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兵庫県第一の古社『廣田神社』で必勝祈願!

廣田神社

JR・阪神西宮駅、または阪急西宮北口駅からバスで「広田神社前」下車すぐ。春の阪神タイガース必勝祈願祭で知られる『廣田神社』は、兵庫県第一の古社(日本書記による)として、昔から地域の人々に親しまれてきました。毎年3月末から4月初旬にかけて境内で可憐なピンクの花を一斉に咲かせる「コバノミツバツツジ」は約2万株!彩り豊かな手作りマーケットや夏のこども祭など、四季折々のイベントも多くの人でにぎわっています。

由緒を誇る、霊験あらたかな神様

『廣田神社』

兵庫県第一の古社として知られる『廣田神社』。その歴史は古く、第14代・仲哀天皇の時代(201年)に創建されたと日本書記に記されています。そのご祭神は、天照大御神荒御魂(あまてらすおおみかみあらみたま)。「神々の中で、至高至貴とされる大神様であることは知られていますね」と語るのは、権禰宜(ごんねぎ)の大宮さん。新緑に包まれた境内を案内していただきました!

伊勢神宮・第58回式年遷宮の御用材の譲渡により、1956年に建設された神明造の御社殿
伊勢神宮・第58回式年遷宮の御用材の譲渡により、1956年に建設された神明造の御社殿

勝運や合格祈願をはじめ、開運隆盛・厄除け・病気平癒・立身出世など、大いに霊験あらたかな神様として古くから信仰を集めてきた社。荒魂(あらみたま)とは女性の神様で、「大事なときに背中を押してくれる」ことから、受験や就職など、ここぞ!というときに願いを込めて手を合わせる参拝者の姿が一日を通して見られます。

大きな絵馬

二礼二拍手一礼。清々しい気持ちで本殿にお詣りすると、大きな絵馬を見つけました。愛らしい干支が描かれた「大絵馬」は毎年11月に取り替えられ、年賀状のデザインにと楽しみにしている人も多いそうです。

手水舎の近くに湧き出る「御神水」。ペットボトルなど、自由に汲んで持ち帰ることができます
手水舎の近くに湧き出る「御神水」。ペットボトルなど、自由に汲んで持ち帰ることができます

兵庫県の天然記念物指定「コバノミツバツツジ」

コバノミツバツツジ

廣田神社の春の風物詩といえば、コバノミツバツツジ。正式名は「小葉三葉つつじ」で、その名の通り葉が小枝の先に3個つくことが特徴です。総面積53000㎡(一部は広田山公園として整備)の境内で、3月末から4月初旬にかけて一斉にピンクの花が咲き誇る風景は感動もの!その数約2万株で、鮮やかなピンクの色味が少しずつ変化していくさまにも癒やされます。

鳥居近くの記念碑。2023年春は桜の開花が早く、ツツジ×桜の贅沢な競演も見られました
鳥居近くの記念碑。2023年春は桜の開花が早く、ツツジ×桜の贅沢な競演も見られました

「昔は20万株ほどありましたが、戦争や都市開発などで減少。近年では保存会による植樹活動など、美しいコバノミツバツツジを後世に……という活動が盛んになってきてありがたいですね」(大宮さん)。1969年、こちらの「コバノミツバツツジ群落」は兵庫県の天然記念物に指定されました。

広田山公園へと続く、ゆるやかな坂道
広田山公園へと続く、ゆるやかな坂道

「ただ三葉 千萬人をおびき寄せ」とは、日本を代表する植物学者・牧野富太郎博士が詠んだという歌。植物学の父をも魅了する美しさだったのでしょう。その昔、西宮でお花見といえば桜ではなくコバノミツバツツジだったと語り継がれていることも納得ですね。

広田山公園

敷地内にある広田山公園では、のんびり散策したりレジャーシートを敷いてくつろぐ家族連れの姿も。「近くにこんなお花見スポットがあったとは!」「来年も楽しみですね」と、あちらこちらから感嘆の声があがっていました。

春の風物詩!タイガース必勝祈願祭

廣田神社オリジナルの「タイガース絵馬」(1300円)
廣田神社オリジナルの「タイガース絵馬」(1300円)

ひときわ目立つ、タイガース絵馬!そう、プロ野球の開幕前に阪神タイガースが必勝祈願に参拝する神社としても有名ですね。コロナ禍においては監督のみ参拝の年もありましたが、少しずつ緩和され、2023年3月にはコーチ陣もあわせ約200名の球団関係者が無事にお詣りされたそうです。

球団関係者
「ケガなく、今シーズンも無事に闘い抜けますように」。真摯な願いを込め、一人ひとりにご祈祷が執り行われました
「ケガなく、今シーズンも無事に闘い抜けますように」。真摯な願いを込め、一人ひとりにご祈祷が執り行われました
人気の「勝運守(かちうんまもり)」(1000円)は光り輝くタイガースカラー!
人気の「勝運守(かちうんまもり)」(1000円)は光り輝くタイガースカラー!
必勝祈願の大切な神事

阪神タイガースの前身、大阪タイガース時代から約80年間受け継がれてきた必勝祈願の大切な神事。シーズン中は、甲子園球場での観戦前に参拝する熱いタイガースファンもいるそうです!

