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おいしく食べて心身ともにヘルシーに
再々行きたいヴィーガンカフェ【SAI CAFE】

『SAI CAFE』

姫路城の北のエリア、姫路市城北新町にある『SAI CAFE』は、2022年3月にオープンしたヴィーガンカフェ。東京・自由が丘にあるヴィーガンレストラン「菜道」の楠本勝三シェフによる監修で生まれたメニューは、「美食同源」をコンセプトに、味はもちろんビジュアルの美しさも話題をよんでいます。姫路市郊外ですが、姫路駅や姫路城からバス一本でいける利便性も魅力のひとつです。

「サイ」に想いを込めてネーミング

駐車場は地下に8台分ある
駐車場は地下に8台分ある

2023年4月にオープンした『SAI CAFE』は、姫路でも数少ないヴィーガンカフェのひとつ。ヴィーガンレストラン世界一のタイトルを持つ自由が丘の「菜道(さいどう)」の楠本勝三シェフによるメニューを提供しています。
「SAI」は、野菜の「菜」、看板メニューの「斎麺」、レシピ監修した楠本さんのレストラン「菜道」、そして、動物の「サイ」をかけあわせて命名しました。「斎」とは仏教用語で「食事」を意味する言葉。多くの人が集い、みんなが笑顔になる「食事=斎」に思いを込めました。コンセプトは「菜道」と同じく「美食同源」。おいしく食べて、ココロもカラダも美しくなるような店をめざしています。

店長の矢野英太郎さん
店長の矢野英太郎さん

オープンのきっかけは今から5~6年前のこと。姫路市街地でも飲食店を営むオーナーが、ヴィーガンに関わるセミナーを受講したことから。姫路市には外国人観光客や在住者が多いのにベジタリアンやヴィーガンの飲食店がないことを知ったそうです。まずは自店で、明石焼や麻婆豆腐などのヴィーガンメニューを提供したとか。そこで手応えを感じ、完全に楠本シェフが手がけたメニューを展開する店をしたいとオープンに至ったわけです。

まるで外国のカフェのような内観
まるで外国のカフェのような内観

店内はスタイリッシュな雰囲気で広々としています。グループで使えるテーブル席やソファ席、おひとりさまでも気兼ねなく座れるような長テーブルの席やカウンター席など、多彩です。
奥の壁には3つの時計が。こちら姫路と、ヴィーガン人口が多いニューヨークとロンドンの時刻を示す時計を飾っています。

庭が見えるカウンター席もある
庭が見えるカウンター席もある
ソファ席もゆっくりくつろげる
ソファ席もゆっくりくつろげる

ヴィーガンレストランのタイトルを持つシェフが監修

3種類の麺料理+スパイスカレー
3種類の麺料理+スパイスカレー
『スパイスカレー)』
『スパイスカレー』

こちらの料理は、東京・自由が丘の「菜道(さいどう)」の楠本勝三シェフ監修によるメニューです。楠本シェフは、世界中のヴィーガン、ベジタリアンに最も利用されているレストラン情報サイト「HappyCow(ハッピーカウ)」で世界1位を獲得したその道の第一人者。動物性食品、精製糖、うま味調味料を一切使わず、野菜のご馳走を仕立て上げます。料理に使う野菜はすべて、丹波や近郊農家の生産者の思いが詰まった旬の厳選野菜を届ける「丹波ろじべじ」から仕入れています。
看板商品は、色鮮やかなヴィーガンラーメンで、低糖質・動物性脂質ゼロ、野菜がたっぷり入ったノンジャンクフード麺です。また、野菜の旨みがたっぷり入ったスープと数種のスパイスを配合したスパイスカレーもあり、こちら地元の姫路レンコン入りです。

おすすめはランチの「菜斎コース」

コースメニューのひとつ「五穀豆の燻製サラダ」
コースメニューのひとつ「五穀豆の燻製サラダ」

ランチでおすすめは、ヴィーガンの旨みを堪能できる『菜斎コース』(1,850円)です。メイン料理はラーメンかカレーから選べ、単品+200円でサラダとデザートが付くのでとってもお得です。どんなコースなのかご紹介しましょう。

まずは「五穀豆の燻製サラダ」です。コルクの蓋を取ると、スモークが燻製の香りとともに立ち上って、「お~~~!」と歓声が上がる一品。この世界観がビジュアル抜群です。
なかには小さな庭園が表現されていて、五穀豆を大地に見立て、サトイモとヴィーガンチーズ、青海苔を混ぜたポテトサラダが上に乗り、一番上はスプラウトという内容。燻製豆は独特の香りとコリコリっとした食感が特徴です。

『SAI CAFE』
野菜もカラフルな「生姜味噌斎麺」

メインは、麺かカレーから選ぶことができます。
麺には栄養素の違う国産のパウダーが練り込まれています。冷え症、体脂肪、代謝を気にする人向けの「生姜麺」、βカロチン、ビタミンKなどを摂取したい人向けの「あしたば麺」、高血圧やデドックスに効果を期待する人向けの「クロレラ麺」の3種から選ぶことができます。またスープも、こってり濃厚な生姜味噌スープの温かい汁そば「生姜味噌斎麺」、麻辣醤ソースが絡む温かい混ぜそば「油そば」、サトイモと米麹と黒酢の冷製ソースのサラダ冷麺「丹波菜斎」の3種がラインナップします。選ぶ楽しさもありますよね。

卵もなるとも野菜?!
卵もなるとも野菜?!

