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ほんのり甘くてやさしい味でほっこり
「西脇大橋ラーメン」は行列必至の超人気店

西脇 大橋ラーメン

西脇市にある『西脇大橋ラーメン』は、創業63年を迎える播州ラーメンの元祖ともいえる店。3代目店主の大石達也さんが作るラーメンは、ほんのり甘くてやさしい味です。メニューはただ一つ『特製ラーメン』のみ。この名物ラーメンを求めて、週末はもちろん、平日でも行列ができることがある人気店です。

創業60年を越える老舗ラーメン店

西脇 大橋ラーメン
駐車場は2カ所あり
駐車場は2カ所あり

『西脇大橋ラーメン』は、昭和35年創業の老舗ラーメン店。1991年、今の場所に移転するまでは、西脇大橋の西詰にあったので、この店名になったそうです。
店主の大石達也さんは、3代目。父である2代目と一緒に店を切り盛りし、5年ほど前に父が引退してからは、一人で先代からの味を守り続けています。

西脇 大橋ラーメン
店舗入り口
店舗入り口

赤い暖簾がかかる入り口の前には、常にウェイティングボードがあり、人気のほどをうかがえます。波板の囲いは、外で待つお客さんへの配慮でしょうか。ベンチや椅子も備えられています。
週末は通し営業をしていますが、ラストオーダーまで常に満席になることもあり、行列は必至。
「昼ご飯を食べるのが夜の6時半ごろになることもあるんですよ」と大石さん。
平日でも日によっては行列ができることがあるそうです。

ロケにも使われる人気店

西脇 大橋ラーメン
清潔感あふれる店内
清潔感あふれる店内

店内は、テーブル4人席と座敷5人席がそれぞれ3卓ずつ。30席弱という広さです。

西脇 大橋ラーメン
有名人のサインがいっぱい
有名人のサインがいっぱい

入り口近くの壁には、有名人のサインがいっぱい飾られています。これだけでも名実ともに人気店ということがわかりますよね。
ひときわ目立つのは、里見浩太朗さんの写真とサインです。2012年3月に、2時間ドラマのロケがあり、ラーメンを食べるシーンをこの店で撮影したそうです。「まさに今私が座っている席に里見さんが座って、うちのラーメンを食べているシーンを撮ったんですよ」と大石さん。真ん中のテーブル席の奥側向かって左が里見シートだそう。
今では「播州ラーメン」という言葉は普通に使われますが、発祥は実はこのお店から。
2001年1月11日放送の情報番組のなかで、この店のラーメンが紹介され、「播州地方のラーメンだから播州ラーメン」という内容で放映されたそう。それから、播州ラーメンという言葉が一般的に使われるようになったとか。まさしく、播州ラーメンの元祖がこの店なのです。

ラーメンメニューは一つだけ

西脇 大橋ラーメン
メニューはシンプル
メニューはシンプル

店内にメニューボードがありますが、とってもシンプルで、ラーメンは『特製ラーメン』だけ。一番上に『ジャンボラーメン』とありますが『特製ラーメン』と味は一緒。ラーメン玉、チャーシューなどすべての具材が2人前入っていて、2杯食べるよりちょっぴりお得な価格設定になっています。

『特製ラーメン』(730円)

オーダーして待つこと4分ほどで、『特製ラーメン』が運ばれました。
まずは、スープをひとくち。ほんのり甘くてやさしい味で「おいしい~」。まろやかと申しましょうか、嫌味がない味。麺は中太のややちぢれ麺です。トッピングは、チャーシュー、もやし、ネギ、海苔といたってシンプル。「The昭和」なラーメンという言葉がピッタリかも。
スープは、鶏ガラ、豚ガラ、数種類の香味野菜、魚介でとり、かえしには播州たつのの醤油を使っています。「やさしい甘みはどこから?」と尋ねると「元々の醤油が甘いのもありますが、その他は想像におまかせします」とのこと。そこはやはり企業秘密ですよね。

2種類のチャーシューをトッピング

麺は当初から変わらず同じ製麺所からのオリジナル麺。「自分で打ったらもっとコストを抑えられるんでしょうけど、変えてしまうと常連さんに申し訳ないですから」。自家製チャーシューは、味のバランスが整うように豚のもも肉とバラ肉で作ったものを1枚ずつ。ネギやもやしにこだわりはないとのことですが、ネギは奈良から仕入れているそうです。
どちらもシャキシャキでおいしい。

スープの味を一定にする努力

3代目店主・大石達也さん
3代目店主・大石達也さん

この道一筋27~28年のラーメン職人・大石達也さんが一番大切にしているのは、「昔から変わらぬ味」です。「いくら気を付けていてもブレはある。でもそのブレ幅を少しでも小さくする努力は怠りません」と。同じ味を保つように緻密な調整をしていきます。
毎日通う地元の常連さん、毎月地方発送を依頼する長崎のお客さん、出張時に必ず寄ってくれる東京からのお客さんなど、店のファンは数え切れず。「他のことに手を出したら、味がぶれてしまうので、店舗拡大なども考えていません」とキッパリ話します。
趣味は釣りとゴルフという大石さん。「定休日は、海と山と交互に行っています。おいしいラーメンを作るために、しっかりストレス発散しています」と。

お持ち帰りメニューもあります

持ち帰り用(麺スープのみ3食箱入り・1,320円)西脇大橋ラーメンがお家で食べられる
持ち帰り用(麺スープのみ3食箱入り・1,320円)
西脇大橋ラーメンのお持ち帰りは要予約なので注意
お持ち帰りは要予約なので注意

持ち帰り用は2種類あって、麺・スープのみ3食の箱入り(前日までの要予約)、麺・スープ・具材付き(1人前730円・要予約)があって、どちらも要冷蔵です。セットをするのに時間がかかるので、事前電話か待ち時間に注文するのがおすすめです。
そうそう、最後に耳より情報を一つ。平日の19:00過ぎは、意外とすいていることもあるので、狙い目だそうですよ。

(ライター 歌見)

※本記事は2023年4月時点の情報です。価格は税込み表示です。商品内容や価格が変更となる場合があります。

西脇大橋ラーメン

住所兵庫県西脇市上野432-7
電話番号0795-22-4886
営業時間平日11:00~15:00(LO14:45)、18:00~20:00(LO19:45)
土日祝日11:00~20:00(LO19:45)
定休日水曜
アクセスJR新西脇駅から徒歩約24分
駐車場10台
歌見さん

ライター 歌見(うたみ)

晴れの国・岡山出身で、20代半ばで兵庫県赤穂市に移住。ライターという天職を見つけ、赤穂市内にとどまらず、兵庫五国くまなく回ることができました。五国それぞれに、独特の食文化があり、うまい酒があり…。食いしん坊の私を心身ともに潤してくれます。兵庫県の“間違いない”「食」や「人」や「イイもの」に関わる記事をお届けできたらと思っています。

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