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そうめんシーズン到来!「揖保乃糸資料館 そうめんの里」

「揖保乃糸資料館 そうめんの里」
写真提供:揖保乃糸資料館 そうめんの里

皆さんご存じ「手延べそうめん 揖保乃糸」。播磨の小京都・龍野で生まれた名産品です。夏が来ると無性に食べたくなりますよね。
「揖保乃糸資料館 そうめんの里」では、歴史や製造工程に関する貴重な資料の展示だけではなく、グルメも充実。開放的な空間で楽しめる「そうめん流し」をはじめ、定番からアレンジメニューまで本場ならではのそうめん料理が楽しめます。
西播磨の夏の定番スポット「揖保乃糸資料館 そうめんの里」を紹介しましょう。

必見!「揖保乃糸資料館 そうめんの里」展示室

「揖保乃糸」の文字を見るだけで、あのCMソング「そうめん やっぱり、揖保乃糸」が脳内再生されてしまう人も多いはず。実際に口ずさみながら、ここ「揖保乃糸資料館 そうめんの里」に来館する人もいるとか。わかる気がします。

「揖保乃糸資料館 そうめんの里」

「揖保乃糸資料館 そうめんの里」がオープンしたのは1997年。以来、夏になれば必ず行くという人も多いのではないでしょうか。1階はレストランや売店、2階が展示室になっています。

まずは、展示室から紹介しましょう。
展示室の見学は有料で、一般300円、中高生200円、4歳以上小学生100円です。
展示方法はコロナ禍を経て進化。非接触のタッチパネルやスマホで二次元コードを読み取れば、解説動画が見られる仕組みなど、とてもわかりやすくなっています(無料Wi-Fi有)。

展示室

展示室では、そうめんの歴史から製造工程についての今昔などが紹介されています。そうめんのこと、揖保乃糸のことを、人形やパネルを使ってわかりやすく解説。「へ−!そうなんだ」と、誰かに話したくなるような内容がいくつもあります。

例えば、そうめんの歴史。

奈良県の大神神社から分霊された素麺神社。徒歩3分のところにある
奈良県の大神神社から分霊された素麺神社。徒歩3分のところにある

そうめんは、1300年前にうどんなどと同じく遣唐使によって伝えられ、三輪素麺(奈良県)が発祥とされていること。播州でそうめんづくりが本格的になったのは、江戸時代の安永頃(1771年〜1780年)と考えられているなどの話から、時代によって宮中のおもてなし料理や1日2食の頃には上流階級の人らの間食として食べる特別なものだったことなど、例をあげればキリがありません。

料理の模型も展示してありわかりやすい
料理の模型も展示してありわかりやすい

手延べそうめんは「熟成」と「縄状に縒(よ)りをかけて延ばす作業」を繰り返すことで、細いのにコシがあり茹で伸びしにくく、なめらかな舌触りの手延べそうめんが出来上がります。機械製麺のそうめんとは、全くの別物。これを知らずにそうめんは語れません。

播州でそうめん作りが盛んになった理由も興味深い。いくつもの条件が、そうめん作りに適していたことがわかり、揖保乃糸への愛着もさらに深くなるはずです。

原材料、天候、人、物流。そうめん作りに欠かせない全ての条件がそろっていた
原材料、天候、人、物流。そうめん作りに欠かせない全ての条件がそろっていた

他にも7月7日が「そうめんの日」といわれる由来やコロナ禍中でもそうめんの日イベントを続けてきた理由など、気になる人はぜひ展示室に足を運んでください。

「揖保乃糸」がおいしい理由

有名ブランドの「揖保乃糸」ですが、揖保乃糸という会社はありません。「揖保乃糸」は、兵庫県手延素麵協同組合で商標登録している商品名です。
組合は一括して原料を買い、たつの市周辺の約400社ある組合員(製造家)に支給。出来上がったものは全て組合が買い上げ、検品し格付けをし、専用保管庫で徹底した温湿度管理を経て出荷されます。だから、品質が保たれているわけです。

揖保乃糸の帯の種類、全部知っていますか?
揖保乃糸の帯の種類、全部知っていますか?

