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【神戸】日本酒の魅力を発信!26蔵の日本酒が楽しめる『灘五郷酒所』

灘五郷の日本酒

西郷、御影郷、魚崎郷、西宮郷、今津郷の5つの地域からなる「灘五郷」。灘五郷の日本酒は、時代を経たいまも食中酒にぴったりだとして料理とともに楽しまれています。そんな灘五郷26蔵の日本酒を楽しめるのが『灘五郷酒所』です。各酒蔵の日本酒の飲み比べはもちろん、「旬、地元、相性、発酵」をテーマにした食とのペアリングなど、日本酒をとことん堪能できるスポットは外国人観光客にも人気。一度行ったら、また訪れたくなる。そんな『灘五郷酒所』の魅力をご紹介しましょう。

元酒蔵をリノベーションしたお店で灘五郷のお酒を楽しめる

写真提供:『灘五郷酒所』
写真提供:『灘五郷酒所』

『灘五郷酒所』があるのは、阪神御影駅から徒歩10分ほどのところ。2022年にオープンした同店は、御影郷の一つ、創業500年を越える「剣菱(けんびし)酒造」の酒蔵を改装したお店です。

灘五郷の酒づくり

灘の酒づくりは、西宮から始まったといわれています。古くは室町時代から行われていたという記録が残っていますが、灘五郷の酒づくりが本格化したのは寛永年間(1624〜1644年)。江戸時代後期には江戸で飲まれる酒の約8割は占めるほどの生産量を誇るようになりました。

「宮水」

灘五郷の日本酒は、ミネラル分を多く含んだ「宮水」を活かして造られており、「男酒」と呼ばれるキレのある味わいが特徴。酒造りに適した環境が整っていた上、海上輸送に最適な立地にあったことから、日本一になるほどまでに栄えたといわれています。現在も、兵庫県は清酒の生産量トップです。

写真提供:『灘五郷酒所』
写真提供:『灘五郷酒所』

そんな灘五郷のお酒が楽しめる『灘五郷酒所』は、コンセプトに「八百万の神様」とあるように、店内を神社のように見立てているのが特徴的。中央のコの字カウンターが参道、一番奥にある日本酒の貯蔵タンクにお酒の神様が鎮座しているというストーリーがあり、「来店したお客さんが神社の境内に来てお酒や料理を楽しんでもらえたら」という思いが込められています。

入り口にある神棚
入り口にある神棚
西宮市在住の画家・松本尚さんが神々を描いたフラッグ
西宮市在住の画家・松本尚さんが神々を描いたフラッグ
お店の中央にあるコの字カウンターは全長50m

お店の中央にあるコの字カウンターは全長50mもあり、スタッフの方や対面のお客さんとコミュニケーションが楽しめます。お酒を交えての会話は弾むようで、「気づけば隣同士のお客さんが仲良くなっていた」ということも多いそう。

『灘五郷酒所』

中にはプロポーズしたお客さんを、その場にいた全員でお祝いしたという心温まるエピソードも。コロナ禍で人と人との距離が遠くなってしまった今だからこそ、出会った人との交流も楽しめるところは、『灘五郷酒所』の魅力の一つだと断言できます。

特徴に合わせた料理で日本酒のペアリングを楽しむ

『灘五郷酒所』では、チケット制

『灘五郷酒所』では、チケット制になっており、メニュー表にはチケット枚数が表記されています。注文の際には、スタッフに注文したいメニューを伝え、記載のチケット枚数を渡せばOK。チケットは1人1セット(初回チケット料金は3,000円)購入が基本で、1セット15枚つづりです。

追加チケットは5枚つづりで1,000円。現金払いの場合のみ未使用チケット分の返金が可能です。なお、チケットの有効期限は6カ月あるので、次回来店時に使うこともできます。

『灘五郷酒所セット』(3,000円/チケット15枚)

人気メニューは、『灘五郷酒所セット』(3,000円/チケット15枚)。灘五郷の日本酒5種類と、そのお酒に合わせた3種類の季節の小皿がセットになっています。内容は時期によって変わるため、どんなお酒と料理に出会えるかは当日のお楽しみに。

