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農家が作る本気のお餅「でーなんね餅」が旨い!
シーズンは3月末まで!急いで!

でーなんね餅

赤穂市の米農家、『前川農産』が、看板商品の「切り餅」を今シーズンからリブランドし、「でーなんね餅」というユニークなネーミングで販売を開始しました。人気商品の一つ、「みかん餅」は、「西播磨フードセレクション2022」で金賞を受賞しました。どんなお餅なのか取材してきました。

「でーなんね」ってどういう意味?

でーなんね餅各種

「でーなんね餅」ってでーなんね?「でーなんね」とは赤穂弁で「どうなん?」「どうよ?」という意味の言葉。

今までは、切り餅には「えび」とか「のり」といったお餅の味を書いたシールを貼っていましたが、2022年11月から始まった今シーズンからは「でーなんね餅」と書かれたシールが、中央にど~~んと貼られています。

『前川農産』の代表、前川勇人(いさと)さんによると、少子高齢化が進む今の世の中、ますます就農者が少なくなっていっている現状です。就農者が少ないと加工農家はもっと減っていきます。前川さんが手がける餅はもちろん、その昔は醤油や味噌も農家が作っていました。お彼岸にはおはぎや牡丹餅、冬至にはかぼちゃ料理やゆず風呂など、二十四節気には、それにまつわる風習を大切にしてきました。ところが、今やどんどんその風習が薄れていっています。昔は12月30日には、餅つきをして新年を迎えるのが当然のごとくでしたが、今の若い子はそんな風習すら知らない。農家なら餅は自分の田んぼで作った米を使って自分で作るのが正しいのでは?「農家で作ったお餅ってでーなんね(どうよ)?」と世の中に問いたい。問うための商品としてリブランドしたのです。

みかん餅が西播磨で金賞を受賞

みかん餅

「でーなんね餅」は、バラエティパックのお徳用も含め全9種。そのなかでも「丹波黒」と並ぶ人気の「みかん餅」が、このたび、西播磨の農林水産物を使った加工食品のコンテスト「西播磨フードセレクション2022」で金賞を受賞しました。

「みかん餅」は、餅の中に赤穂産のみかんが入った甘みのあるお餅。焼いて食べるとみかんの香りが漂い、スイーツのような風味です。そのまま焼いて食べるのはもちろん、焼いた餅にチョコレートソースをトッピングしたり、アイスクリームを添えたりするのもおすすめ。敢えて料理に使い、小さく切って茶わん蒸しの中に入れるのも美味しいそうです。

赤穂市内のみかん農家、「西川農園」と「ひろむらみかん園」の規格外のみかんを丸ごと使っています。お米農家とみかん農家とのコラボと他にはない商品というところが評価され、今回の受賞につながったそうです。

この商品、構想から商品化までに3年もかかった思い入れのある一品。もち米に混ぜるとみかんが分離してしまうので、“混ぜ込み方”と、みかんの量や糖分の量など“味の調整”に時間がかかったそうです。「御崎マルシェに出店して試作を多くの人に食べてもらったり、SAKURAGUMIの西川シェフのアドバイスをもらったり、大変でした。色粉も使ってないのにこのきれいな色を出せた試行錯誤の末にデビューしたのです。

美味しさの秘密はココに!

もち各種

『前川農産』では、赤穂市の田んぼでもち米を栽培、杵でついて加工し、販売するまでを一貫しておこなっています。「切り餅」は、石川や富山など、主に北陸地方の家庭で寒い時期に作られていた「斗棒(とぼ)餅」という棒状に成形した餅に由来しています。棒状では効率よくできないので、切り餅にしました。

でーなんね箱
特注の「でーなんね箱」
もち袋入れ作業
もち出荷ラベル貼り付け

『前川農産』では、赤穂市内の木材屋にオーダーメイドして、オリジナルの箱「でーなんね箱」を作り、そこにつきたての棒状の餅を入れて2日間固めます。固まった餅を専用のカッターで切っていきます。4~5分程度で美味しく焼ける厚さや食べ応えのあるグラム数にもこだわりました。ついたり切ったりするのは機械ですが、検品や袋詰めなど、重要なところはマンパワーが頼りです。

バリエーション豊かに揃う

代表の前川勇人(いさと)さん
代表の前川勇人(いさと)さん

9種類の中で一番人気は「丹波黒」。丹波黒という品種の黒豆を自家栽培して餅に使っているのです。ゴロゴロの黒豆が入ったこの商品は、2015年の「西播磨フードセレクション」で特別賞を受賞した一品です。「皮が破れないように、白と黒のコントラストを出すのが大変でした」と前川さんは当時を振り返ります。