神道(しんとう)を学ぶ、巫女体験講座

参集殿(神社会館)

ちょうど取材に訪れた日、参集殿(神社会館)では「巫女(みこ)体験講座<初級>」が行われていました。「廣田神社の歴史と信仰、神社神道の知識、神社の行事作法について学ぶ講座です」(大宮さん)。2018年から毎年開講され、初級・中級・上級とそれぞれ年2回開講し、遠方からの参加者も多いそう。

「巫女(みこ)体験講座
「巫女(みこ)体験講座

神職についてより深く学ぶための講話から、神様を楽しませるための「舞」の習得まで。お辞儀の角度や細やかな所作など、美しい参拝の仕方も身につくと毎年好評です。

「他ではなかなか学ぶことのできない、当神社ならではの講座です」。講師をつとめる巫女の加部さん
「他ではなかなか学ぶことのできない、当神社ならではの講座です」。講師をつとめる巫女の加部さん

親子で楽しめる!つつじ祭や広田こども祭

「つつじ祭り」
健やかで心豊かな成長を祈念する、子どもが主役の「つつじ祭」

四季折々、多彩な行事があることでも知られる『廣田神社』。コバノミツバツツジがちょうど見頃を迎える4月初め、「つつじ祭り」が開催されます。拝殿での祭典や舞楽の奉納、色鮮やかな装束に身を包んだ子どもたちが長い参道を歩く稚児行列など、ツツジの開花を慶ぶ人々も集まり境内は華やぎます。

コバノミツバツツジが華を添える「つつじ祭」
コバノミツバツツジが華を添える「つつじ祭」
コバノミツバツツジが華を添える「つつじ祭」
美味しそうな香りのキッチンカーも登場し、大人も大満足の夏祭り
美味しそうな香りのキッチンカーも登場し、大人も大満足の夏祭り

また、毎年心待ちにしている人も多い「広田こども祭」(2023年は8月5日・6日を予定)は金魚すくい、射的、スーパーボールすくいなどの縁日が境内にズラリと並び、近隣の家族連れなどでにぎわいます。

彩り豊かな手作りマーケット「ひろたのいちイロドリ」

日常をイロドる手作りマーケット「ひろたのいちイロドリ」
日常をイロドる手作りマーケット「ひろたのいちイロドリ」

手づくりアクセサリー、観葉植物、パン・焼き菓子からキッチンカーまで、70店舗が出展する「イロドリ」は年3回開催(4月・9月・11月)。宝さがし気分のお買い物や食べ歩きなど、気候のよい時期に境内をのんびり散策しながら、思い思いの時間が流れています。

センスのよいアクセサリーの数々。どれにしようか迷うのも楽しかったり……
センスのよいアクセサリーの数々。どれにしようか迷うのも楽しかったり……
ひと目惚れしたミモザのリースと手作りピアス、イヤリングを買いました!
ひと目惚れしたミモザのリースと手作りピアス、イヤリングを買いました!
オリジナルコースター

カラフルなモザイクタイルを組み合わせてつくる、世界にひとつのオリジナルコースター。手軽に体験できるワークショップも毎回大盛況です。

キッチンカー

ひとくちコロッケ、たこ焼き、ピザ、カレー、コーヒー、灘五郷・西宮ならではの日本酒の試飲も!人気のお店は早々に完売することもあるので、SNSでチェックしてみて。

フワフワわた菓子を並んでゲット!コースターづくりも楽しかったよ♪
フワフワわた菓子を並んでゲット!コースターづくりも楽しかったよ♪
第24回(2023年4月9日開催)の「イロドリ」は、ちょうどコバノミツバツツジが満開!訪れる人たちを魅了していました
第24回(2023年4月9日開催)の「イロドリ」は、ちょうどコバノミツバツツジが満開!訪れる人たちを魅了していました

近隣はもちろん、遠方からの参拝客も多く訪れる『廣田神社』。趣向を凝らした季節の行事や春の風物詩として親しまれるコバノミツバツツジ、野鳥の鳴き声にも癒やされます。インパクトたっぷりのタイガース絵馬や勝運守は、タイガースファンならずとも必見!来年のお花見はぜひ公式サイトで開花状況をチェックして、かわいいツツジを見に行ってみませんか?

(ライター 外園 佳代子)

※本記事は2023年5月時点の情報です。価格は税込み表示です。商品内容や価格が変更となる場合があります。

廣田神社

住所兵庫県西宮市大社町7番7号
電話番号0798-74-3489
アクセスJR・阪神西宮駅、または阪急西宮北口駅からバス「広田神社前」下車すぐ
※遠足など、団体利用は要事前申し込み(前日までに社務所で申込用紙を記入)
駐車場参拝者無料駐車場あり
公式サイトhttp://www.hirotahonsya.or.jp/
SNSTwitter  https://twitter.com/hirotajinnjya
Instagram https://www.instagram.com/hirotahonsya/
公式YouTube: https://youtu.be/StKu1TK8DEs

ライター 外園 佳代子(ほかぞの かよこ)

令和の幕開けに、大阪から生まれ育った町・西宮へとリターン。虎の聖地・甲子園球場ま で自転車で行けちゃうライター&絵てがみ作家、書写教室指導者、不妊ピア・カウンセラ ーです。ふと気づけば4足のわらじを履きこなしながら、でもやっぱり!取材を通じての出 会いに心ときめく日々。最も長いライター人生で(私にしか読めない字で)書きためた取 材ノートを、いつの日か読み返すことが老後の楽しみです。

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