展示室に解説がありますが、揖保乃糸には数種類あり、麺の細さや原料によって分かれています。
スーパーなどで目にする「上級」の赤帯は生産量全体の8割位をしめ、贈答用でよく見かけるのが特級の「黒帯」です。さらに生産量の僅か1%しか出回らず、麺の太さは髪の毛6本分といわれる極細(0.55~0.60mm)の最高級品「三神」があります。生産できる技能者も限られ、夏を待たずに売り切れてしまうことから「幻のそうめん」ともいわれています。

さらに「新(しん)」と「ひね」があります。生産された年に出荷されるのが「新」、管理の行届いた専用倉庫で1年間じっくり熟成(「厄(やく)」という)させたのが「ひね」です。
熟成させることで、コシが強くなり舌ざわりも良くなります。どの地域の手延べそうめんでも当てはまるわけではなく、揖保乃糸の特徴のひとつです。

「揖保乃糸資料館 そうめんの里」の売店

紫や緑の色をした帯の揖保乃糸もあります。好みは人それぞれなので、いろいろ食べ比べて見るのも面白いでしょう。
「揖保乃糸資料館 そうめんの里」の売店では、ほぼ全ての種類が販売されています(三神は売り切れの可能性があります)。箱入りのそうめんもあり、間違いなく揖保乃糸の種類が一番豊富な売店です。
食べ比べセットや兵庫県手延素麵協同組合が開発した揖保乃糸に合う「そうめんつゆ」、そうめん以外にも冷麦やうどん、パスタ、ラーメンなどが販売されています。

そうめんのプロが作るそうめん料理

実演コーナー 写真提供:揖保乃糸資料館 そうめんの里
実演コーナー 写真提供:揖保乃糸資料館 そうめんの里

「揖保乃糸資料館 そうめんの里」の1階は、売店や実演コーナー(開催は不定期です)、試食コーナーなどがある無料エリアです。そして、人気のレストラン「庵(いおり)」や中庭でのそうめん流しがあります。
せっかく訪れたなら、やっぱり食べたい揖保乃糸。「そうめんなら家でよく食べるから」なんて言わずに、ぜひ一度、本場のそうめん料理を味わってください。きっと驚きます。

食事ができる3カ所を紹介しましょう。

【レストラン庵(いおり)】

お昼時、店内に入ると胃袋を刺激してくるいい匂い。そうめんに合うように考え抜かれた、料理長自慢のだしの香りが出迎えてくれます。店内は広くテーブル席が約100席、座敷が約30席あるうえ、別途団体用に別フロア(3階)もあるほど。それでも夏休み期間中は満席になる人気店です。

人気の理由は、一番おいしい状態で提供できるように心掛ける本場のプライドではないでしょうか。麺は、特別なものを使っているわけではありません。普通に販売されているものですが、不思議なくらい知っている食感とは違って驚きます。

メニューは、定番の「冷やしそうめん」や「にゅうめん」の他、郷土料理の「鯛そうめん」、「そうめんチャンプル」など、いくつものメニューがあり、どれを食べようか迷ってしまいます。
今回は、不動の人気を誇るメニューを2つ紹介しましょう。

そうめん巻きずし(数量限定)

そうめん巻きずし
そうめん巻きずし

酢飯の代わりにそうめんを使った巻きずしです。

そうめん巻きずし
よく見れば、1本1本そうめんがきれい並んで巻かれているのがわかる

食べる時の食感の楽しいこと。口の中でそうめんがホロホロとほどけていくような感覚です。数量限定になっていますが、できるだけ品切れにならないように用意してくれているそうです。

「野菜あんかけ揚げ麺」

揚げ麺

根強い人気があるのが、揚げ麺。そうめんを油で揚げています。
2種類あり、1つは「揚げにゅうめん」。揚げたてサクサクの食感から、麺がだしになじんでくる変化を楽しむことができる料理です。

もう1つが「野菜あんかけ揚げ麺」(写真)。揚げ麺に、にゅうめんのだしと、とろみのある“あん”がかけられ、これがよく絡むのです。つるつるとすするそうめんとは違って、かむのが楽しくなる、家庭ではマネのできない一皿です。さすが、そうめんの本場の料理。量が多いのでシェアして食べる人もよくいるそうです。

レストラン庵(いおり)

