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【兵庫・桜の名所】風光明媚な夙川の桜並木。西宮って本当にいいところです

夙川の桜並木と電車

冬将軍が去って、春元帥がやって来ました。全国各地まるで真春を思わせる猛烈な麗らかさに皆様充分にご注意ください。いや、真冬の天気予報のフォーマットをそのまま春に置き換えるとめっちゃ不自然になりますね。なんて、ついつい浮かれてしまう、それが春。

桜

春というと楽しみなのが、お花見。主役はやっぱりソメイヨシノですね。花の大きさ、華やかさ、そして葉より先に咲くという、桜界の大スターです。時期が来ると、まるで爆発するように一気に満開になります。

枝の先だけでなく、幹からも皮を割って吹き出すように咲く様にはもう、ちょっとおそろしいほどの生命力を感じます。そのうち我が身も寄生されて身体のあちこちから桜の花が吹き出すんやないか、というような、ある意味マタンゴ的な力強さ。桜の木の下には人が埋まっている、というような話も「うんうん、わかるー」と納得したくなる妖しさも感じます。

桜を見るとその下でお酒が飲みたくなるというのも、何か人間の心に作用する妖しの成分が桜の花から出ているのではないかと筆者は睨んでいます。その一方で自力で子孫が残せない、さくらんぼが獲れない、という儚さも併せ持ったソメイヨシノは、まさに「見られるために生まれてきた」ような桜。人が作った品種(自然に生まれた、という説もあるようですが)ですから、私たち人間にはお花見をしてソメイヨシノを愛でる責任があるのです(主語大きめですごめんなさい)。

いわゆる桜の名所と呼ばれるところに限らず、学校や河川敷、公園など日本国中至る所に桜は植えられていて、季節になるとどちらの方向を見ても必ず視界のどこかに桜の木の1本や2本は見えてるんじゃないかという気がします。

夙川の桜並木

夙川の桜並木と電車

さて、兵庫県南東部で桜の名所というと、やはり夙川ですね。正式な名前は夙川河川敷緑地といって、西宮市の夙川沿いに、銀水橋から河口まで南北に約4キロ続いています。そのうち約2.8キロに1600本以上の桜が植えられていて、お花見シーズンには超賑わいスポットです。ソメイヨシノを中心に、夙川舞桜(しゅくがわまいざくら)や西宮権現平桜(にしのみやごんげんだいらざくら)といった西宮オリジナルの桜も楽しめる桜のパラダイス。1990年(平成2年)には、日本さくらの会に「さくら名所100選」にも選出されました。

夙川の桜並木は、北から阪急神戸線、JR線、国道2号、阪神本線、国道43号、臨港線と交差しています。川に沿って道路がありますが、国道2号より南側は昭和46年に歩道化されて車が通れなくなりました。また、国道2号の橋の上から北側を眺めると、そこが一番ポピュラーな「夙川の桜の景色」です。堤防の上でお弁当を広げる人、川の縁の歩道を歩く人、飛び石伝いに川を渡る人、桜をバックにとても楽しげな景色です。時折鉄橋を渡るJRの列車、遠くには六甲山や甲山も見えます。いやー風光明媚、西宮って本当にいいところですね。そんな西宮の、夙川以外の桜スポットもちょっとこの際ですからご紹介しておこうと思います

西宮浜マリナパークの桜

西宮浜マリナパークの桜

西宮浜の新西宮ヨットハーバーは「太平洋ひとりぼっち」で有名な世界的ヨットマン堀江謙一さんの母港です。そんな西宮浜のマリナパークは、春になると桜が咲き誇る美しい住宅地です。

浜甲子園運動公園の桜

浜甲子園運動公園の桜

甲子園の浜手にある運動公園の多目的グラウンドには桜の堤があります。普段は施設利用者しか入れない場所ですが、桜のシーズンには時間は限られますが一般に開放されます。

東川沿いの桜

東川沿いの桜

西宮市中心部を南北に抜けて流れる東川と酒蔵通の交差する辺りは、川沿いに美しい桜並木が続いています。

高須東公園の桜

高須東公園の桜

西宮市の南東の端、高須東公園には桜の広場があり、花見を楽しむ人たちでにぎわいます。

武庫川の桜(尼崎市側)

武庫川の桜(尼崎市側)

西宮市と尼崎市を分けて流れる武庫川は、両岸ともに桜並木が続いています。

(ライター 小嶋)

ライター 小嶋あきら

猫とベスパが大好きな、ちょっと写真も撮れるライター。前回の万博をおぼろげながらに記憶している、そんな世代です。こわい話は好きだけど実はかなり真剣におばけはこわいです。兵庫県西宮市在住。

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