『宍粟ぶらっと自転車下り』体験レポート～後編～

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PM　2：00　『延命水』
天候が少し悪くなり小雨が降るなか、延命水を目指します。
道中は緩やかな坂道と思いきや、終盤600メートルは容赦なく脚を痛めつけます。

延命水とは、伊和三山の一つである白倉山の中腹より湧き出る霊水で、不純物がなく、ミネラル分を多く含んでおり、「寿命が延びる水」として多くの方に重宝がられています。延命への道は長く険しい道のりでした。

PM　2:30　『与位の洞門』
付近は「下乢の奇岩（しもほきのきがん）」と呼ばれ、揖保川に面した絶壁で宍粟奥地へ向かう交通の難所でした。設置された桟橋が荒天により幾度も落ちてしまうため、明治３６年頃に2年がかりでこの洞門が掘られました。現在は自動車や自動車も安心して通行できます。

PM　3：20　『大歳神社』
大歳神社には兵庫県の指定文化財（天然記念物）に指定されている「千年藤」があります。幹回りが約3.8ｍもある大木から枝が四方に伸びており、境内一面に広がる藤棚は約500㎡にもなります。４月下旬から５月上旬が開花期となっており、約1ｍ以上の花房が垂れ下がる様は壮観だそうです。

兵庫県の「歴史的景観形成地域」の指定を受けた街並みは、城下町の町割りや寺院、酒蔵、点在する町屋があり、城下町の名残があります。
町屋の魅力を活かしてリノベーションしたカフェやレストランが人気です。

ＰＭ　3：30　『最上山公園もみじ山』
いよいよ最後の観光スポット『最上山公園もみじ山』へ。「日本紅葉の名所100選」にも選ばれた名所であり、国内外のモミジが約3,000本植えられており、11月中旬から下旬の最盛期には山全体が真紅に染まります。 公園内には様々な樹木が生息しており、四季を通じて大変美しい景色が楽しめます。

PM　4：00　『ウイング神姫山崎営業所』
日も暮れ始めた午後4時、ついにゴールとなるウイング山崎営業所に帰ってきました。 スタートと同じ場所のはずですが、達成感と程よい疲労感から景色も違って感じました。

PM　6:00　『生谷温泉　伊沢の里』
旅の最後は伊沢の里でひとっ風呂。
自然豊かな立地に佇む伊沢の里。庭園を眺めながらゆっくりと露天風呂につかれば、旅の疲れをあっという間に癒すことができます。
名物の鴨料理など里山の恵みを取り入れた旬の食材を活かした食事も堪能できるようです。
旅の後に是非お立ち寄りください。

訪れる観光ポイントそれぞれに見頃が異なるため、季節を変えて何度でも訪れたくなるサイクリングコースでした。
約25kmにおよぶコースは一見難易度が高そうに感じましたが、基本的には緩やかな道程が設定されており、老若男女、日頃運動を控えめの方でも、サイクリングを楽しむことが出来ます。レンタル用の自転車も準備されており、身体一つで気軽に訪れることが出来るのも大きな魅力の一つです。
四季折々の景色を眺めながら宍粟市の新たな魅力を発見できる、とても充実したサイクリングコースでした！