営業時間11時〜21時(オーダーストップ20時)
定休日月曜日(月曜祝日の場合は翌日振替)、年末年始

【中庭そうめん流し】

水車が音を立てながら回る中庭

水車が音を立てながら回る中庭は、涼しげで気持ちのいい空間です。

そうめん巻きずしは別売りです 写真提供:揖保乃糸資料館 そうめんの里
そうめん巻きずしは別売りです 写真提供:揖保乃糸資料館 そうめんの里

円卓テーブルの上には、冷水がクルクルと流れる円形水槽があり、そうめん流しが楽しめます。テーブルは4卓のみですが、GWや夏休みになると行列が絶えません。なぜなら、この席の利用者は「スライダーそうめん流し」が楽しめる特典があるため(セルフサービス、時間制限あり)、子ども連れに大人気なのです。

写真右奥にスライダーそうめん流しがある
写真右奥にスライダーそうめん流しがある
写真提供:揖保乃糸資料館 そうめんの里
写真提供:揖保乃糸資料館 そうめんの里

事前予約はできませんが、11時の営業開始30分前、10時30分から受付が始まるため、10時前には行列ができることも。多い時は、2時間待ちになります。

中庭そうめん流し

開催期間2023年4月22日(土)~11月26日(日)まで開催予定
(10月1日(日)〜11月26日(日)は、土・日・祝日のみの営業)
営業時間11時〜16時(オーダーストップ15時30分)
料金席料は不要、そうめん1人前660円など

【屋外そうめん流し】

屋外そうめん流し休業日は「そうめん流し準備中」。営業日は「そうめん流し営業中」の幕が出る
屋外そうめん流し休業日は「そうめん流し準備中」。営業日は「そうめん流し営業中」の幕が出る

屋外の広い駐車場脇のテントブースに円卓が20卓、約100人が収容できるそうめん流しコーナーがあります。円卓での流しそうめんのみですが、席数が多いので比較的利用しやすくなっています。それでも、お盆休み期間中などは、行列ができます。

屋外そうめん流し

開催期間2023年4月22日(土)~8月27日(日)まで開催予定
(4月22日(土)〜7月17日(月・祝)までは、
土・日・祝日のみの営業、7月22日(土)~8月27日(日)までは
休館日を除き毎日営業)
営業時間11時〜15時(オーダーストップ14時30分)
料金席料は不要、そうめん1人前550円など

家族みんなで楽しめる「揖保乃糸資料館 そうめんの里」

知れば知るほど奥の深いそうめんの世界。郷土の歴史や文化を学んで、おいしく楽しく食事ができるスポットです。ぜひ、訪れて、見て、感じてください。播州地域が誇る名産品「揖保乃糸」のことが、今まで以上に好きになるはずです。

夏休み期間中は大変混み合い、駐車場に入るための渋滞ができるほど混むので、日や昼時をずらすなど、おすすめします。天候によっては、そうめん流しは休止になる場合があるのでご注意ください。

スタンプコーナー

(ライター 塚本隆司)

※本記事は2023年5月時点の情報です。価格は税込み表示です。商品内容や価格が変更となる場合があります。

揖保乃糸資料館 そうめんの里

住所兵庫県たつの市神岡町奥村56番地
電話番号0791-65-9000(17時以降0791-65-9002)
営業時間9時〜17時まで(展示室の入館は16時30分まで)
レストラン「庵」は11時〜21 時まで(オーダーストップは20時)
休館日毎週月曜日(祝日の場合は翌日)・年末年始
料金展示室 一般300円、中高生200円、4歳以上小学生100円
アクセス電車 JR姫新線・東觜崎駅から徒歩15分
車 姫路北バイパス「下伊勢ランプ」から約7分、
JR姫路駅から約30分、JR相生駅から約30分
駐車場70台(無料)
公式サイトhttps://www.ibonoito.or.jp/index.html
SNShttps://www.youtube.com/user/soumenibonoito

ライター 塚本 隆司(つかもと たかし)

姫路城を眺めながら生きてきた、脱サラライターです。全国あれこれ旅をして来たけれど、やっぱり地元が1番!“兵庫のよいもの“を探し求めて歩きます。(呑み歩きだろ! とは言わないで笑)読んでくれているみなさまの「行きたい!欲しい!食べたい!」が「行こう!買おう!食べよう!」に心が動いたなら、何よりの幸せです。

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