「農家なんで材料がたくさんできるから、餅の中にたっぷり入れられる。ボリューム感、美味しさ、値ごろ感があるのが、農家で作る醍醐味ですね」と前川さんは話します。

餅米の中にうるう米を入れた「うるう」シリーズは、「うるうもち」「うるうえび」「うるう豆」の3種類。独特の食感が美味しい商品です。切り餅ではなく「丸もち」も隠れた一番人気商品です。お正月用のつきたて丸もちは多い日で1日4000個作ったこともあるそうです。

『でーなんね餅 お徳用(570円)』
『でーなんね餅 お徳用(570円)』

アウトレット商品を3等分にして袋詰めしたアソートパック「お徳用」は、いろいろな味が入っているので、いろいろ食べたい方、初めて食べる方にはおすすめです。

切り餅のシーズンもいよいよ終盤。みかん餅は2月27日出荷分、その他の商品は、3月10日出荷分で終了だそうです。終了までに一度ぜひ食べてほしいですね。

これからのシーズンは生餅もおすすめ

生餅

切り餅は3月末で終了ですが、これからの季節は生餅がおすすめです。

さくら餅、あんもち、柏餅というラインナップで2月中旬からゴールデンウィーク開けまでの間、販売しています。

『桜餅・柏餅(3個入り370円)』
『桜餅・柏餅(3個入り370円)』

柏餅はお米から作り、お米をつぶして昔ながらの製法で作っているもの。さくら餅は、炊いたもち米を半つぶしになるくらいに搗いて、塩味の効いた桜の葉で包んでいます。

『あんもち(3個入り360円)』
『あんもち(3個入り360円)』

あんもちは白とよもぎの2色で、それぞれこしあんと粒あんがあります。柏餅も2色あり、よもぎのこしあん以外は、ラインナップしています。

イベントにも出店

イベント出店の様子

忙しい仕事の合間に、イベント出店もしています。1月29日に開催した「おくとう市」では、切り餅はもちろん、あんもちや赤飯、ぜんざいも販売しました。切り餅は瞬時に完売したそうです。

『前川農産』では、JAの直売所などいろいろなところで販売していますが、物流に乗せずに、前川さんが自ら出向き、全店を回っているそうです。お客さんの声や販売しているスタッフの声を聞くことができるからです。地域やお店によって、人気商品は違うので、店ごとに出荷数を変えています。土日には、店頭販売をしてお客さんの生の声を聞くことも。「イベントや店頭販売は楽しいですね。お客さんの声をダイレクトに聞くことができるから。お客さんのリクエストでできた商品もあるんですよ。励みになりますね」と前川さん。

「今の子どもたちが大人になったとき、赤穂に農家の人が作った餅があったなあとか、思い出してもらえる商品を作りたい。その頃には、赤穂の餅の文化ができてるんじゃないかな」と。前川さんの挑戦はさらに続きます。

(ライター 歌見)

商品情報
価格    丸もち600円、お徳用570円、でーなんね餅(みかん)450円
      でーなんね餅(みかん以外)420円
      ※価格はすべて参考価格です。
賞味期限  3週間(丹波黒・みかん・うるう豆・しお・うるうもち)
      2週間(えび・のり・うるうえび・お徳用・丸もち)
販売場所  JA旬彩蔵(JA兵庫西管内の直売所)5店舗、スーパーカワベ、主婦の店全店、
      めぐみの郷(一部)、バスの八百屋(尼崎市・西宮市)3店舗             

※本記事は2023年3月時点の情報です。価格は税込み表示です。商品内容や価格が変更となる場合があります。

前川農産

住所    赤穂市高野1208-1
電話番号  0791-48-7212
SNS   https://www.instagram.com/maekawa_nousan/

歌見さん

ライター 歌見(うたみ)

晴れの国・岡山出身で、20代半ばで兵庫県赤穂市に移住。ライターという天職を見つけ、赤穂市内にとどまらず、兵庫五国くまなく回ることができました。五国それぞれに、独特の食文化があり、うまい酒があり…。食いしん坊の私を心身ともに潤してくれます。兵庫県の“間違いない”「食」や「人」や「イイもの」に関わる記事をお届けできたらと思っています。

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