トレイは麹造りで使われていた麹蓋を活用。アーティスト松本尚さんのアートが施されている
トレイは麹造りで使われていた麹蓋を活用。アーティスト松本尚さんのアートが施されている
「灘五郷酒所セット楽しみ方」の指南書

「灘五郷酒所セット楽しみ方」の指南書も一緒に持ってきてくれるので、それを見ながら日本酒と料理のペアリングを堪能しましょう。

飲み比べてみると、それぞれのお酒の個性が際立って面白いのが『灘五郷酒所セット』の醍醐味。一緒にいただく料理も、お酒本来の味わいがより引き立てられるような調理方法や、素材が使われています。

アーモンドとオレンジピール香る『酒粕クリームチーズ』
アーモンドとオレンジピール香る『酒粕クリームチーズ』

料理のテーマは「旬、地元、相性、発酵」。添加物を使用せず、体にやさしく、心が整うような料理を意識してメニューを考案しているそう。意外な素材を掛け合わせるなど、料理にも遊び心があって食が進みます。ぜひ、じっくり味わってくださいね。

日本酒の魅力を発信!お酒にまつわるイベントも定期的に開催

写真提供:『灘五郷酒所』
写真提供:『灘五郷酒所』

『灘五郷酒所』では、お酒にまつわるイベントが定期的に開催されています。「DJがくる SAKE SATURDAY!」と題した音楽イベントでは、貯蔵タンクもカラフルにライトアップ。昼間とはまた違ったエモい雰囲気は、若い世代にも人気だそう。

調理場付近に完備しているDJ機材
調理場付近に完備しているDJ機材
ライトアップされた貯蔵タンク
ライトアップされた貯蔵タンク
「熱燗体験」が『灘五郷酒所』でも楽しめるように。熱燗体験は、温度計が用意された酒燗器

昨年、2022年12月に神戸のメリケンパークで行われたライトフェスティバル「メヤメヤ」で人気を博した「熱燗体験」が『灘五郷酒所』でも楽しめるように。熱燗体験は、温度計が用意された酒燗器に瓶を入れ、自分好みの温度で日本酒をいただくというものです。

35度の「人肌燗」、50度の「熱燗」

35度の「人肌燗」、50度の「熱燗」など、温度によって香りや味わいがこんなにも変わるんだ!と、その違いに驚きます。

好みの温度になるまでの間、スタッフとのコミュニケーションを楽しむのも一興
好みの温度になるまでの間、スタッフとのコミュニケーションを楽しむのも一興
写真提供:『灘五郷酒所』
写真提供:『灘五郷酒所』

なお、2023年12月20日(水)から12月29日(金)まで開催される「メヤメヤ2023」に、今年も出店予定とのこと。幻想的なイルミネーションとともに、神戸の夜を満喫してくださいね。

「宇宙一日本酒文化を広めたい」という熱い意気込みのもと、灘五郷の日本酒の魅力発信を続けている『灘五郷酒所』。神戸はファッションの街としても知られており、「今後はここでファッションショーができたら」という構想もあるようで、これからどんなイベントが開催されるのか楽しみです。普段は日本酒を飲まないという人も、『灘五郷酒所』に行けば「もっと日本酒について知りたい!」と思えるかも。スタッフの方や周りの人とのコミュニケーションを楽しみながら、灘の日本酒で乾杯といきませんか。

(ライター 中田/ウエストプラン)

※本記事は2023年11月時点の情報です。価格は税込み表示です。商品内容や価格が変更となる場合があります。 最新情報は公式HPをご確認ください。

灘五郷酒所

住所兵庫県神戸市東灘区御影本町3-11-2
電話番号080-7945-8291
営業時間金・土曜12:00~21:00(L.O.20:30)、
日曜・祝日12:00~20:00(L.O.19:30)
定休日月~木曜(祝日営業)
アクセス阪神御影駅から徒歩10分
駐車場なし
HPhttps://nadagogo.com/
SNShttps://www.instagram.com/nadagogosakedokoro/

株式会社ウエストプラン

松田きこ、かさはらみのり、中田優里奈、都志リサほか、兵庫県に精通した女性ライターが、観光やグルメ情報を中心に、阪神間や丹波・丹波篠山を縦横無尽に駆け回って取材します。

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