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一枚で二度、いや三度も四度も美味しい『二代目焼き』や、シンプルで奥深い『塩もやし焼そば』など個性派メニューが楽しめる。【来たろう】

看板メニューの『二代目焼き』
看板メニューの『二代目焼き』

西宮神社のすぐ近く。是非テコで食べてほしいというお好み焼き屋さんは、満足できる素材が入らないときはメニューが消えるこだわりの店。『来たろう』

テコを使って食べてほしい

大テコの躍動するお店
大テコの躍動するお店

まいど憶良(おくら)です。
一枚で何度も何度も楽しめるお好み焼きが食べられるお好み焼屋さんを、西宮市からご紹介します。

落ち着いて食べられる雰囲気
落ち着いて食べられる雰囲気

最寄り駅は阪神香櫨園駅と、JRさくら夙川駅。ともに徒歩5分ほど。

看板メニューが書かれている大看板
看板メニューが書かれている大看板

落ち着いたムードのお好み焼屋さんです。

全国お好み焼てこ使用推進委員会西宮支部のお店
全国お好み焼てこ使用推進委員会西宮支部のお店

テコを使って食べてほしい
昔はお好み焼きを食べるときに、ほとんどの人がテコを使って食べていました。
今では箸を使って食べる人も多いようですが、お好み焼き屋さんで熱々の鉄板から、直にテコで切り出してから口に運び、「はふはふ」いいながら口に運ぶお好み焼きはまた格別の味。
『来たろう』のメニュー表にはそういうお店の気持ちが書かれています。
いいですねぇ、「はふはふ」しましょう。

大人気の『二代目焼き』、まずはこれから試してみて

看板メニューの『二代目焼き』
人気メニューのハーフ&ハーフ

本お好み焼き屋さんの基本と言えば、諸説ありましょうが『お好み焼の豚』(858円)。
ネギを使った『ねぎ焼すじ』(1067円)も美味しそうだ、などと、オーダーに迷ってしまいがちです。
そんな時におすすめなのが『二代目焼き』(1298円)。

『お好み焼のえび』と『ねぎ焼すじ』のハーフ&ハーフなんです。
ひと品で2つの味が楽しめるだけでなく、まずはそのまま味わい、
次にソースを変えて楽しみ、更に次々とソースを変えてと、何度でも味変ができるんです。

ねぎ焼き部分ですが、最初はそのまま食べるのがおすすめ。
岡山から取り寄せた青ねぎは香りも良く、レモンと醤油でシンプルに味付けられた『ねぎ焼』は、ねぎ本来の味わいを楽しめます。

甘めの『来たろうソース』
甘めの『来たろうソース』

さて、次第に『二代目焼き』が焼けて来ました。
甘めのオリジナルソースが塗られるのはお好み焼部分のみ。
お好みにはぷりっぷりのエビが2匹入っています。

青のりとかつお節は、たっぷりと
青のりとかつお節は、たっぷりと

お好み部分には青のりとかつお節がかかり、ねぎ焼部分はレモンと醤油で味付けされています。

看板メニューの『二代目焼き』
さあ召し上がれ

さて、焼きあがりました。
まずはねぎ焼き部分から、何も付けずに食べます。
お店が推奨しているように、テコで切り取り、口に運びました。
写真でも伝わるでしょうか。
天かすがカリカリになって、クリスピーねぎ焼きという感じ。

大根の存在感がある大根おろし
大根の存在感がある大根おろし

次にざっくりと粗めに仕上げた大根おろし入りポン酢などをかけて食べ進めます。
この粗さだと大根本来の味わいが感じられて、普通の大根おろしとはまた違った風味を楽しめるんです。
そのままか、おろしポン酢で食べるのが基本ですが、そこはそれ、お好み焼き屋さんですからソースなどをかけて、お好みで食べるのも一手だと思いますよ。

存在感のあるエビ
存在感のあるエビ

次にお好み焼部分を食べてみます。
エビはぷりっぷり食感。
見た目の存在感だけでなく、エビの味がしっかりと残っているのはこれだけの大きさがあるからこそですね。

さっぱりとした味わい、塩もやし焼きそば

豚から出た油がいい仕事をしています
豚から出た油がいい仕事をしています

もうひと品は、ちょっと珍しいところで『塩もやし焼そば』(1012円)を頼みました。
たっぷりのもやしが入るのですが、しっかりと熱が入りつつもシャキシャキした食感が楽しめます。

人気メニューのひとつです
人気メニューのひとつです

塩焼きそば。
シンプルゆえにごまかしの効かないメニューです。
にんじん、ピーマンは切り方、薄さを最適化することで素材の甘みや食感の良さを感じることができます。
+165円で追加できる『スライスにんにく』を入れるのも人気なようですよ。

