着ける広さで、ひな壇の座席で大変見やすく、快適な劇場です。

売店コーナー
売店コーナー
ポップコーン

映画のお供と言えば、ポップコーンですね。初めからラッピングされているので、こぼれる心配もなしです。

映画のグッズコーナーも
映画のグッズコーナーも

早速、映画鑑賞…

THEATER①
THEATER①

こちらのTHEATER①は、座席数47席の『塚口サンサン劇場』で最も小さい劇場です。それでいて、シートの座り心地も良く、音響はドルビーサウンドで申し分無し。あまりにもの居心地の良さに、『塚口サンサン劇場』の“名物”にもなっているそう。

私が観賞した映画『逆転のトライアングル』は、2022年のカンヌ国際映画祭で最高賞であるパルムドールを受賞、アカデミー賞の作品賞、監督賞、脚本賞の3部門でノミネートされたスウェーデン・フランス・イギリス・ドイツ合作の風刺コメディ映画。ブラックユーモアあふれる逆転劇が爽快でした。
音響も良く、しっかり集中できて、面白さも倍増でした。特に、笑える場面での客席の一体感が非常に心地良く、ミニシアターならではの魅力を感じました。

さりげないけど、ここがすごい!

1階女性用化粧室
1階女性用化粧室

日本一トイレの綺麗な映画館を目指している『塚口サンサン劇場』の化粧室は、ゴージャスでテンションも上がります。この豪華な作りは、「良い気分のまま映画を楽しんでほしい」との思いから。もちろん、男性用も同様。小さいお子さんにも配慮した作りになっていて、どなたでも安心して使用できます。

1階THEATER④の扉
1階THEATER④の扉

1階の劇場扉には、直筆サインが並んでいます。舞台挨拶やトークイベントで来られた際に書いていただいたそうです。著名な映画監督さんや役者さんのお名前を見つけた時は、映画ファンならずとも、身近に感じられて嬉しいですね。

B1 待合所
B1 待合所

この待合所は、映画のパネル、巨大なオブジェの撮影コーナーになっています。以前のイベントで、映画にちなんだリアルな戦車を作り、撮影会を開催したところ、参加者から大変話題になり、その後、全国から映画ファンが集まってきたそうです。企画もオブジェも全てスタッフさんのアイデアというのも、映画に対する愛情を感じます。

大きな機関車のオブジェ

こちらは、大きな機関車のオブジェだったものを正面の部分だけ残し、今では、待合所の“顔”になっています。材料は段ボールですが、完成度が非常に高いです。

また、過去には「マサラ上映」というイベントも開催しました。本来、映画は、黙って静かに鑑賞するのがマナーですが、「マサラ上映」では、インドの人たちが映画を観る時に、ダンスシーンやアクションシーンで一緒に歌い、踊って盛り上がるのにヒントを得て、上映中に手拍子やクラッカー、紙吹雪をまくなど登場人物の気持ちに寄り添って、みんなで一緒に盛り上がって鑑賞を楽しみます。

そんなお祭り騒ぎの後は、観客もスタッフさんも和気あいあいと掃除をする「お片付けタイム」もあるそうで、映画を観るだけでなく、映画をイベントとして楽しむところも素晴らしいですね。

この劇場の魅力を語る

塚口サンサン劇場 映画営業部次長の戸村文彦さん

塚口サンサン劇場 映画営業部次長の戸村文彦さんにお話を伺いました。
「『いかに映画を観に来られるお客様に楽しんでもらえるか』をスタッフ一同で考えています。それが、手作りの詳細表だったり、オブジェだったり。これらの試みがSNSの拡散で話題になり、幅広い地域、年代の方に知ってもらえて、遠くから来られるのも嬉しいですね」と戸村さん。ちなみに好きな映画は、『ダイ・ハード』だそう。

おもてなしの精神とスタッフさんの映画愛溢れる劇場に「映画って楽しいな」を体感しに来ませんか?

(ライター ako)

※本記事は2023年5月時点の情報です。価格は税込み表示です。商品内容や価格が変更となる場合があります。

塚口サンサン劇場

住所〒661-0012 兵庫県尼崎市南塚口町2丁目1-1-103号
電話番号06-6429-3581
アクセス【電車】阪急塚口駅下車南出口東へすぐ
【バス】市営バス阪急塚口下車東へすぐ
駐車場塚口モータープールをご利用ください
映画をご鑑賞の方に、駐車料金1~3時間分のサービス
HPhttp://www.sunsun.info/
SNSTwitter:https://twitter.com/sunsuntheater/
Instagram:https://www.instagram.com/sunsuntheater/
Facebook:https://www.facebook.com/sunsuntheater/
ako

ライター ako(あこ)

兵庫県生まれ、兵庫県育ち。美容師兼ライターをしています。趣味は、映画や旅行、美術館巡りなど。兵庫県は、オシャレで都会の顔もありながら、山や海など自然に恵まれた地域もあって、魅力がいっぱい。最先端の流行のものから伝統ある歴史的なもの、ちょっとマニアックなスポットなどを楽しくご紹介できたらと思います。

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