私は「生姜麺」の「生姜味噌斎麺」をセレクトしました。トッピングは丹波の季節野菜です。紫ダイコンやトマトなど彩り豊かな野菜はわかりますが、ゆで卵のように見えるけど、これ卵じゃないんです。なるとのように見える具材、これもなるとじゃないんです。何で作られているかは企業秘密ですが、遊びゴコロがあって楽しいですよね。
麺はややこしがある太ちぢれ麺で、とてもおいしい。これで糖質がカットされているなら罪悪感なく食べられます。生姜が利いたスープも結構コクがあり、ちぢれ麺ともよく絡みます。何でだしをとったのか気になります。

ビジュアルもキュートな『ツリーの木苺ムース』(単品は500円)
ビジュアルもキュートな『ツリーの木苺ムース』(単品は500円)

そして、デザートがこちら「ツリーの木苺ムース」です。何と愛らしい!映えます。緑の部分はヴィーガンの抹茶パウンドケーキ、幹の部分はプリッツエル、そして土の部分にはアーモンドとココアパウダーを使い内部はムースです。こちらには全く乳製品を使っていません。それにしてもこの遊びゴコロがたまりません。

カフェメニューもおすすめ

『カフェオレ』(650円)
『カフェオレ』(650円)

食事メニューのほか、ドリンクやスイーツメニューもヴィーガン仕様です。ホイップやミルク、クリーム、ヨーグルトなど動物性の原材料は豆乳やオーツで代用しています。

コーヒーは、神戸六甲にある自家焙煎珈琲の人気店「朔(さく)コーヒー」から届きます。この店用の特別ブレンドの『スペシャリティコーヒー』(500円)です。『カフェオレ』のミルクは豆乳かオーツを選ぶことができます。

『フレッシュいちごのジェラートパフェ』(1,280円・季節限定)
『フレッシュいちごのジェラートパフェ』(1,280円・季節限定)

一番人気のパフェです。イチゴはフレッシュを、オーガニックグラノーラやベリーを使い、クリームは豆乳を使っています。これも全く普通のパフェと遜色ない仕上がり。罪悪感がないのがまたうれしいところ。

『完熟まるごとメロンジェラートパフェ』1,980円(季節限定)
『完熟まるごとメロンジェラートパフェ』1,980円(季節限定)

パフェは季節によって随時変わっていきます。夏はメロンを贅沢に使用したメロンジェラートパフェが登場。メロンジェラート、クリームなど贅沢に使用したヴィーガン仕様のパフェです。

「一度来られたお客さんが、次に来るとき友達を連れてきてくれるのが一番うれしいです。飲食店を探しているヴィーガンの方はもちろん、そうじゃない方にも気軽に足を運んでほしいですね」と店長の矢野英太郎さん。

サイのオブジェもかわいい
サイのオブジェもかわいい

世界中を旅するのが好きだった、亡きお父様のスーツケースも店の雰囲気にすっとなじみ、ワールドワイドな店づくりを応援しているように思えます。

バスのアクセスも便利

公園の東側の県道沿いにある「城北公園前」バス停
公園の東側の県道沿いにある「城北公園前」バス停

最後に『SAI CAFE』までのアクセスですが、姫路駅からバス1本で行くことができます。最寄りのバス停は2カ所あり、店まで徒歩6分の「城北公園前」バス停には、姫路城の東側を通る多くの路線バスが10分間隔で通ります。また徒歩3分の「城北新町」バス停を通るバスは、1時間に2~3本間隔であります。「姫路城大手門前」バス停から乗ると「城北新町」まですぐ。いずれも運賃は1回220円なので、気軽に利用できますね。

(ライター 歌見)

※本記事は2023年7月時点の情報です。価格は税込み表示です。商品内容や価格が変更となる場合があります。

SAI CAFE(サイカフェ)

住所兵庫県姫路市城北新町1-1-14
電話番号079-280-6661
営業時間11:00~17:00(フードLO16:00、ドリンク・スイーツLO16:30)
定休日無休(※臨時休業あり、SNSで要確認)
アクセス山陽自動車道姫路東ICより車で14分
神姫バス「城北公園前」バス停より徒歩6分、
「城北新町」バス停より徒歩3分
駐車場8台
SNShttps://www.instagram.com/saicafe__himeji/
歌見さん

ライター 歌見(うたみ)

晴れの国・岡山出身で、20代半ばで兵庫県赤穂市に移住。ライターという天職を見つけ、赤穂市内にとどまらず、兵庫五国くまなく回ることができました。五国それぞれに、独特の食文化があり、うまい酒があり…。食いしん坊の私を心身ともに潤してくれます。兵庫県の“間違いない”「食」や「人」や「イイもの」に関わる記事をお届けできたらと思っています。

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