具材のバランスが素敵です
具材のバランスが素敵です

こちらもまずはそのまま食べていきます。
もちっとした食感のそばと、シャキシャキした食感のもやしのコンストラクションが楽しめます。

自分でその都度絞るのでフレッシュ
自分でその都度絞るのでフレッシュ

そして味変にはレモンが用意されていますよ。
レモンを絞ることで更に爽やかさがプラスされます。
そのまま食べるか、レモンをかけて食べるというのが基本だとは思うのですが、私はちょっとニンニクソースをかけて食べてみました。
邪道かもしれないですが、これはこれで好きです。
しかし、これだけシンプルな料理を成立させるには、焼きの技術や鉄板の厚さなども関係するとは思いますが、素材が良いということもあるのではないかと思いました。

いい素材が入らなければ提供しない

オーナーさんに話を聞くと、「店としては当たり前のことだけど」と前置きしながら、「いい素材が手に入らないときは、その素材を使うメニューは外してしまう」とのお答えでした。

良いタコが入るまではメニューストップ
良いタコが入るまではメニューストップ

取材時には季節的にいいものが手に入らないという牡蠣と、満足できるものが入らなかったという理由でタコを使ったメニューは消されていました。
すべては自分で食べてみて、納得ができるものだけを食べてほしいというお店の気持ちが現れています。

オリジナルブレンドソース

珍しいにんにくソースとキムチソース
珍しいにんにくソースとキムチソース

店で使われているソースは様々なところから取り寄せ、店独自のブレンドを施して作られています。何度も何度も色んな組み合わせ、割合を試して作り出したこだわりのソースです。
ちょっと甘めの『来たろうソース』を基本として、『にんにくソース』や『キムチソース』、『どろソース』など、味変を楽しめる個性派のアイテムがずらりと揃っています。

特注の天かすの味わい

サックサクで旨味たっぷりの天かす
サックサクで旨味たっぷりの天かす

『来たろう』では天かすにもこだわりが。
市販の物ではどうも目指しているお好み焼には合わないと、総菜屋さんに別注で作ってもらっているんだそうです。
食べ始めにはサクサクっとした歯ごたえを、最後にはじわっと旨味を加えてくれる天かすは、確かに『来たろう』の名わき役です。

愛されている店あるある

トイレも覗いてみて
トイレも覗いてみて

店内には、”お客さんに愛されているお店あるある”という光景が。実はその光景はトイレで見ることができます。
店名の『来たろう』にちなんだ「ゲゲゲの鬼太郎グッズ」です。

全国各地から集まってきた鬼太郎グッズ
全国各地から集まってきた鬼太郎グッズ

お客さんが、旅先などで見かけた鬼太郎グッズをお土産に買ってきてくれるものがどんどん増えていったということなんです。
こういった、行きつけの店のためにお土産を買って持っていくというのは本当に愛されている店ならではですよね。

すこしぐらいではなく、少しでも、少しでもの積み重ね

店のポリシーとして、「少しくらいはこうしておこう」ということではなく、「昨日より今日、今日より明日と、少しでも、少しでも良い店、楽しんでもらえる店にしていこうという想いを込めて営業するということを守っているのだそうです。

最後に、「誰にも三軒ほどはお気に入りのお好み焼き屋さんってあると思うけど、その中の一軒に選ばれる店になりたいんですよ。
まずは、美味しかったし、楽しかった。もういっぺん来たろうと思ってもらえたら嬉しいですね。」
という言葉でインタビューが終わりました。
えべっさんでおなじみの、西宮神社からすぐそこにあるお店なので、セットで楽しむのも良いと思います。

(ライター 憶良)

※本記事は2023年5月時点の情報です。価格は税込み表示です。商品内容や価格が変更となる場合があります。

来たろう

住所西宮市宮西町7−4
電話番号0798-35-2289
営業時間11時30分~14時00分(L.O 13:45)
17時00分~21時30分(L.O 21:00)
定休日月曜日
イレギュラーな休日あり。HPの店舗案内ページでご確認ください
アクセス阪神香櫨園駅 から徒歩5分
JRさくら夙川から徒歩5分
駐車場なし 近隣のコインパーキングを利用し、入店時に伝えると
「200円割引」になります
HPhttp://okonomi-kitaro.com/
okura

ライター  憶良(おくら)

ゲームプランナー、プロデューサー、ゲーム企画講師や駄菓子屋店長などを経て現在に至る。日本で一番古いハンドルネーム、OKURAです。休日は温泉へ出向き、道中での食べ歩き、行先の地元スーパーで珍しい食材を買い込んで料理したりと、食に対してはかなり貪欲。「美味しいものを食べている時、美味しいものについて話している時に、悪いことを考える人はいない」という持論を持つ。

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